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いま押さえておきたい注目の書籍5冊

2020.11.13
いま押さえておきたい注目の書籍5冊

季節は読書の秋。自宅時間を通して読書の魅力にあらためて気づいた、という人もいるのではないでしょうか。肌寒くなってきたいま、家の中でゆっくり読みたい注目の書籍5冊をご紹介。

15の動詞で語られる無印良品のアーカイブ
『MUJI IS 無印良品アーカイブ』

1980年、40品目から始まった無印良品は、今年で40周年を迎える。いまや7000余りを数える商品の中から、約460アイテムを選出し、一品一品がどのような想いで作られたかを「15の動詞」で整理して紹介した一冊。日々の生活に役立つものを作り続ける無印良品のアーカイブを覗いてみよう。

『MUJI IS 無印良品アーカイブ』
著者|くらしの良品研究所
価格|1600円(税別)
発行|良品計画

サッポロのエビスブランドはここから始まった
『負けず 小説・東洋のビール王』

日本初のビアホールを創った男・馬越恭平。「世界を股にかける商人になる」そう言って、馬越は三万両の身代を捨て、東京へ乗り出した。ほぼ無資産で旗揚げした三井物産を大商社にのし上げ、ヱビスビールを日本一に育てた、”負けずの恭やん”。大日本麦酒の創立者のあまりに破天荒な生涯を描いた、壮大なる大河小説だ。

『負けず 小説・東洋のビール王』
著者|端田 晶
価格|1400円(税別)
発行|株式会社幻冬舎メディアコンサルティング

江戸の世へタイムスリップ!
『浮世絵の解剖図鑑』

浮世絵は江戸の街と暮らしにタイムスリップするドアを開けてくれる鍵。本書では、傑作といわれる葛飾北斎の『富嶽三十六景』から歌川広重の『東海道五十三次』、通好みの作品1枚まで、名作浮世絵から江戸の街と暮らしを読み解く。

浮世絵の中に隠された謎や江戸の洒落、庶民の知恵など、江戸っ子たちが面白がっていた遊び心を知ると、浮世絵の本当の楽しみ方が見えてきます。浮世絵やアート好きのみならず、歴史好きもぜひ。

“世界で一番有名な浮世絵”も細かく解説!

『浮世絵の解剖図鑑』
著者|牧野健太郎
価格|1600円(税別)
発行|エクスナレッジ

約80種のマンダラを網羅
『世界で一番美しいマンダラ図鑑』

最後発の仏教である「密教」が、世界の構造や心の構造に関する真理を視覚を通して伝えるために開発した図像である「マンダラ」。幾何学的な構成と強い対称性が特徴的なマンダラだが、インドで生まれ、チベットや日本でも盛んに描かれていたが、じつは密教とは関係のない地域にも似た図像が存在した。密教が開発した厳密な意味のマンダラを「狭義のマンダラ」と呼ぶならば、それらは「広義のマンダラ」と呼べるだろう。

本書では、日本で独自の進化を遂げた多様なマンダラ、世界と自然界に散らばる美しいマンダラを、鮮やかな写真と共に解説。宗教学者の正木晃氏がチベット・ネパールで実際に撮影した、日本では滅多に見られない美しいマンダラ群も公開するほか、現代日本人アーティストによる新しいマンダラも紹介。世界共通言語ならぬ共通図像のマンダラは、眺めているだけで心が安らぐかもしれない。

『世界で一番美しいマンダラ図鑑』
著者|正木 晃
価格| 1800円(税別)
発行|エクスナレッジ

知らない街・いつもの街で見つける宝物
『ニュー東京ホリディ』

東京は狭いようでじつはとても広い。小さなエリアにも魅力的な路地や魅せが無数に広がっている。お出掛けするときも、目的地を訪れてすぐ帰ってしまうのではなく、事前にリサーチしておいた近場のスポットを散歩しながらめぐれば、新たな発見が出来るかもしれない。そんな角度から、人気イラストレーター・杉浦さやかさんが、変わりつつある日本橋や丸の内、ノスタルジックな原宿、上野など、9エリアから158のスポットを紹介したイラスト&エッセイ集。ずっと暮らしている場所も、新たな体験をすることで小さな旅をしたような気分になれるかも?

可愛らしい絵と親近感を持てる文章で東京の街を紹介してくれる

『ニュー東京ホリディ』
著者|杉浦さやか
価格|1500円(税別)
発行|祥伝社

text=Discover Japan


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