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秋の皇室行事にむけて知っておきたい!
京都御所の基礎知識

2019.10.11
<b>秋の皇室行事にむけて知っておきたい!</br>京都御所の基礎知識</b>
白砂の庭と重厚な檜皮葺の屋根が格調高さを感じさせる京都御所の正殿・紫宸殿(ししんでん)を、回廊が取り囲む

かつて天皇の住まいであった京都御所は、歴代天皇の故郷とも言える場所だ。「即位礼」や「大嘗祭」など、重要な皇室行事が目白押しの今秋。今だからこそ知りたい、京都御所の基本の”キ”をご紹介!

Q いつからあるの?
A 平安時代です。
794(延暦13)年の遷都によってつくられた平安京大内裏。その中にあった内裏(だいり)がはじまり。ただしもともとの大内裏は、現在よりも西へ約1.7㎞の場所。火災などによって再建や移転が行われ、いまの場所に定まったのは南北朝時代に入ってから。

Q 何のための場所?
A 天皇のお住まいです。
天皇のお住まいである内裏。住居であった清涼殿や御常御殿のほか、重要な儀式を行った紫宸殿、大名などと対面した小御所、和歌の会などが行われた御学問所などさまざまな用途の建物が集まる。

Q なぜ檜皮葺の屋根が多いの?
A 宮廷建築の中で最高位だからです。
檜皮葺は、檜の樹皮で屋根を葺き上げる伝統的な手法。平安時代は上流貴族の建物にしか許されなかったので、身分の高さの象徴ともいえる。京都御所では紫宸殿をはじめ、主な建物の屋根はすべてこの技法が用いられている。

Q どれくらい使われていた?
A 約500年にわたり天皇が住まわれていました。
1331(元弘元)年、北朝・光厳天皇から明治天皇までの歴代天皇が住居とした。建物は火災や時の権力者の政治的意図によって再建・増築が行われた。現在の建物は1855(安政2)年の再建。

Q 御所と御苑の違いってナニ?
A 御苑の敷地内に御所があります。
混同されがちだが、一般開放されている京都市民の憩いの公園・京都御苑の一画に京都御所が立つ。京都御苑は明治維新まで、公家の屋敷街であったが1883(明治16)年に公園として整備された。御苑内には京都御所以外に仙洞御所と大宮御所が残る。

Q 門がたくさんあるのはナゼ?
A 身分によって使える門が違うからです。
京都御所には6つの門があり、天皇のみが使えた建礼門、皇后のための建春門、親王や公家の通用門だった宣秋門など、使用できる門が定められていた。一般参観は日常的な通用門である清所門を使う。

Q 有名な蛤御門はどこ?
A 御所ではなく御苑の門です。
幕末に長州藩と会津&薩摩藩軍が激闘を繰り広げた蛤御門は京都御所にあると思われがちだが、実は御所を取り囲む京都御苑の西側にある。烏丸通沿いに立つ門には、弾痕が残り、戦いの激しさを伝える。

Q 誰でも入れるの?
A 無料で入れます。
2016年より事前申し込みなしで、通年公開されている。職員による、約50分間の無料のガイドツアーも当日受付で開催。時間は9時30分~、10時30分~、13時30分~、14時30分~の1日4回。

これで京都御所の基本はばっちり。改元をきっかけに訪ねてみれば、あらためて皇室を知るきっかけになるだろう。

京都御所
住所:京都市上京区京都御苑3
Tel:075-211-1215(受付時間:8:30~17:15)
入場時間:入場時間は季節で変動、ウェブページを確認 ※予約不要の通年公開
休止日:月曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始 ※臨時休止日あり。詳細はウェブページを確認
入場料:無料
https://sankan.kunaicho.go.jp
※無料ガイドツアーは、1日4回実施(9:30~、10:30~、13:30~、14:30~)。予約不要。参観者休所に集合

文=白木麻紀子(アリカ) 写真=宮内庁京都事務所、三好和義
2019年10月特集「京都 令和の古都を上ル下ル」