『美濃吉本店 竹茂楼』川魚生洲料理の老舗の味を詰め合せて
名店の味をお持ち帰り
一度は訪れたい憧れのお店の味を気軽なお弁当で楽しんでみてはいかが。今年はお持ち帰り品が充実。新作から読者限定のお弁当まで選りすぐりの8軒を紹介します。最終回は、福を感じる弁当「竹茂楼」を紹介します。
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10/6発売 Discover Japan最新号「あたらしい京都の定番か、奈良のはじまりをめぐる旅か。」
1716(享保元)年創業。祇園縄手の茶屋にはじまり、その後、鰻や鮎を扱う川魚生洲料理店を営むようになる。腕のよさは当時からお墨付き。京都所司代から「川魚生洲八軒」に選ばれ、現存する唯一の店として懐石料理にも川魚が並ぶ。以前から新しい取り組みにも長け、アメリカの老舗レストランに影響を受けた朝茶膳(夏季限定)がその一例。現在の店は京の七口のひとつである粟田口に立ち、玄関先の竹の葉擦れに優しく迎え入れられる。
進取の気性に富む店を継ぐ若主人の佐竹洋治さんは、持ち帰り弁当や地方発送品を今年本格的に見直している。その一環で生まれたのが5000円の折詰。自慢の味を全国の人に知ってもらおうと、これまでにない価格帯で、天子の南蛮漬やすっぽんの煮こごりなどを盛り込んでいる。オンラインショップには今年になって数が4倍に増えたという商品が並び、スッポン仕立てのにゅうめんなど、この店ならではの味が揃っている。
竹茂楼
住所|京都市左京区粟田口鳥居町65
Tel|075-771-4185
営業時間|11:30〜13:30(L.O.)、17:00〜19:30(L.O.)
定休日|なし
www.takeshigero.com
お持ち帰り
受取可能時間|12:00〜19:00
予約方法|Tel:075-771-4185 Fax:075-761-1890 Mail:takeshigerou@minokichi.co.jp
※MailまたはFaxで予約の場合は確認の連絡が入る
予約期日|3日前まで
その他|栄7000円、壽1万円ほか、「竹茂楼のおとりよせ」で案内
www.takeshigero-otoriyose.com
地方発送|可(別途送料)
京都市内配達|可(別途配達料)
※価格は税別。食材の仕入れの関係で内容は変更の可能性あり
《名店の味をお持ち帰り》
1|馴染みの味のスペシャル版をお届け『魚三楼』
2|暖簾を託された当主の腕を特別なお弁当で『祇園 川上』
3|料亭との距離が縮まる新たなお弁当『たん熊北店 本店』
4|歌舞伎役者も愛した老舗が新たな試み『京料理ちもと』
5|祇園の割烹でオーダーメイド風の折詰を『松むろ』
6|温め直しもできる鰻弁当『清和荘』
7|話題のローストビーフを名物と一緒に『瓢亭』
8|川魚生洲料理の老舗の味を詰め合せて『美濃吉本店 竹茂楼』
text: Mayumi Furuichi photo: Mariko Taya
2020年11月号 特集「あたらしい京都の定番か、奈良のはじまりをめぐる旅か」