HOTEL

《箱根・翠松園/すいしょうえん》
登録有形文化財にて美食を味わう湯宿

2023.6.23 PR
《箱根・翠松園/すいしょうえん》<br><small>登録有形文化財にて美食を味わう湯宿</small>
箱根・翠松園の特選献立より「海香鍋仕立て」。伊勢海老と金目鯛の旨みが溶けた濃厚なスープにレタスとクレソンをサッとくぐらせて。締めはリゾットにしてもらえる

美食を味わいに、季節ごとに足を運びたくなる宿が箱根にある。山海の幸が盛り込まれた前菜に心躍り、高級食材を堪能する。季節を炊き込んだ土鍋ご飯に、締めの甘味まで、幸せな時間が続く。前編は、登録有形文化財にて美食を味わう湯宿「箱根・翠松園/すいしょうえん」。大正時代に建てられた建物で四季折々の料理を堪能し、部屋で源泉かけ流しの露天風呂に浸かる幸せ。

箱根のリゾートで堪能する
美味しい滞在

美食の宿と名高いラグジュアリー・リゾート「ふふ」シリーズと「箱根・翠松園」。いま舌の肥えたゲストを満足させるために、新たな食の提案を行っている。通常の懐石料理に、その時期の特別な食材を組み込んだ特選献立や、プリフィックススタイルがそれだ。 たとえば、初夏は伊勢海老とアワビ。特選献立の中で、伊勢海老はお造りや鍋、アワビはアンチョビバター藁焼きやご飯にと惜しみなく使われている。伊勢海老の鍋「海香鍋仕立て」は、まず華やかな香りにうっとり。黄金色のスープは、海老の殻でとるアメリケーヌソースに鰹出汁、白味噌、海老味噌、マスカルポーネチーズを加えたもので、和と洋が調和した唯一無二の味わいに驚く。特選献立は、日本各地のふふ(熱海、河口湖、日光、奈良、京都)、箱根・翠松園、ATAMI せかいえ、ATAMI海峯楼で堪能できる。夏は毛ガニ、秋は黒毛和牛と松茸、冬はクエとフグ……と、想像するだけで心が躍る。

また、昨年開業した「ふふ 箱根」では、好きな料理を選べるプリフィックススタイルを採用。自分好みの献立をつくれるのがユニークだ。

食を大切にするラグジュアリーリゾートブランドならではの、新たなもてなしの提案に注目したい。

日本建築の美が息づく料亭「紅葉」。庭園を望むテーブル席、プライベートを重視した個室、鉄板前のカウンター席があり、日本懐石料理と鉄板料理を楽しめる

箱根山の中腹、良質な湯がこんこんと湧く箱根・小涌谷。緑豊かなこの地に、1925(大正14)年、三井財閥が建てた別荘が三井翠松園だ。瓦屋根が美しい木造2階建て。意匠は簡素ながら建具の隅々にまで品格があり、味わいのある古いガラス窓から庭園の緑が目にやさしい。施工は富士屋ホテルを手掛けた河原徳次郎と伝わる。 

約1万㎡の広大な敷地の中心にあって、料亭とバーが入る建物「紅葉」がその名建築を受け継ぎ、すぐ脇で樹齢300年のもみじが堂々と枝葉を広げている。客室はその周りに配された4つの棟に23室。間取りやデザインが異なり、すべての部屋に自家源泉の露天風呂が付いている。

箱根の山の静寂に包まれる客室。こちらは和室とベッドルームを仕切り、4名まで泊まれるプレシャススイート「青(はる)」
客室はすべて、自家源泉かけ流しの露天風呂付き。「青」は、露天の檜風呂のほか、ジャクソン製のバイブラバス(内風呂)が備わる

食事の前にバーに立ち寄りたい。明るいうちにカウンターに座ると窓の外の自然と一体になれるからだ。もみじの古木も存在感を放っている。「初夏の淡い緑がだんだん濃くなっていきます」とバーテンダーの別院規之さん。食前酒のおすすめを聞くとサイドカーをつくってくれた。徐々に夜が降りてくる時間帯、雨の日なら雨音を聞きながらの一杯もよし。秋、落葉の季節はウイスキーが似合うだろうと。

大正時代へタイムスリップしたかのようなバー「伊都」。窓からの景色が素晴らしく、夏はまだほの明るい時間帯に食前酒をぜひ
先付は、旬の高級食材が出合った至福のひと皿「生雲丹と蒸し鮑 ホワイトアスパラ」。爽やかな新ショウガのジュレ、アワビの肝でつくるソース、濃厚な黄身辛子が感動を深める

お待ちかねの食事は、ウニと蒸しアワビの先付からはじまった。続く前菜の小鉢の盛り合わせに思わず喜びの声が上がる。ハマグリと山菜のミルク浸しはクラムチャウダーからヒントを得たもの。ガラス器には金目鯛のアラを炊いた煮こごりにゴマクリームをのせて。黄瀬戸には江戸前の煮穴子とゴボウのきんぴら。粽は静岡産の金太郎マスにアクセントの奈良漬を少々。いずれも丁寧な調理がなされ、季節を感じ、ときに新しい出合いがある。

「調理法や食感、味わいにメリハリをもたせ、この先がワクワクするような構成を心掛けています」とは料理長の森田正弘さん。お椀、造り、焼物と、料理が運ばれてくるたびに胸が躍り、五感で味わい、立ち上がれなくなるほど満腹で、幸せに満たされる。

「日本料理の王道を大事にしつつ、献立を通して洋のエッセンスを取り入れ、五感で愉しめる料理を心掛けています」と料理長の森田正弘さん
洋の味わいも感じられる箱根・翠松園の料理には、ワインもよく合う。ワインリストは、手頃な価格から稀少な一本まで幅広いラインアップ

初夏の特選献立は
「伊勢海老」と「アワビ」

「黒鮑のアンチョビバター藁焼き」。土鍋の蓋を開けると、藁が燻された香りが立ち上る。まずは目で楽しみ、香りよく、食べて美味しいという、料理長が目指す料理を体現したひと皿。グリーンアスパラと焼きトマトが彩りを添える
豪勢な伊勢海老の姿造りと、日本各地から届けられる美味しい魚介を取り合わせた「鮮魚盛り込み」。この日は、本マグロ中トロ、ハタ、ヤリイカ。醤油と海苔をゼラチンで固めた寄せ醤油で食すのもいい
食事は土鍋で炊きたてを。新ショウガ入り出汁ご飯の炊き上がりに、アンチョビバターと焦がし醤油でソテーしたアワビを加え、ふっくらと蒸らした「鮑御飯」。黄ニラ、ショウガ、三つ葉がアクセント

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季節ごとに通いたくなる、
記憶に残る料理

季節の小鉢料理を盛り合わせた華やかな前菜。この先に続く料理にワクワクしてくる。味わいにメリハリがあり、割山椒、ガラス、市松といった初夏のうつわ遣いやあしらいも秀逸
庭の緑を映したかのようなすがすがしいお椀「豌豆新緑仕立て」。えんどう豆のすり流しに、アイナメの葛打ち(梅肉添え)、秋田産のじゅんさいを浮かべ、青ユズの香りとともに
お腹がいっぱいでもするりとのどを通る水菓子「季のフルーツ」。この日は、マンゴー、メロン、さくらんぼに、杏仁ミルクソースとスダチの氷菓を合わせ、青ユズの香りを添えて

特別なペアリングも

季節ごとのコース料理に合わせた酒のセレクトも秀逸。日本酒ペアリング7200円、ワインペアリング1万円。
右)前菜に「ドン ペリニヨン」
中)焼物に「満寿泉リンク8888」
左)造りに「十四代 純米大吟醸 極上諸白」を

名建築も愉しめる

料亭とバーが入る建物「紅葉」は、かつての三井財閥の別荘を生かしたもので、国登録有形文化財。中庭には樹齢300年のもみじがあり、四季をさまざまに彩る

満足度の高い朝食

炊きたての土鍋ご飯、焼き魚に卵、煮物、お浸しなど、朝から元気になれる理想的な和食膳。ひと手前かけられた料理は季節によって替わり、ご飯を何杯もお代わりしたくなる

旅の想い出を持ち帰る

箱根の豊かな自然を思わせる伝統工芸、寄木細工の道具箱1万1000円
客室で使用しているオリジナルのお香3800円、南部鉄器の土台1万4800円
干し大根を山椒の実と醤油などで漬けたご飯のお供「はりはり山椒」1000円

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「ふふ 箱根」
“山のリゾート”で過ごす休日

 
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箱根・翠松園
住所|神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷519-9
Tel|0570-0117-22
客室数|23室
料金|1泊1室8万8000円〜(税・サ込)
カード|AMEX、DINERS、Master、VISAほか
IN|15:00
OUT|11:00
夕食|日本料理(料亭)
朝食|和食または洋食(料亭)
アクセス|車/東名高速道路御殿場ICから約30分 電車/JR・小田急電鉄小田原駅からタクシーで約40分
施設|料亭、バー、大浴場、スパ
 

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text: Yukie Masumoto photo: Hiroshi Abe
Discover Japan 2023年7月号「感性を刺激するホテル/ローカルが愛する沖縄」

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