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《Mt.T by 星野リゾート》
首都圏から気軽に行けるスキー旅
前編|新ルートで尾瀬の核心部へ

2024.11.28 PR
《Mt.T by 星野リゾート》<br>首都圏から気軽に行けるスキー旅<br><small>前編|新ルートで尾瀬の核心部へ</small>

本州最大級の湿原をもち、山々に囲まれた尾瀬国立公園。東京駅から約2時間と好アクセスで、極上の雪が降る谷川岳。星野リゾート代表・星野佳路さんが誘う、日本の冬を楽しむスキー旅とは?

首都圏から気軽に行ける
パウダースノー天国

さっそうと滑る星野さん。どんな雪質・斜面でもそれに見合った滑りができるのは、さすがのひと言。ありのままの自然を受け入れる姿勢が滑りにも表れている

スキーをこよなく愛する星野リゾート代表・星野佳路さんが案内するのは、群馬県にある谷川岳と尾瀬。スキーというより登山では?と思う方もいるだろうが、実はどちらもジャパン・スノーを関東圏で楽しめる場所なのだという。

「近くてよい山」とうたわれる谷川岳は、東京から約2時間。上越国境に位置するため、豊富で良質な雪がもたらされる。
一方の尾瀬は、尾瀬ヶ原のような高層湿原がイメージされるが、至仏山などバックカントリースキーの聖地でもある。

そんな2カ所を組み合わせるとは、さすが旅の達人。星野さんとの魅力的なスキー旅に、これまた熱狂的なスキー好きである小誌統括編集長・高橋俊宏が同行する。

愛用のスキーを手にして、満面の笑みでガッツポーズする星野さんと高橋。至極の滑走を終えて撮影した一枚だ。滑りの感想は聞くまでもない。スキーの楽しさがにじみ出ている

冬が来る。寒さが厳しく、地域によっては雪も降るが、そんな冬が好きという人も意外と多い。実際、冬ならではの楽しみというのもたくさんある。そのひとつがスキーやスノーボード。日本の冬、特に“雪”を体感するには格好のアクティビティだ。

「パウダースノー」は、いまや世界に誇るジャパニーズブランド。食事や地酒、温泉とともに日本の雪を堪能する旅のスタイルは、もはや日本人だけでなく、海外からの観光客にも定着している。

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復活した古道をたどり
雪上車で尾瀬の秘境へ

尾瀬戸倉スキー場でキャットに乗り込む。これだけでも非日常の体験。キャットの中でこれからの滑走に想いを馳せ、一同ソワソワする時間も、なんとも言えずいいものだ

「尾瀬でキャットツアーがはじまったと聞き、どうしても行きたくなって。つい高橋さんに声を掛けてしまいましたよ」そう言って、笑顔で我々を迎えてくれた星野さん。星野さんと高橋のスキー旅は回を重ね、毎年の恒例行事となっている。

尾瀬戸倉スキー場でキャットに乗り込み、林道をガタゴト揺られながら上っていく。
「ここは、尾瀬の鳩待峠に車道が通る前、最も使われていた道なんですよ」と話すのはガイドの沼野健補さん。沼野さんは仲間とともに荒廃した登山道を整備し、2022年にキャット(雪上車)を使ったスキーツアーを開始した。

尾根上からは、尾瀬のシンボル・燧ヶ岳(ひうちがたけ)を目の前に望める。その峻険な山容はひと際目を引くものがある。夏場になると多くの登山者が訪れる人気の名峰である

「尾瀬には湿原以外にも魅力的な場所がたくさんある」と沼野さんは言う。「今後は山小屋も整備して、もっと尾瀬を楽しんでいただけるようにしたいですね」。

富士見峠に到着し、キャットから降りる。ここからは徒歩だ。スキーにシール(滑り止め)を装着し、いざ出発!

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大自然に抱かれて滑る
プレミアムな大人のスキー

誰も入っていない斜面に、自分だけのシュプール(滑った跡)を描く高橋。これぞスキーの醍醐味!尾瀬にも、スキーにぴったりのほどよい斜度のオープンバーンがあることは驚きだ

雪を被った針葉樹の森は、まるで童話の世界のように美しい。静寂に包まれた森の中を、雪を踏み締めながら歩いていく。

30分ほど登ると尾根の上に出た。風が吹いてできた雪庇が、尾根から大きくせり出して大迫力だ。眼下にはスキーに適した開けた斜面。ガイドの沼野さんに続き、皆次々に滑り込んだ。

フワッと浮くような感覚に、気分が一気に高揚する。少し重いが滑りやすい春雪。自然の雪と全力で戯れるこの瞬間は何物にも代え難い。興奮と幸福に身を任せ、夢中で滑走を楽しんだ。

沼野さんが携帯コンロで焼き上げてくださったホットサンド。焼きたての熱々をほお張れば、その美味しさに皆の笑顔がこぼれる。雪山ではやはり温かい食べ物や飲み物がうれしい

キャットまで滑り降りたら、ランチタイム。沼野さんたちが焼いてくれたホットサンドとコーヒーが身体に染み渡る。屋外で食べる食事は、どうしてこんなに美味しいのだろう。

「もうひと滑りしましょう」と沼野さん。歩く距離が短いので、何度も登り返して滑走できる。バックカントリーを手軽に楽しめる、いいフィールドだ。

雪でつくられたテーブルとベンチで寛ぐひととき。青空の下でゆっくりランチタイムを楽しめるのは春スキーの魅力だ。滑りをこよなく愛する者同士、雪山談議で盛り上がる

尾根まで登ったら今度はアヤメ平まで足を延ばす。樹林帯を抜けた瞬間、息をのんだ。
目の前に広がるのは延々と続く山並みの大パノラマ。メンバーからも歓声が上がる。「山が幾重にも重なる、この尾瀬の景観は素晴らしいですよね」と、星野さんも遠くへ目を向けた。

ありのままの自然を感じ、一本の滑りをじっくりと味わう。ゲレンデでは決してできないプレミアムな体験。これぞまさに大人のスキー旅である。

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尾瀬の秘境、アヤメ平に到着。見渡す限りの大平原で、その広大さにテンションが上がる。こんな素晴らしい場所が隠されていたとは。写真右奥、遠くに見えるのは尾瀬ヶ原

 


《Mt.T by 星野リゾート》
春の谷川岳で極上スノー体験
 
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星野リゾート代表・星野佳路
長野県生まれ。1991年から星野リゾート代表。「星のや」、「リゾナーレ」をはじめ、温泉旅館「界」、都市観光ホテル「OMO」、カジュアルホテル「BEB」などのブランドを展開。スキー場の運営も手掛ける。無類のスキー好きで、年間80日以上の滑走が目標

ガイド・沼野健補
HIGH FIVE MOUNTAIN WORKS代表。尾瀬を拠点にスノーボーダーとして活動するほか、アウトドアガイドツアーを実施し、尾瀬の魅力を広める。また尾瀬の山小屋や登山道の整備事業なども行っている。一般社団法人尾瀬アウトドアスポーツ振興会理事

Discover Japan統括編集長・高橋俊宏
小誌『Discover Japan』の統括編集長。建築やインテリア、デザインなど幅広い分野の出版物を手掛けた後、2008年に小誌創刊。小学生からスキーに親しみ、モーグル黎明期に愛好。以降はバックカントリーにも出掛け、雪山で味わうパウダースノーに夢中

text: Ayako Yokoo photo: Wataru Sugimura
2024年12月号「米と魚」

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