ARTS & CRAFTS

芸術の秋を満喫できる、東京都内の美術館

2019.10.11
<strong>芸術の秋を満喫できる、東京都内の美術館</strong>

東京には個性のある美術館が多くある。展示物だけではなくその建物自体が芸術的だったり、カフェやミュージアムショップなど、美術品以外にも楽しめる要素があり、五感をフルに刺激してくれる。この秋、東京でおさえておくべき美術館を、ジャンル別にご紹介。

「東洋美術」の幅広い
コレクションをもつ美術館

絶妙な模様や曲線に宿る、日本独自の美しさ、そして東洋の神秘。国宝や重要文化財など、東洋美術には一生に一度は観ておきたい作品も多い。魂が込められた技巧に思わず見とれてしまうはず。

根津美術館

実業家・初代 根津嘉一郎が蒐集した日本・東洋の古美術品コレクションを保存、展示する場として、青山の自邸に設立された「根津美術館」。若い頃から古美術品に関心を寄せていたといわれる根津氏の蒐集ぶりは豪快を極め、それらのコレクションを単に秘蔵するのではなく、「衆と共に楽しむ」ことが彼の願いだったといわれている。
コレクションは、日本・中国・朝鮮の古代から近世に至る絵画、陶磁器、漆、茶道具など約7400件を数え、国宝7件、重要文化財87件を含むクオリティの高さを誇る。
2009年に新創された和風家屋を思わせる大屋根が印象的な本館は、現代日本を代表する建築家・隈研吾氏の設計によるもの。絵画・書蹟、青銅器、茶の湯の美術などそれぞれの特性に合わせた、趣の異なる6つのギャラリーがあり、落ち着いた雰囲気の中、多彩な展示が楽しめる。

根津美術館
住所:東京都港区南青山6-5-1
Tel:03-3400-2536
開館:10:00~17:00(最終入館は閉館30分前まで)
休み:月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)、展示替期間、年末年始
※2018年7月9日(日)~8月31日(金)まで設備整備のため休館
料金:一般 1100円~
交通:東京メトロ銀座線ほか表参道駅A5出口から徒歩8分
駐車場:あり
http://www.nezu-muse.or.jp

「現代アート」を
心の赴くままに感じられる美術館

時代性を強く表し、現代の社会や現代を生きるわたしたちへ問いかける現代アート。前衛的で新しい現代アートは、既成概念にとらわれず、自由なかたちの芸術表現をする。しかし、難しく考え過ぎる必要はない。少し心を開くだけで、そこには新しい出合いが待っている。

森美術館

六本木ヒルズの中心にそびえる森タワー53階に広大な展示スペースを持つ「森美術館」。現代アートを中心にデザイン、建築など、ジャンルを越えた企画展示を行う。森美術館の核をなすのは現代アートだ。その理由は、現代アートを〝生きている今の時代のさまざまな世相を表すもの〞としてとらえ、それらを読み解くことの意義を認めているため。しかし一方で、現代美術と古美術を併せて展示したりと、型にとらわれない試みも行っている。〝「アート&ライフ」―現代アートをより身近なものに―〞をモットーに生活の中で常にアートを楽しむことができるような美術館を目指す。会期中は無休で、夜は火曜日を除き22時まで開館しているため、平日、学校や会社帰りでも訪れることができる。

森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館:10:00~22:00、火曜~17:00(最終入館は閉館30分前まで)
休み:会期中無休
料金:展覧会により異なる
交通:東京メトロ日比谷線六本木駅からコンコースにて直結
駐車場:あり(六本木ヒルズ駐車場)
https://www.mori.art.museum/jp/

「美術館の華」である
企画展が自慢の国立美術館

美術館に行く目的は「見たい企画展があるから」という人も多いはず。趣向を凝らした展示やユニークな切り口…… 。話題の作品や不朽の名作が一堂に会し、今日のアートシーンを知るうえで欠かせない企画展。押さえておきたいアートの最前線がわかる、厳選した美術館を紹介する。

国立新美術館

「国立新美術館」は、コンセプトとして〝コレクションをあえて持たない〞ことを掲げた、新しいタイプの美術館。2007年の開館以来、コレクションを持たない代わりに、1万4000㎡という国内最大級の広大な展示スペースを生かした企画展や、美術団体への展覧会会場の提供、新しい美術の在り方を提示する自主企画展、新聞社等との共催による展覧会など、多彩な活動を展開している。さらに、美術に関する情報や資料を収集・公開・提供する役割も担っており、特に国内で開催された展覧会カタログの所蔵数は日本最大級である。また、子どもから大人までを対象としたワークショップや講演会などの教育普及活動も事業として行っている。名品を収集し、見せる美術館ではなく、美術館を媒介として、もっと人とアートとの出合いが増えればいい、という考えなのだ。

国立新美術館
住所:東京都港区六本木7-22-2
Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館:10:00~18:00、企画展会期中の金・土曜~20:00( 最終入場は閉館30分前まで)
休み:火曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
料金:展覧会により異なる(入館は無料)
交通:東京メトロ千代田線乃木坂駅6出口直結、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分
駐車場:なし
www.nact.jp/

ゆっくりと休日を満喫するなら美術館は最適な場所。常設展は、いつでも好きな作品に会うことができ、企画展では、最前線のアートを私たちに見せてくれる。さて、今週末はどこの美術館に出かけよう。

《芸術の秋を満喫できる、東京都内の美術館》

日本・東洋美術の幅広いコレクションをもつ美術館

現代アートの最先端を体感できる美術館

企画展が光る美術館

別冊DiscoverJapan「TOKYO美術館2018-2019」