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鹿児島・頴娃町エリア《頴娃おこそ会》
地域総力戦のまちづくり。
|九州観光まちづくりAWARD2023 金賞 にぎわい部門

2023.10.4
鹿児島・頴娃町エリア《頴娃おこそ会》<br>地域総力戦のまちづくり。<br><small>|九州観光まちづくりAWARD2023 金賞 にぎわい部門</small>
頴娃おこそ会の皆さん。左から地域おこし協力隊・佐藤江利子さん、同・小野寺宗貴さん、副理事長・中村浩美さん、理事長・瀬川知香さん、乗りものプロジェクト・葛岡克紀さん、南九州市商工会副会長・原田弘志さん

2022年、大きな反響があった、JR九州が創設した「西九州観光まちづくりAWARD」。2023年は、舞台を佐賀・長崎の西九州エリアから九州全域に拡大し、新たに「九州観光まちづくりAWARD」を発足! 今回は、薩摩半島の南端にある頴娃町。観光地ではなかったこの地に、いま多くの観光客が訪れている。その立役者は、頴娃おこそ会。にぎわい部門の金賞を受賞した、その活動について話を聞いた。

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官民・世代を超えた、
賑わいが生まれています!

頴娃の観光は、景観づくりからはじまりました。
江戸時代、伊能忠敬が絶賛した絶景を盛り上げようと、番所鼻自然公園を整備したのが、頴娃おこそ会の、観光まちづくり活動のはじまり。この地で養殖されるタツノオトシゴからヒントを得たハートの鐘を鳴らしに、多くの人が訪れている。 photo: 葛岡克紀

薩摩半島の南端にあり、海と空、開聞岳(かいもんだけ)を望む、のんびりとした南国ムード漂う南九州市頴娃(えい)町。この地でまちおこしをするのは、NPO法人「頴娃おこそ会」だ。自身も移住者である理事長の瀬川知香(せがわ・ちか)さんはこう話す。「2005年、地域の担い手不足を解消できるよう、後継者がいる町を目指してスタートしました」

驚くことに、ひとつのプロジェクトが終わると誰かが触発され、次は釜蓋(かまふた)神社を盛り上げたい、茶畑を見渡す階段をつくりたいなど、地域を盛り上げる活動が自発的に広がっていったという。年齢も仕事も個性もバラバラのメンバーだが、とりあえずやってみようというポジティブなムードがチーム内に満ち、活動を後押ししているようだ。

地域おこし協力隊も受け入れ、3年の任期の間に、自分のビジネスの種をまいてもらい、任期後も頴娃にとどまる移住のサイクルも回りはじめた。人が増えると、ごはんを食べたい、泊まりたいという新たな需要も生まれた。そこで、空き家を宿に変え、滞在型観光を目的とする活動がはじまった。いまや関東圏や海外からの旅行者も増えてきている。

「誰かが倒れても、安心して分担できる、頼れるチームが私たちの誇りです」と瀬川さん。町全体でボトムアップして、行政と連携しながら賑わいをつくる姿に、立川裕大さんは「皆さんが地域に無償で愛を注いでいることに感動。もっと盛り上がっていってほしい」と期待をかける。

開聞岳が望めるJR指宿枕崎線「松ケ浦駅」を、地域内外の有志、JR九州、自治体と協力し、景観整備を目的に伐採。かごしま景観大賞の大賞を受賞する観光資源になった。 photo: 葛岡克紀

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再生した空き家はいま、11の観光施設に!

石垣商店街空き家再生プロジェクトの1軒目。当初は「塩や、」と名づけ、さまざまな挑戦の場に。現在は「だしとお茶の店 潮や、」に改装し、多くのお客で賑わう
「暮らしの宿 福のや、」は、頴娃おこそ会の瀬川知香さんが運営する宿。さまざまなイベントが行われるレンタルスペースとしても活用されている
茶畑の中にポツンと佇む「大野岳の麓 茶や、」は、一棟貸しの農泊施設。緑がまぶしい茶畑を眺めながら、朝食をいただくのは至福のひとときだという。 photo: 福迫写真事務所

頴娃おこそ会
住所|鹿児島県南九州市頴娃町別府5202 いせえび荘内
Tel|0993-38-0160
Mail|okosokaikanko@gmail.com
https://ei-okosokai.jimdofree.com

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鹿児島・阿久根エリア
「下園薩男商店」

 
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text: Nozomi Kage photo: Hiromasa Ohtsuka
Discover Japan 2023年10月号「私を癒す15の旅。/九州」

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