沖縄本島・名護市《ザ・ブセナテラス》
海を遊び、海に癒される心に響くヴィラ体験
沖縄本島北部のビーチリゾート「ザ・ブセナテラス」。その中でも特別なエリアが、岬の先端に位置する「クラブヴィラ」だ。ここは賑やかな雰囲気のホテル本館とは別世界。クルージングやシュノーケリングなどの海遊びを堪能しつつ静かなヴィラで、沖縄の海と一体になれる。
沖縄本島北部、エメラルドグリーンの海に囲まれた部瀬名岬にある「ザ・ブセナテラス」。沖縄の数あるリゾートホテルの中で、優雅さと気品において群を抜く存在だ。さまざまな経験を積んですてきに歳を重ねた男女が、再び訪ねたくなる上質な雰囲気がある。ホテルロゴのモチーフにもなっているクバ(ビロウ)が空高くまっすぐに伸びて大きな葉を揺らし、オープンエアの建物では心地よい風を感じ、敷地のどこにいても海を愛でることができる。
「ザ・ブセナテラス」の建つ部瀬名岬は、2000年の九州・沖縄サミットのメイン会場「万国津梁館」に隣接。同年、岬の先端に「クラブヴィラ」がオープン。独立した15棟のヴィラで、客室から続くガーデンの向こうには大海原が広がる。聞こえてくるのは波音や風が葉を揺らす音、鳥のさえずりだけ。多くはプライベートプールを備え、ワインセラーやミニバーなどヴィラステイが豊かになるアイテムが用意されている。加えて、ヴィラ専用のラウンジや朝食サービスがあるなど至れり尽くせり。
この夏、大切な人をエスコートするなら、まずは二人きりのチャータークルーズはいかがだろう。たとえば30分ほど爽快に海上を走り水納島へ。シュノーケルをつけて沖縄屈指の透明度を誇る海に浮かべば、美しいサンゴ礁や色とりどりの魚を目の当たりにできる。
line
ヴィラに戻りひと休みしたら、岬の先端にあるレストラン「ランブルフィッシュ」へ。アコーディオンの生演奏を聴きながら、クラフトビールとシーフード料理に舌鼓を打つ。異国の港町に来たかのような陽気な雰囲気がいい。リズミカルな音楽、ムーディな曲、それぞれにハートが共鳴する。
一日で一番ドラマティックなサンセットタイムをどこで過ごすかは実に悩ましいが、ホテルのプールサイドも選択肢に入れたい。毎夕、日没に合わせてサックス奏者による演奏「サウンド・オブ・サンセット」があるからだ。
ディナーの後のもう一杯なら、県内各地の泡盛を取り揃え、泡盛カクテルもあるクースバー「抱瓶」へ。翌日はヴィラで専用の朝食をとるもよし、エレガントなクラブラウンジで過ごすもよし。
ヴィラ滞在中にぜひ体験してほしいのが同じ岬に建つ姉妹ホテル「ザ・テラスクラブ アット ブセナ」内の「タラソプール」だ。部瀬名岬でくみ上げられた海水を、33℃、36℃に設定した14のエリアで構成。順に歩いて多彩なジェットの刺激や水温の変化を受けるうちに、自律神経のバランスが整う。海水のプールをひと回りする頃には心身ともにリラックス。夜はぐっすり眠ることができる。
ヴィラを拠点に、リゾート内で海を満喫し、海に癒される夏。一生の思い出になることだろう。
line
ザ・ブセナテラス
住所|沖縄県名護市喜瀬1808
Tel|0980-51-1333
客室数|408室
料金|1泊1室8万4000円〜(税・サ込)
カード|AMEX、DINERS、Master、VISAほか
IN|14:00
OUT|11:00
アクセス|車/那覇空港から沖縄自動車道利用で約1時間15分、バス/那覇空港から空港リムジンバスで約1時間30分
館内施設|プール、レストラン、バー、ショップ、エステルームほか
text: Yukie Masumoto photo: Kenta Yoshizawa
Discover Japan2024年7月号「沖縄」