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人の個性を引き出す扇子
「BANANA to YELLOW」

2021.1.25
人の個性を引き出す扇子<br>「BANANA to YELLOW」

扇子の発祥は平安時代の京都。もともとは貴族の必需品であり、和歌をのせたコミュニケーションツールでもありました。「宮脇賣扇庵」は、こうした扇子文化を見つめ直し、現代のライフスタイルに合った新しい扇子の在り方を発信するため「BANANA to YELLOW(バナナとイエロう)」を発表。扇子のほか、Tシャツやトートバッグ、画家・大竹伸朗さんなど多様なアーティストとの作品も展開予定ですので、ぜひチェックしてみください!

BANANA to YELLOWは「季節やシーンを問わず、扇子を自由に楽しむ」をコンセプトに、現代のライフスタイルに合わせた扇子の新しいあり方を発信していくファッションブランド。創業1823年の京扇子の老舗である宮脇賣扇庵が扇子文化の継承と市場拡大を目指し、デザイン会社のGRAPH(グラフ)の協力のもと新ブランドを設立。宮脇賣扇庵の歴史や伝統、職人技、そしてGRAPHプロデュースによるポップでアバンギャルドなアートを掛け合わせた唯一無二の商品で、新たなカルチャーを創出していきます。

扇子はあおいで涼を取る道具ですが、平安時代は貴族の正装の必需品であり、品格を表す装飾品として愛用されてきた歴史があります。また、和歌を書いて贈ったり、思いを寄せ合う二人が手になじんだ扇子を交換したりするコミュニケーションツールとして用いられ、時代とともに芸術品としても扱われるようになりました。さらに古来、風をおこす=災いを避けるとも言われ、扇子を「お守り」のように季節問わず持ち歩く文化も伝えられています。

BANANA to YELLOWは、そんな「あおがなくても、持っていたいもの」というルーツや文化に着目し、扇子を中心としたオリジナル商品を開発。扇子をファッションアイテムとして日々のコーディネートに取り入れたり、気持ちを高めたり、自己表現したりするための「アクセサリー」に見立て、唯一無二のアート性を追求。また、アート、音楽、ファッションをテーマに様々なジャンルのアーティストをゲストとして迎え、コラボレーション商品も展開していきます。

BY sensu(WHITE)
「バナナとイエロう」のブランドシンボルを中央に配置。どんな装いにも合うシンプルなホワイト。職人が一本一本手作業で入れたきらびき(パール加工)は上品さと立体感を演出します。親骨には八咫烏をイメージしたモチーフを金箔で表現。

寸法|7寸(約21cm)
扇骨|竹
扇面|和紙
生産国|日本
価格|1万1000円(税込)

Lion sensu(YELLOW)
2頭のライオンと、“音楽の父”バッハへのオマージュからデザイン。鮮やかな蛍光イエローや蛍光オレンジを採用し、シルクスクリーン印刷で表現された絵柄は、しっかりした濃度感とマットな表情がポイント。パンクでロックなバナナとイエロうらしい組み合わせ。

寸法|7寸(約21cm)
扇骨|竹
扇面|和紙
生産国|日本
価格|1万1000円(税込)

BY T-shirt(WHITE)
ブランドシンボルのグラフィックを配置したTシャツ。ベーシックなホワイト地で、左腰に扇子を差すことができるポケット付き。

寸法
M:身丈69cm/身幅52cm/肩幅46cm/袖丈20cm
L:身丈73cm/身幅55cm/肩幅50cm/袖丈22cm
XL:身丈77cm/身幅58cm/肩幅54cm/袖丈24cm

素材|コットン100%
価格|6380円(税込)

BY 2way tote(BLACK)
黒のキャンバス地にブランドシンボルを配置した、肩掛けにも手持ちにもなる2wayトートバッグ。サイドに扇子ポケット付き。
※扇子は別売になります。

寸法|幅33×高さ32×マチ15cm/持ち手長さ:(短)28cm (長)62cm
素材|コットン100%
生産国|日本
価格|7150円(税込)

BY eau de toilette
宮脇賣扇庵でご評価いただくことが多い扇子の芳香。香りへのこだわりを香水という形で商品化しました。

香り
1|本家宮脇賣扇庵の扇面に香る芳香を現代的かつデイリーにアレンジ。インセンスが燻る中に奥ゆかしくスミレやアヤメが潜みます。
2|ヒノキやヒバなど日本の森の記憶にスパイスやアンバーが重なり、静逸な空間を創ります。
3|スギや白檀など重厚感のあるウッドの中に、ハーブ、ナツメグ、バニラがエキゾチックに香ります。
4|桜や蓮や桃の花々にスモーキーなウッドが重なり、桜の花が舞い散る風景を想起させます。

内容量|50mL
原産国|日本
価格|9900円(税込)

BANANA to YELLOW × Collaboration

Shinro Ohtake 01 sensu
大竹伸朗氏とのコラボレーション作品。「バナナとイエロう」のために製作したコラージュアートを、シルクスクリーンで1色ずつ印刷することで鮮やかな色彩と質感を表現。裏面は金と銀の箔押しが施され豪華な雰囲気を醸します。親骨には黒の本うるしを使用し、要(かなめ)部分の目のモチーフも職人の手書きで表現するなど、こだわりの詰まった作品です。
※数量限定商品

寸法|7寸(約21cm)
扇骨|竹
扇面|和紙
生産国|日本
価格|5万5000円(税込)

Shinro Ohtake 04 sensu
大竹伸朗氏とのコラボレーション作品。藍色のインクでにじませるように描かれたアートを、扇面に合わせてトリミングしたオリジナルデザイン。紙地部分にはパール印刷を施し、シンプルながら上品な高級感があります。表裏の表情の違いも楽しめます。
※数量限定商品

寸法|7寸(約21cm)
扇骨|竹
扇面|和紙
生産国|日本
価格|1万3200円(税込)

画家
大竹伸朗(おおたけ・しんろう)
1955年東京生まれ。美術家。熊本市現代美術館(2019)、水戸芸術館 現代美術ギャラリー (2019)、Parasolunit, ロンドン(2014)、高松市美術館(2013)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2013)、アートソンジェ・センター, ソウル(2012)、東京都現代美術館(2006)などで個展を開催。また、ヴェネチア・ビエンナーレ(2013)、ドクメンタ(2012)、光州ビエンナーレ(2010)、アジア・パシフィック・トリエンナーレ(2018)、横浜トリエンナーレ(2014)、瀬戸内国際芸術祭(2010、2013、2016、2019)など国際展にも多数出展。2014年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。https://www.ohtakeshinro.com/

作品についてのコメント
長い年月と試行錯誤の先に「扇子」という究極の美の型が生まれた。極め尽くした様々の手技が繊細な工程を経て形を成す「扇子」には雅びと厳しさが同時に宿る。白い地紙の「扇子」を手に、かつて人が「風を生む道具」を欲した刹那ふと思い描いた「形」を想像した。「扇子」の揺らぎがかもす変幻気配・・・自分は「扇形」になにを置くのか?「バナナとイエロう」の場をいただき1面の「扇子」から無辺の可能性を感じることができた。

ANREALAGE 01 sensu
ANREALAGEとのコラボレーション作品(原題「A LIGHT UN LIGHT」)。太陽と月をモチーフにデザイン。通常の扇子にはあまり使用されない特殊インクにより、日光のもとでは太陽が赤く浮かび上がり、暗闇で光を照らすと月が黄色く輝きます。裏面にはANREALAGEのロゴが印刷されています。
※数量限定商品

寸法|7寸(約21cm)
扇骨|竹
扇面|和紙
生産国|日本
価格|1万3200円(税込)

ANREALAGE 02 sensu
ANREALAGEとのコラボレーション作品(原題「A WORLD UN WORLD 」)。世界と日本をテーマにデザイン。蛇腹状に折り畳まれる扇子の形状を生かし、見る角度によって世界地図と日本地図が浮かび上がります。非常にシビアな精度を求められる制作工程を経て生まれる作品です。裏面にはANREALAGEのロゴが印刷されています。
※数量限定商品

寸法|7寸(約21cm)
扇骨|竹
扇面|和紙
生産国|日本
価格|1万3200円(税込)

ANREALAGE
森永邦彦(もりなが・くにひこ)
1980年、東京都国立市生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。大学在学中にバンタンデザイン研究所に通い服づくりをはじめる。2003年「アンリアレイジ」として活動を開始。ANREALAGEとは、A REAL-日常、UN REAL-非日常、AGE-時代、を意味する。日常の中にあって非現実的な日常のふとした捩れに眼を向け、見逃してしまいそうな些事からデザインの起点を抄いとる。「神は細部に宿る」という信念のもと作られた色鮮やかで細かいパッチワークや、人間の身体にとらわれない独創的なかたちの洋服、テクノロジーや新技術を積極的に用いた洋服が特徴。2005年、ニューヨークの新人デザイナーコンテスト「GEN ART2005」でアバンギャルド大賞を受賞。同年、東京タワー大展望台にて06S/SコレクションをKeisuke Kandaと共に開催。2011年、第29回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。2014年秋、15S/Sよりパリコレクションデビュー。2016年、ANREALAGE AOYAMAをオープン。2017年、ANREALAGE FLAGSHIP SHOPをオープン。2019年、「LVMHプライズ」のファイナリストに選出。2020年、フェンディとのコラボレーションを発表。世界を舞台に活動の幅を広げている。https://www.anrealage.com/

作品についてのコメント
A LIGHT UN LIGHT / 一見真っ白に見える扇子には、太陽と月、二つの円
が共存しています。太陽は、フォトクロミックインクで印刷されているため、昼に外に出ると、日の丸のような赤い円に変化します。月は、再帰性反射インクで印刷されているため、夜にフラッシュ光を当てると、三日月のような光が浮かび上がります。太陽と月、光と影、相反する円環がここに共存します。

A WORLD UN WORLD / 扇子の折り目に沿って、スリット状に世界地図と日本地図を共存させています。正面からは二つの地図が混在して見えますが、一方から見ると、世界地図のみが浮かび上がり、もう一方から見ると、日本地図のみが浮かび上がります。扇子を扇ぐ所作により、二つの世界は混ざり合い、新たな世界が立ち上がります。

Mahito the people 01 sensu
マヒトゥー・ザ・ピーポー(GEZAN)とのコラボレーション作品。本人を象徴するカラーである赤を基調に、目をモチーフにしたグラフィックとGEZANが主催する音楽フェスに通じる「全感覚」の文字を配置。裏面は職人が一本一本手作業で引いた色の上に、GEZANロゴを印刷しています。
※数量限定商品

寸法|7寸(約21cm)
扇骨|竹
扇面|和紙
生産国|日本
価格|1万3200円(税込)

Mahito the people 02 sensu
「狂」の文字を配置。裏面は職人が一本一本手作業で引いた色の上に、GEZANロゴを印刷しています。
※数量限定商品

寸法|7寸(約21cm)
扇骨|竹
扇面|和紙
生産国|日本
価格|1万3200円(税込)

GEZAN
マヒトゥ・ザ・ピーポー
2009年バンドGEZANを大阪にて結成。作詞作曲をおこないボーカルとして音楽活動開始。うたを軸にしたソロでの活動の他に、青葉市子とのNUUAMMとして複数のアルバムを制作。映画の劇伴やCM音楽も手がけ、また音楽以外の分野では国内外のアーティストを自身のレーベル十三月でリリースや、フリーフェスである全感覚祭を主催。また中国の写真家Ren Hangのモデルをつとめたりと、独自のレイヤーで時代をまたぎ、カルチャーをつむいでいる。2019年ははじめての小説、銀河で一番静かな革命を出版。GEZANのドキュメンタリー映画Tribe Called DiscordがSPACE SHOWER FILM配給で全国上映開始。バンドとしてはFUJI ROCK FESTIVALのWHITE STAGEに出演。2020年1月5th ALBUM 狂KLUEをリリース、豊田利晃監督の劇映画 「破壊の日」に出演し、全国上映中。初のエッセイ「ひかりぼっち」がイーストプレスより発売。http://gezan.net/

作品についてのコメント
その扇子であおがれ、なびくのは、新しい季節の風。混乱の季節の中を吹き上がる花びらをイメージして狂、全感覚と二種のデザインをしました。これからどんな時代が待っているのか?舞いましょう。

BANANA to YELLOW 扇子
住所|京都府京都市中京区六角通富小路東入ル大黒町80-3
Tel|075-213-0877
営業時間|11:00〜18:00
定休日|水曜
www.banana-to-yellow.jp


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