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《ふふ 箱根》
“山のリゾート”で過ごす休日

2023.6.23 PR
《ふふ 箱根》<br><small>“山のリゾート”で過ごす休日</small>
箱根連山が織りなす緑のグラデーションを一望する大浴場は、大自然と一体化したインフィニティバス。やや白濁した湯の源泉は、硫黄を感じる力強い大涌谷温泉

美食を味わいに、季節ごとに足を運びたくなる宿が箱根にある。山海の幸が盛り込まれた前菜に心躍り、高級食材を堪能する。季節を炊き込んだ土鍋ご飯に、締めの甘味まで、幸せな時間が続く。後編は、“山のリゾート”で過ごす休日「ふふ 箱根」。大メイン料理や食事は20品近くの献立から好きなものをチョイス! 源泉が異なる2種類の湯の入り比べも。

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広いリビングを備えた、ふふラグジュアリープレミアムスイート。箱根の山々を見渡す窓辺にデイベットが配され、寛げる

箱根・翠松園から車で15分ほど走った強羅の地に、2022年1月に開業した「ふふ 箱根」。到着後、エレベーターで3階のロビーへ案内されると、窓の向こうに広がる箱根連山のパノラマが目に飛び込んできた。ロビーをはじめ、館内の随所に配された石は、岩が多いという強羅の土地柄を表現したもの。中でも真鶴で採掘される小松石は、西の横綱・庵治石と並び、東の横綱と呼ばれる銘石だそう。箱根火山の噴火で海に流れた溶岩から形成されたというから、豊富に湧く温泉といい、地球の鼓動に思いを馳せる。

山の傾斜に沿って建てられた客室でも、箱根の山々の悠然とした景色に心が和む。小松石を用いたオリジナルの香炉から、針葉樹のいい香りが漂ってくる。部屋付きの温泉に「いい湯ですよ」と誘われるが、順番としては先に大浴場がおすすめだ。というのも、大浴場の源泉は硫黄を感じる大涌谷温泉で、肌の角質のクレンジングに効果あり。一方、客室風呂の源泉は無色透明のなめらかな強羅温泉。保湿作用があるため、大浴場でさっぱりした肌を整えてくれる。

全客室に温泉が。湯の源泉は、塩化物を多く含む強羅温泉。常に適温が保たれ、浸かるたびにザザーッとこぼれる湯がなんとも贅沢
小松石を中心とした大小さまざまな石、岩肌をイメージしたカウンターなど、岩が多い地形を表現したインテリアに力強さを感じる

プリフィックススタイルが魅力

「箱根雲海」の名のごとく、箱根連山に見立てた小鉢の間に雲海の演出が。香りと食感でも季節を感じられる前菜に気分が上がる

夕食は、温泉宿としては珍しいプリフィックス・スタイルで。16品ほどオンリストされる進肴は、初鰹などの鮮魚や旬の食材のおかき揚げ、定番の春巻き(初夏は鴨とフォアグラ)、豚の香味焼きなどバラエティに富み、ここにウニ、アワビ、黒毛和牛といったワンランク上の食材を使用したメニューが加わる。この中から3品選べるとあって、しばし献立とうれしいにらめっこが続く。さらに締めの食事も、お茶漬け、手打ち蕎麦、季節の釜炊きご飯からお好みで。たくさんあり過ぎて選べない、という人のために、「料理長おすすめ献立」も用意されているのでご安心を。酒のラインアップも気が利いていて、ワインペアリングや、ワインと日本酒をミックスしたナチュールペアリングもおすすめ。

季節を先取り、献立の華にもなるお椀。初夏は、海老のプリプリ感を楽しむ真丈揚げに、滋養たっぷりのオクラを薄葛仕立てにして
お造りは、近海のものを中心に、各地から取り寄せたその時期に美味しい魚介を少しずつ。この日は本マグロ、アオリイカ、シマアジ
進肴の一品。塩をしてさっと炙った平貝と酢漬けの野菜を山椒オイルで和え、貝殻をうつわに。青ユズなど季節の柑橘を利かせてある

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進肴より豚の香味焼き。低温調理した豚肉におかき入りパン粉を付け、香草オイルとバターでソテー。ベリーソースとバジルマスタードで
進肴から、塩水ウニ。白ウニ、赤ウニなどその時期に美味しいウニを堪能できる。おろしたての生ワサビでいただくと格別。追加2100円
進肴より、黒毛和牛のトマト鋤(すき)煮鍋。レタス、丸ナス、行者ニンニクなど野菜もたっぷり。トマトの酸味が心地いい
穴子と新茶の釜炊きご飯。昆布出汁と新茶のご飯に、炊き上がりに炙った煮穴子をのせて。穴子の甘さに新ショウガのきんぴらがマッチする
5月のデザートは葉桜をイメージしたひと皿。ミルクわらび餅、時計草あん、抹茶アイス、イチゴのグラニテに、桜の塩漬けで香りを添えて

旅の想い出を持ち帰る

肉味噌900円、梅昆布ぽん酢1300円、玉ねぎドレッシング1100円。「ふふ」自慢の味も多彩
小松石、香炉、檜など箱根の自然を感じさせる精油のセット1万1550円
肉とタマネギの旨みが溶け込み、スパイスが香るオリジナルキーマカレー1000円

箱根のふたつの美食の宿。温泉も、料理のスタイルも異なるので、ホッピングするのもいい。 箱根の懐の深さを体感できるはずだ。

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ふふ 箱根
住所|神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-807
Tel|0570-0117-22
客室数|39室
料金|1泊1室8万2500円〜(税・サ込)
カード|AMEX、DINERS、Master、VISAほか
IN|15:00
OUT|11:00
夕食|日本料理(レストラン)
朝食|和食(レストラン)
アクセス|車/東名高速道路御殿場ICから約30分 電車/箱根登山鉄道強羅駅から送迎車(要予約)で約5分
施設|レストラン、バー、大浴場、スパ
 
 

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text: Yukie Masumoto photo: Hiroshi Abe
Discover Japan 2023年7月号「感性を刺激するホテル/ローカルが愛する沖縄」

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