TRAVEL

「レフェルヴェソンス」生江史伸シェフの夏休み計画
礼文島の恵みを満喫する3日間

2019.8.5
「レフェルヴェソンス」生江史伸シェフの夏休み計画 <br>礼文島の恵みを満喫する3日間
イラスト=ヒラノトシユキ

この夏、どこへ行こうか何をしようか迷っている読者必見! 旅好き、遊び好きのあらゆる職業の方に夏旅の具体的なプランをヒアリング。WEBでは特別に誌面に登場する10名の中からランダムでプランを公開。完全なる超個人主義的オトナの夏旅プランをご堪能あれ。

プランを教えてくれた人:
レフェルヴェソンス エグゼクティブシェフ・生江史伸 ( なまえ・しのぶ )
<profile>
1973 年生まれ。慶應義塾大学卒業後、国内外さまざまなレストランで研鑽を積む。その後2010年レフェルヴェソンスオープン時よりエグゼクティブシェフを務める。全国、世界へと食材の生産者を訪ね歩く

僕は自分が扱う食材の生産者には必ず会いに行きます。さまざまな地域を訪れますが、中でも北海道の礼文島は夏旅にとてもお勧めです。
僕は礼文島を日本のアイスランドと呼んでいます。というのも、本州でいうと高山と同じ環境(海からくる風や霧)なので、本州だと2000m級にしか咲かない花が少しトレッキングするだけで見ることができるからです。さらに、青森から移住してきた方が多い島なので、耳に入ってくる言葉も島のなまりと混ざって、日本語なんですけどだいぶ外国語に聞こえるんです(笑)。

初日は島へ到着後すぐ旅館にチェックインします。僕がいつも利用する宿はご主人がもともと観光協会の会長をされていて、水産加工会社の社長でもあるので、市場を通さずその時期に一番美味しい礼文の海産物が食べられます。温泉に浸かって夕飯を楽しみに過ごします。夏が旬の礼文のウニをはじめ、北海道の海の幸がたっぷりです。料理はもう本当に素晴らしいです!
翌日は早起きして山へ日の出を見に行きます。小高い丘なのでそんなに構えなくても大丈夫。スニーカーで登れます。風が吹くと少し肌寒いので羽織るものはあったほうがいいかもしれません。滞在中はいろいろ行ってみるといいと思います。長いコースでも2〜3時間、短いものだと30分くらいの気軽なトレッキングコースもありますよ。2日目のお昼は、漁協がやっているレストラン「海鮮処 かふか」の「ちゃんちゃんほっけ」なんか美味しいです。島の北にある「トド島展望台」からは昔トドを撃っていたという海驢島が見られます。近くの港で「こんぶアイスクリーム」を食べたりしながら楽しみます。運がよければ島の西側に日が沈むところも見られるかもしれません。小さい島なので、一日のうちに日の出と日の入り両方楽しめます。夜はぜひ星を観に行ってください。邪魔する光がなく、とてもきれいです。翌朝は西へ昆布漁を眺めに行きましょう。浜から採っている様子が眺められます。このあたりは〝昆布のロマネコンティ〞といわれるほど美味しい昆布が採れますが、昆布が美味しいということは、その昆布を食べるウニも美味しいということ。僕もその昆布を使っています。

レフェルヴェソンスでも8月に礼文島へ行くツアーを計画しているくらい。日本には素晴らしい場所がたくさんありますが、礼文島の旅はきっと特別なものになると思います。

<スポットDATA>
■海鮮処 かふか
住所:北海道礼文郡礼文町
香深村トンナイ558‐1
Tel:0163-86-1228
営業時間:11時〜15時(L.O.14時)、17時〜21時(L.O.20時)
定休日:第2・4火曜夜

■トド島展望台
住所:北海道礼文郡礼文町船泊村

ほかのオトナの夏休み計画プランを読んでみたい人は、

現在発売中のDiscver JapanVol.94 8月号『120%夏旅』特集をチェック!

2019年8月号 特集「120%夏旅。」

北海道のオススメ記事

関連するテーマの人気記事