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佐賀県《嬉野 八十八》オープン!
嬉野茶と温泉、九州の美味でおもてなし【前編】

2023.9.14 PR
佐賀県《嬉野 八十八》オープン!<br>嬉野茶と温泉、九州の美味でおもてなし【前編】

2023年10月1日、銘茶の郷であり、美肌の湯としても名高い佐賀県・嬉野温泉に「嬉野 八十八(うれしのやどや)」が誕生する。いよいよ開業までカウントダウンがスタート! ヴェールを脱いだ宿の全貌をいち早くレポートする。

ティーセレモニーで迎えられ
美肌の湯を独り占め

専属茶師が淹れる至福の一服を楽しめる「ティーセレモニー」。馥郁たる茶の香りが素晴らしく、深い旨みに感動が込み上げる

昨年9月に開業した西九州新幹線に乗り、嬉野温泉駅へ。眩しいほど新しい駅舎に降り立つと、日本三大美肌の湯に誕生した、新たな宿「嬉野 八十八」への期待感がいっそう膨らんでいく。

約1300年前に編纂された『肥前国風土記』にも「東の辺に湯の泉ありて能く人の病を癒す」と記述されている嬉野温泉。「先人たちもこの湯のよさを特筆すべきと思ったに違いない」などと古に思いを馳せているうちに嬉野 八十八に到着した。

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JR九州が精力を注いで完成させた嬉野 八十八は西九州全体の魅力を発信するラグジュアリーな湯宿。全36室の客室はスタンダードなタイプでも約45㎡とゆとりの広さを誇り、宿での時間を存分に楽しみたくなる。実際に足を踏み入れた瞬間から、目に映るもの、口にするもの、身体に触れるもののすべてにこの地に根づいた文化が感じられ、館内だけで過ごしても退屈することがない。旅人はただ、ここに流れる時間に身を任せればいいのだ。

チェックインの後はティーセレモニールーム「嬉野茶会 十徳」へ。嬉野は一杯のお茶を求めて旅をする「ティーツーリズム」を提案しているが、その立役者となった茶の生産者自らが専属茶師としてお点前を披露してくれる。使われる茶の抽出器は宿全体をプロデュースする岡部泉さんがデザインし、嬉野の窯元「224porcelain」とコラボしてつくり上げたオリジナル。つまり、ここでは茶のプロが茶葉、温度×時間の掛け算を見極め、世界でひとつだけの抽出器で淹れる唯一無二の一杯を味わえるというわけだ。旨みと甘み、香りが一体となったお茶は珠玉の味わい。慌ただしい日常を忘れ、五感を集中して一服を楽しみたい。

また、館内には嬉野茶を使ったカクテルを提供する「バー 茶壺」もあり、お茶×アルコールの新たな愉しみ方を提案するほか、茶アロマのロウリュウサウナも。身体の内と外からお茶の魅力に浸れる滞在は忘れ難い旅の余韻を残してくれることだろう。

日本屈指の美肌の湯として知られる嬉野温泉。ナトリウムを多く含む重曹泉で、柔らかな肌触り。繰り返し湯浴みを愉しみたい
玄関でゲストを迎えるのは嬉野の景色を写した鍋島緞通「嬉野景」。若草色は茶畑、緑は宿のロゴである七宝文様、青は大村湾の波をイメージ
源泉かけ流しの半露天風呂にプライベートロウリュウサウナ、水風呂も備えたラグジュアリースイートのバスルーム。湯上がりにはテラスで外気浴を
100㎡以上を誇るラグジュアリースイート。散策を楽しめるほど広いプライベートガーデンが見事だ。別邸の客室はそれぞれに趣が異なる
山間の霧深い地の利を生かして育つ嬉野茶。独特の丸みを帯びた形状から「玉緑茶」とも呼ばれ、香りや旨みが強い。ゆっくりと開きながら旨みが広がっていき、二煎目、三煎目と違った風味が感じられる
抽出器を回しながら、茶葉の旨みと香りをゆっくりと開かせていく。茶師の北野秀一さんは無農薬有機茶栽培を行う「きたの茶園」を営むほか「嬉野茶時」のプロジェクトにもかかわる


九州の幸を集めた絶品料理とは?
 
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佐賀県《嬉野 八十八》
1|岡部泉さんに聞く ”お茶”と”温泉”でもてなす旅館とは?
前編 後編
2|いよいよオープン!嬉野茶と温泉、九州の美味でおもてなし
前編 後編

text: Chie Nakano photo: Azusa Shigenobu
2023年10月号「私を癒す15の旅。/九州」

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