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八坂神社の傍らの宿で京都らしさを愉しむ「ぎおん畑中」

2019.10.22
<b>八坂神社の傍らの宿で京都らしさを愉しむ「ぎおん畑中」</b>
京都の代表的な観光エリアにあるとは思えない落ち着いた客室。写真は本館の201、301、401号室のタイプ

京都でもっとも京都らしい場所、祇園。その祇園を代表する観光スポット、八坂神社のそばにある旅館が「ぎおん畑中」だ。京都中心部という観光に便利な立地にありながら、落ち着いた雰囲気で静寂の趣を味わえる。

八坂神社の傍らにひっそりと建つ門

洛中には泊まるべき優れた価値のある日本旅館が何軒かある。歴史を誇る宿、茶の道に通じる宿、料理自慢の宿など。場所でいうなら筆頭は祇園。

「祇園の宿」。いかにも艶やかな風情である。祇園下河原。京都が、最も京都らしい風情を醸し出す一画である。と同時にここは「八坂神社」への正式な参道にもあたり、堂々たる“南楼門”は正門にあたる。

目立つせいもあって、四条通の突き当たりにある“西楼門”を正門だと勘違いする向きも少なくないが、“南楼門”こそが正門。そんな由緒正しい地にあって、重文にも指定されている“石鳥居”のすぐ傍らに建つ宿が「ぎおん畑中」。

祇園町や宮川町の舞妓さんの京舞を観ながら、京料理をいただけるプランも。舞の後は舞妓さんと歓談したり、お座敷遊びすることも可能

山の中に隠れ棲む館を、街中に再現したものをそう呼ぶなら、まさにここは市中の山居。深い趣きをたたえながら、一歩宿を出れば、多くが行き交う通りとなる。東山に抱かれるようにして建つ宿へは、石段を上って入る。

その石段を上るとき、背中に羨望の眼差しを感じるのも当然のことだろう。雅な京都の中でも格別艶やかな界隈に建つ日本旅館。どうすればここに泊まれるのか。そんな問いかけを背中に受けて宿に入ると、実はそんなにハードルは高くないのだと気づく。

季節の京野菜をはじめ、全国から集めた厳選した食材を用いた京料理。美しい盛りつけも魅力だ

概して京都の日本旅館はそんなふうだ。はじめての客でも快く迎え入れてくれ、軽やかにもてなしてくれる。奇をてらうことのない客室は、京都観光のベースにするのに格好のスペースとなる。

その料理は、といえば、すぐ近くの石塀小路に直営の人気割烹店をもつくらいだから、その味わいは折り紙付き。春はタケノコ、夏はハモ、と旬の食材をふんだんに使った料理に舌鼓を打つ宿。京都を感じるに、これ以上は望めない立地にあるのがうれしい。

ぎおん畑中
住所:京都府京都市東山区祇園町南側505
Tel:075-541-5315
Fax:075-551-0553
E-mail:kyoto@thehatanaka.co.jp
客室数:21室
料金:1泊2食付3万3480円〜(税込)
カード:AMEX、DINERS、JCB、MASTER、VISA、銀聯
IN:15:00 OUT:10:30
夕食:会席料理(部屋食) 朝食:和食(部屋食)
温泉:なし 風呂:大浴場男女別各1(16:00〜1:00、6:00〜10:00)、部屋風呂全室
アクセス:車/阪神高速8号京都線鴨川西ICから約15分 電車/京阪電鉄祇園四条駅から徒歩10分
館内施設:大浴場、大広間
Wi-Fi:あり
www.thehatanaka.co.jp

文=柏井 壽
Discover Japan_TRAVEL「味わいの名宿」