湯山荘 阿讃琴南/城下小宿 糀や/蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE
香川、岡山、滋賀 土地の魅力を凝縮したもてなし
〈ホテルニューアワジ〉の宿づくり【後編】
淡路島で産声を上げ成長したホテルニューアワジグループは、やがて島を出て、各地のホテル再生で進化していく。今回はそれらの事例の一部として、香川県「湯山荘 阿讃琴南(あさんことなみ)」、岡山県「城下小宿 糀や(こうじや)」、滋賀県「蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE(ビワフロント ヒコネ)」を紹介していこう。
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阿讃の自然と美味を味わえる温泉宿に
湯山荘 阿讃琴南
香川・まんのう町にある「湯山荘 阿讃琴南」は、町に1軒しかない温泉旅館であった。緑あふれる山間部にありながらも、建物は周囲の景観にそぐわない印象で、近くの川は眺められず、里山を訪れた感動は得られなかったという。
そこでホテルニューアワジグループはこのロケーションを生かし、建物を自然と調和する佇まいに、客室は自然を取り込むつくりとし、さらに露天風呂を川のせせらぎが聞こえる場へリノベーションを施した。ダイニングでも地元食材を使用した里山料理を用意するなど、湯山荘 阿讃琴南でしか味わえない滞在を提案している。結果、2017年のリニューアルオープン当初より、日本各地や海外からゲストが来館する宿に。地域との共存共栄の役目を担う好例となった。
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造り酒屋をモダンな宿へ
城下小宿 糀や
ホテルニューアワジグループ初となる町家タイプの宿となったのは、岡山・津山市の城東町並保存地区に建つ「城下小宿 糀や」。国の重要文化財に指定される旧苅田家住宅及び酒造場の建物そのものを価値としてとらえ、趣を生かしたモダンな宿へと生まれ変わらせた。江戸時代の面影を残す地区内の景観も魅力で、町歩きも楽しみのひとつとなる。
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琵琶湖をまるごと楽しめる宿づくり
蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE
昨年の夏に開業した「蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE」が位置するのは、琵琶湖のほとり。琵琶湖の美しさを堪能できるよう、宿にはさまざまな仕掛けが施されている。到着したゲストが最初に足を踏み入れるのは、最上階の展望ラウンジだ。そこには蒼く輝く琵琶湖の大パノラマが広がっており、旅の高揚感を演出。客室、ダイニング、温泉大浴場など、館内のどこにいても琵琶湖をそばに感じられる設計が行われ、ゲストを非日常の世界へと誘っている。
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おもてなしの心で
地域の魅力を世界へ発信する
ホテルニューアワジグループは「地域の資源を味方につける」ことが主柱のため、同じような宿はふたつとない。その主柱を支えるのは、「心に残る景観美や上質な空間」、「心身ともに寛げる温泉」、「土地の食材を生かした美味しい食事」という、旅の満足度を確かなものとする3本柱。ゆえにどの宿に宿泊をしても、ゲストは「また来よう」と感じるのだろう。
コロナ禍を経て、ホテルニューアワジグループは「旅がもつ力」の大きさを再認識した。地域にとって旅は「地域経済を支える力」であり、ゲストにとっては「心と身体を健康・豊かにする力」となる。グループが描く未来は、地域の魅力を日本各地のみならず世界へ発信すること。だからこそ創業以来、大切にしてきた「おもてなしの心」をより強く意識し、今日もゲストを出迎えている。
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湯山荘 阿讃琴南
住所|香川県仲多度郡まんのう町勝浦1
Tel|0570-078857
料金|1泊2食付2万3100円〜(入湯税別)
城下小宿 糀や
住所|岡山県津山市林田町68
Tel|0570-078857
料金|1泊朝食付2万4310円〜(税・サ込)
蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE
住所|滋賀県彦根市松原町1435-91
Tel|0570-078857
料金|1泊2食付2万4200円〜(入湯税別)