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奄美大島《伝泊 古民家》で“島暮らし”を体験!
伝泊のまちづくり|後編

2024.9.27 PR
奄美大島《伝泊 古民家》で“島暮らし”を体験!<br> 伝泊のまちづくり|後編

2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島にある宿泊施設「伝泊 古民家」。ここでは伝統の八月踊り、島の名物“鶏飯”など、集落の暮らしを体験できるアクティビティや郷土料理が待っていた。

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集落での忘れられない体験

島に暮らすコンシェルジュがいる伝泊 古民家だからこその、特別な集落体験のひとつ。奄美地域を代表する郷土料理・鶏飯は各家庭の味があり、今回はシマッチュの料理上手な赤間さんご夫妻の特製鶏飯をいただいた

奄美大島滞在中、伝泊が提供するアクティビティに参加し、集落の人々と接した。海では双胴船「伝泊 Catamaran」を操縦してくれたベテラン漁師、「八月踊り」では集落の人々と一緒に踊るなど、いずれも心に深く刻まれる経験になった。中でも印象に残ったいくつかの食体験がある。

今回、集落に出て「島の名物“鶏飯”を民家でごちそうになる」という機会を得た。鶏飯のルーツは、薩摩の役人をもてなすためにつくられた手の込んだ郷土料理だ。私たちは、赤間さんご夫妻のご自宅にうかがった。ずらりと料理が並ぶテーブルに着き、鶏飯用のスープが入った鍋を中央に、隙間のないほど並んだ料理を囲んで食事がはじまった。心の込もった手料理は前日から準備にかかったという。赤間夫妻の優しさに触れ、美味しい鶏飯に大満足の昼食会となった。

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ほぐした鶏肉、干しシイタケ、錦糸卵、パパイヤの味噌漬け、ミカンの皮などを、白いご飯にのせて、澄んだ黄金の鶏ガラスープをかけて食べる。この鶏ガラスープが美味しさの決め手

もうひとつが伝泊が企画する島じゅり(島料理)づくり体験。伝泊 古民家に泊まるゲストは、“京子姉”として親しまれる白畑京子さんに、島の料理を習うことができる。素朴で懐かしさを感じさせる奄美の味。ここでも島の人々の日常に触れ、心温まる食体験をした。

“島をもっと知る”いい機会は“食”にあり。島の料理上手・白畑京子さんに教えてもらって、一緒につくる「島じゅり(島料理)づくり体験」

単に宿に泊まるだけではなく、古民家に泊まって、集落住民と交流することで、その集落でしか味わえない魅力を体験できる。そこに伝泊の“島の日常を観光に”、という想いが込められている。「集落住民は島の宝」という、伝泊の発信する言葉に納得である。

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野菜とコンニャク、フダン草、厚揚げの煮物、ゴーヤ味噌、切り干し野菜大根、昆布と鰹出汁を使ったアオサ汁など、身体に優しく懐かしい家庭料理がずらり

シマッチュと唄い踊り明かす「八月踊り体験」

伝統文化の体験プログラム「八月踊り」は、シマッチュと観光客の交流を促進しつつ、集落文化の保全にも寄与する取り組みのひとつ。伝泊「高倉のある宿」では、シマッチュの日常に溶け込んだような、ここでしか味わえない体験が一年中できる

八月踊りで振る舞われる“島じゅり”

大皿に盛られたいわゆる“煮しめ”の盛り合わせ。骨付き豚の塩煮、奄美で日頃から食べている切り干し大根やタケノコ、ニンジン、コンニャク、厚揚げを醤油と出汁で煮込む

体験プログラム「八月踊り」では、島のおばあがつくる豪華な島じゅり(島料理)が振る舞われ、踊りの合間にシマッチュと一緒にいただける。時期によって内容は替わるものの、いずれも心に刻まれる美味しい品々。

重箱に詰められた豪勢な料理。タケノコのキムチ和え、奄美の車海老、モズク入り魚のすり身、アオサの卵焼き、パパイヤの漬物、スズメダイ、天ぷらは長命草やラッキョウなど

八月踊りの後は集落の住民気分で
伝統の遊び「ナンコ」に参加

宴もたけなわ、八月踊りが終わり、住民の高揚が抜けないうちにはじまるのが、昔ながらの遊びのひとつ「ナンコ」。奄美に古くから伝わる酒席での遊びで、一対一で向き合い、相手が何本の棒を握っているかを当てるゲーム。単純なようで奥が深い遊びで、場は熱気に包まれる。島口が飛び交い、シマッチュの一員になったような時間は、古民家「高倉のある宿」でリクエストに応じて開催される

滞在中に訪れたい!
伝統的な製法でつくられる黒糖

奄美大島名産の良質な黒糖を買おうと「水間黒糖製造工場」を訪れた。龍郷町中勝地区で1985年創業、奄美大島産(笠利のサトウキビ9割)を使い、昔と変わらぬ平釜で黒糖をつくり続ける。“幻の黒砂糖”といわれるゆえんは手づくりで生産量が少なく、奄美に来ないと手に入らないこと

黒糖焼酎がほぼすべて揃う酒販店

“黒糖焼酎”と名乗れるのは奄美群島産のみ。現在は17代表銘柄、24酒造所から仕入れる店「酒屋 まえかわ」には、奄美群島ほぼすべての黒糖焼酎(約200種)が揃う。角打ちスペースもあり、黒糖焼酎全種類を飲める

 

≫公式サイトはこちら

 

伝泊 古民家
住所|奄美大島、加計呂麻島、徳之島に点在 
Tel|0997-63-1910 
料金|1泊素泊まり9600円/人~(税・サ込。宿により異なる) 
※各体験プログラム詳細は伝泊HPを参照

伝泊のまちづくり

1|奄美大島《伝泊》とは?

2|奄美大島《伝泊 古民家》で暮らすような滞在

3|奄美大島《伝泊 古民家》で“島暮らし”を体験!

text:Kyoko Sekine photo:Hiroshi Abe
2024年10月号「自然とアートの旅。/九州」

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