TRADITION

“歌舞伎界の貴公子”がテクノロジーアートに挑戦!
尾上菊之助×ビジュアルデザインスタジオ「WOW」

2021.2.8
“歌舞伎界の貴公子”がテクノロジーアートに挑戦!<br>尾上菊之助×ビジュアルデザインスタジオ「WOW」

「下町ロケット」や「グランメゾン東京」などドラマでも活躍中の歌舞伎俳優・尾上菊之助さんが、日本の芸術・文化を発信する「日本博」サポーターに就任。活動の一環として、2021年2月28日(日)に国立劇場にて行われる特別公演『月・雪・花 -四季折々のこころ-』に出演する。なお本公演では、舞台上演中の映像を、ARやVR活用を得意とするビジュアルデザインスタジオ「WOW」が手掛け、伝統とテクノロジーアートを融合した舞台芸術を創出する。

尾上菊之助(おのえ・きくのすけ)
1977(昭和52)年8月1日生まれ。七代目尾上菊五郎の長男。平成8(1996)年、五代目尾上菊之助を襲名。芸術選奨文部科学大臣新人賞ほか多数受賞。令和元年、宮崎駿の名作「風の谷のナウシカ」の歌舞伎化を実現させた。

WOW
東京、仙台、ロンドン、サンフランシスコに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ。CMやコンセプト映像など、広告における多様な映像表現から、さまざまな空間におけるインスタレーション映像演出、メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスデザインまで、既存のメディアやカテゴリーにとらわれない、幅広いデザインワークを行う。

日本博とは?

2019年より、文化庁および独立行政法人日本芸術文化振興会で実施されている、日本が誇るさまざまな文化、「日本の美」を体現する美術展・舞台芸術公演・文化芸術祭等を展開する事業。「美術・文化財」「舞台芸術」「メディア芸術」「生活文化・文芸・音楽」「食文化・自然」「デザイン・ファッション」「共生社会・多文化共生」「被災地復興」の八つの分野にわたり、先人が創造し、守り伝えてきた多くの文化財や芸能を、展示、実演、体験型プログラム、オンラインなど、さまざまな形で、国内外に発信している。これまでも、日本博広報大使として黒柳徹子さん、日本博サポーターとして谷原章介さんが就任している。

テーマは「日本人と自然」
日本の美を追求する。

歌舞伎舞踊「石橋」

『月・雪・花 -四季折々のこころ-』は、「日本博」の総合テーマである「日本人と自然」をコンセプトに、国立劇場ならではの日本の美を追求した、伝統芸能の魅力を国内外へ発信する企画だ。本公演では、歌舞伎舞踊・邦楽・雅楽・声明・琉球芸能などの伝統芸能に、テクノロジーアートを融合した舞台芸術を創出。2020年3月14日に無観客で開催された「日本博特別公演」を基礎に、新たに練り上げた構成で展開される。出演は、尾上菊之助さんを中心に、各ジャンルの第一線で活躍する名手が一堂に会する。

「自然を大切にする想いは、日本人の根底に流れている」

文化庁・宮田亮平長官より尾上菊之助さんへ任命書を手交

尾上「日本博は、古典芸能のみならず、日本の美術や音楽、各地に残る民俗芸能まで、日本人自身が芸術や芸能を見つめ直し、それを世界に知っていただく、非常に素敵なプロジェクトです。日本では、森羅万象すべてに八百万(やおよろず)の神が宿ると考えられるように、自然や物事を敬い大切にするという想いが、日本人の根底に流れていると、私は思います。
自然を大切にする日本人が生み出した素晴らしい文化を、先人から受け継いだ心を、アピールするお手伝いができればと思っています。」

歌舞伎舞踊「石橋」

貴重なコラボレーションとなる本公演。テクノロジーアートとの類いまれな出会いが大劇場の舞台客席空間に満ち溢れる様子をお見逃しなく。

特別企画公演『月・雪・花 -四季折々のこころ-』
開催日|2021年2月28日(日)
時間|15:00開演(16:15終演予定)
会場|国立劇場大劇場
住所|東京都千代田区隼町4-1
演目|歌舞伎舞踊『石橋』ほか
出演者|尾上菊之助、長唄・囃子、新内、箏曲、尺八、琵琶、笙、声明、琉球古典音楽ほか
料金|1等席 一般5000円/学生 3,500円、2等席 一般3000円/学生2100円、3等席 一般2000円/学生1400円
発売日|2021年2月11日(木)
販売方法|インターネット販売、電話予約
問|国立劇場チケットセンター
Tel|0570-07-9900/03-3230-3000

text=Discover Japan


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