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渋谷パルコ《土鍋×秋酒》
食欲の秋を味わい尽くす企画展が開催!

2023.10.24
渋谷パルコ《土鍋×秋酒》<br>食欲の秋を味わい尽くす企画展が開催!

食材の旨みを引き出し、美味しく調理してくれる「圡楽窯(どらくがま)」の土鍋。渋谷PARCOのDiscover Japan Lab.では、2023年10月28日(土)〜11月12日(日)にかけて企画展「土鍋×秋酒」を開催。ひやおろしやどぶろくなど、この時期ならではの秋酒も用意して、今宵は旬の味覚をとことん味わおう。
Discover Japan公式オンラインショップでは10/31(火)より順次販売開始!

圡楽窯
福森道歩(ふくもり みちほ)さん

圡楽窯の7代目・福森雅武さんの四女。料理研究家・村上祥子さんの下で3年、辻調理師専門学校で1年、料理を学び、京都の大徳寺で1年間修業する。2003年より家業へ。料理家として土鍋のレシピ本も手掛ける。

食欲の秋を味わい尽くすには
いい土鍋と秋酒が欲しい

粘土に含まれる空洞をつぶさず、鍋に柔らかい雰囲気を出すために、成形には手挽きろくろを用いる

サンマ、キノコ、銀杏……。秋の味覚が美味しいこの季節、どう堪能しようか想いをめぐらせている人もいるのではないだろうか。そんな美食派におすすめしたいのが、圡楽窯の土鍋だ。

三重県伊賀市。中世より続く伊賀焼の里に、圡楽窯はある。江戸時代に開いた歴史ある窯元で、約40年前に発表した土鍋「黒鍋」をきっかけに、広く注目されるようになった。この鍋は7代目の福森雅武さんが考案したもので、京都の料理店から依頼を受けてつくっていたスッポン鍋が原型となっている。その鍋の素地や釉薬を変えて、家庭用に使いやすく改良したものが黒鍋だった。発売当初から料理人や丁寧な暮らしをする人々から絶大な支持を受け、過去には、美食家として知られる随筆家・白洲正子も愛用していた。

福森さんは圡楽8代目当主として作陶を続けながら、土鍋の使い方、楽しみ方を伝える活動を行なっている

「黒鍋をはじめ、土鍋づくりに欠かせないのが、代々使い続けている伊賀の陶土です。かつて琵琶湖の底にあったものが地殻変動で地上に出た土で、焼き上げると、土中の有機物が燃えて、小さな空洞ができるのが特徴。この空洞が土鍋特有の熱しにくいが冷めにくい特性を生み出すんです」と説明してくれたのは、8代目当主を務める福森道歩さん。

空洞をなるべくつぶさないように、成形は手挽きろくろにこだわる。一つひとつ手作業になるため、より高い技術と労力を要するが、型物とは異なる温かみのある鍋に仕上がる。無論、鍋の保温性がよくなるため、じっくり火が通り、食材本来の旨みもしっかり引き出される。また黒く光沢のある鉄釉は、そのまま油を引いて調理することができるため、煮る、炊く、炒める、焼くなど、さまざな料理に対応するのも特徴だ。

原料となる陶土には、熱しにくいが冷めにくいという特性をもつ、伊賀の土を使用

「特に和食との相性は抜群。魚などもふっくらまろやかな味わいに仕上がります。そして和食といえば、やっぱり日本酒ですよね。秋の夜長の晩酌は、つくづくよいものだと、この季節になると実感します」と福森さん。

企画展では圡楽窯の鍋以外にも、この季節に飲みたい日本酒も展開。今秋、五感で旬を味わい尽くしてはいかがだろうか。

読了ライン

鍋料理だけじゃない!
食材の旨みを引き出す万能鍋

そのまま油を引いてステーキを直火焼き。遠赤外線効果でふっくらジューシーに焼き上がる
土鍋で蒸すことで、野菜本来の旨みが逃げることなく凝縮される。シンプルに塩とオリーブ油で

どの土鍋と日本酒で秋の食卓を愉しむ?

企画展では圡楽窯の定番の黒鍋から片手鍋まで種類豊富に展開。ひやおろしなど、この時期しか飲めない日本酒もあるので、セットで手に入れて美味しい季節を満喫して。

左)黒鍋 蓋付9寸
圡楽窯の代名詞ともいえる逸品。そのフォルムは群を抜く美しさ。焼物料理に適している。また、蓮の葉などを敷いて刺身を盛り合わせたり、大鉢として使っても◎。
価格|1万9800円 サイズ|φ290×H135㎜ 重量|約2900g

中央)黒鍋 蓋付6寸
料理をサッとつくるのに最適な小ぶりの鍋。日本酒に合うちょっとしたおつまみのほか、オーブントースターにも入る大きさのため、グラタンやラザニアなどもおすすめだ。
価格|6600円 サイズ|φ190×H85㎜ 重量|約1000g

右)口付黒鍋 8寸
はじめての土鍋にぴったりな大きさと形状。使い勝手のよい口付きで、ありとあらゆる調理に対応。毎日、この鍋でひと品つくり、そのまま食卓に並べてもさまになる。
価格|1万6500円 サイズ|φ260×H165㎜ 重量|約2200g

左)片手鍋 アメ釉 7寸
片手で使える軽量感で、メインの土鍋のほかに、もうひとつあると便利な鍋。日々の味噌汁づくりにぜひ使いたい。汁物のほか、フライパン感覚でも使えるため、炒め物にも重宝。
価格|1万2100円 サイズ|φ190×H95㎜ 重量|約1000g

中央)片手鍋 6寸
白地につゆ草文様が、優しい雰囲気を醸し出す。丸みを帯びた持ち手が手にしっくり馴染む。汁物やうどん、粥などに。そのまま食卓に出しても絵になる美しい佇まいだ。
価格|9350円 サイズ|φ175×H85㎜ 重量|約900g

右)ごはん鍋 2合炊(小)
米を炊くことに特化した土鍋。蓋は陶器で重く圧力がかかりやすくなっており、米がもっちりと炊き上がる。より美味しく炊き上げるコツは、蓋を濡れ布巾で包んで炊くこと。
価格|1万1000円 サイズ|φ190×H145㎜ 重量|約1800g

日本酒で味わう秋だけの旨み

左)酸味の利いたミルキーな飲み口
DOBUROKU series 生酛

乳酸菌の力を利用した、生酛造りのにごり酒。微炭酸が心地よい。ヨーグルトのような爽やかな香りと炊きたてのご飯のような甘い香り。深くまろやかな味わいは肉料理と相性がよい。
価格|2700円(500㎖) 原料米|秋田県産米
精米歩合|90% 日本酒度|非公開
酸度|非公開 アルコール度数|14度

稲とアガベ
2021年、秋田県男鹿市に誕生した醸造所。どぶろくや、ビール造りに使用されるホップを副原料にしたクラフトサケを手掛けている。酒造適合米の自然栽培にも積極的に取り組む。

右)なめらかな口当たりとほどよいフレッシュ感
夕月夜-ゆうづくよ- 純米吟醸生詰
ひと夏を越え、荒々しさが削れた酒はなめらかな口当たりに。その後に穏やかでキレのある余韻が続く。米の旨みをじっくり堪能したい。冷酒はもちろん、ぬる燗でも美味しく味わえる。
価格|1705円(720㎖) 原料米|山形県産出羽の里
精米歩合|55% 日本酒度|-1
酸度|1.3 アルコール度数|15度

出羽桜酒造
1892年に初代・仲野清次郎が酒蔵として創業。1980年に看板酒「桜花吟醸酒」を発売。以来、国内のみならず、世界中で吟醸酒の普及に貢献し、丹念に醸した高品質な酒を発信する。

左)鮮やかな香りと甘く柔らかな味わい
酒草子シリーズ〜秋は夕暮れ〜
二度火入れした純米吟醸の原酒を熟成させた深い味わい。常温〜燗で味わうと、柔らかな旨みが広がる。焼き魚や鍋物と堪能したい。果物とも好相性で、ナシやイチジクと合わせても美味。
価格|2200円(720㎖) 原料米|兵庫県産兵庫夢錦
精米歩合|60% 日本酒度|非公開
酸度|非公開 アルコール度数|15度

安福又四郎商店
兵庫県産の酒米、地元の名水を生かした地酒を造り続けて270余年。酒単体として美味しいのはもちろん、食べ物とのペアリングを考慮した、奥行きのある味わいを意識して醸造する。

右)豊かな旨みとキレ味が共存
常山 純米吟醸 吟月〜ひやおろし〜
地元・福井の酒米を数種類使い、福井の酵母で醸造。ふくよかな米の旨みの中に、シャープなキレ味が共存する純米吟醸酒は、秋の食中酒として楽しむのに最適。日々の晩酌にもおすすめだ。
価格|1980円(720㎖) 原料米|特別栽培米さかほまれ、山田錦
精米歩合|55% 日本酒度|+2
酸度|1.5 アルコール度数|15度

常山酒造
200年以上の歴史をもつ酒蔵。酒米や水にこだわり、キレがよく、淡麗でありながらも米の旨みを十分に引き出した酒造りを得意とする。そうして造られた淡麗芳醇の日本酒が特に人気。

 

公式オンラインショップ
 

土鍋×秋酒 企画展
会期|2023年10月28日(土)〜11月12日(日)
会場|Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel |03-6455-2380
営業時間|11:00〜21:00
定休日|不定休
※最新情報は公式Instagram(@discoverjapan_lab)などで随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
※掲載商品は一部であり、店頭にはさまざまなうつわが並びます。
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。

text: Misa Hasebe photo: Norihito Suzuki, Sadaho Naito, Shimpei Fukazawa
2023年11月号「京都」

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