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北海道の四季をめぐる
アドベンチャーツーリズム
|雪、歴史、自然、食を満喫する旅へいざ!

2025.12.25 PR
北海道の四季をめぐる<br>アドベンチャーツーリズム<br><small>|雪、歴史、自然、食を満喫する旅へいざ!</small>

近年よく耳にする「アドベンチャーツーリズム(AT)」は、アクティビティ・自然・文化体験」の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行と定義され、旅を通じて旅行者の内面が変化するような旅のあり方を指す。この新しい旅の聖地として注目されているのが北海道だ。そこには広大な自然が残り、アイヌ文化をはじめ歴史に根差した風土や食文化がある。今回はそんな北海道で体験できる四季折々の旅を紹介する。

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《冬》
ルスツの雪山で絶景スキー

尻別岳しりべつだけヘリスキーでは、「Japow(ジャパウ)」と呼ばれる北海道のパウダースノーを自然豊かな地形の斜面で体感できる

日本列島の中で唯一の亜寒帯気候に属する北海道。冬はスキー&スノーボードをはじめ、流氷ウォークや犬ぞり、アイスダイビング、ウインターカヌーなど、北の大地でしかできないさまざまなアクティビティが楽しめる。中でも、道央のダイナミックな自然に囲まれた道内最大級のリゾート「ルスツリゾート」での絶景ヘリスキーはぜひとも体験してほしい冬のATだ。

ルスツは札幌市内や新千歳空港から車で約1時間半の好立地にありながら、北海道の「ジャパウ」が体験できる絶景リゾート

「ルスツリゾートの魅力は何といっても『雪』。極上のパウダースノーです」と、その魅力を話すのは、ルスツリゾートを運営する「加森観光」の陳野原功輝さん。

ルスツエリアは羊蹄山の南東に位置するため、北西からの厳しい季節風や湿った雪が羊蹄山によってさえぎられ、ニセコエリアよりもドライなパウダー状の雪がたっぷりと降り積もる。「尻別岳ヘリスキー」は、そんなサラサラの軽い雪の上を尻別岳の山頂から滑り降りる。ヘリポートから山頂へダイレクトに移動し、ガイドのアテンドで最大6本のベストラインを滑降する。地元の山を知り尽くしたガイドによる、この地の特徴や自然についての解説にも耳を傾けながら体験できる、ストレスフリーの最高のアクティビティだ。

「ルスツリゾートホテル&コンベンション」のウェルネスルーム・スイート。ブランコベンチなどを備え、室内グランピングのような遊び心のある大人の隠れ家風

さらに、アフタースキーは「健康」をテーマにワンランク上の滞在が約束された、「ルスツリゾートホテル&コンベンション」のウェルネス・ルームで。14部屋全室にサウナと水風呂が付いており、好きなタイミングで自分だけの“ととのう”時間が過ごせる。絶景の露天風呂が付いた温泉やリラクゼーションルーム、屋内プール、ジムも完備。昼はヘリスキーで身体を動かし、夜は身体を癒す――。ルスツだからこそ、心も身体も健康的に過ごすATがかなうのだ。

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《春》
戊辰戦争の最終決戦地、
道南の幕末文化をたどる旅

星形の城郭が特徴の五稜郭。樹齢150年を超えるアカマツが箱館奉行所を囲み、春には約1500本のソメイヨシノが咲き誇る

道南最大の都市、函館市を代表する観光スポットで桜の名所「五稜郭」は、江戸時代末に幕府が北方警備のために築き、箱館奉行所が置かれた場所だ。しかし、竣工からわずか4年足らずで大政奉還により新政府に移管。明治政府軍と榎本武揚率いる旧幕府脱走軍による戊辰戦争の最後の戦いの舞台となった。

園内にある箱館奉行所庁舎は当時の面影を伝え、近隣の五稜郭タワーの展望台からは、名前の由来である5つの稜堡から成る星形の城郭を見下ろすことができる。

初代藩主・松前慶広よしひろにより1606年に築城。幕末に完成した松前福山城は、天守閣が焼失したものの1961年に再建された

箱館奉行所ができるまで、江戸時代に蝦夷地(北海道)を治めていた松前藩。「都めきしところ(都のような場所)」とうたわれた最北の城下町・松前町には、五稜郭から車で約1時間40分でたどり着く。1854年に完成した「松前福山城跡」をはじめ、松前を再現した13棟の建物を生かし、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような甲冑着付け体験などができる「松前藩屋敷」なども。蝦夷地の玄関口・道南エリアの理解を深めるには、是非ガイド付きツアーを予約してみよう。一層理解が深まり、新たな発見につながるだろう。

江戸時代の侍姿や町娘 の衣装、大将の甲冑などを身に着け、松前藩屋敷内を散策できる「甲冑着付け体験」が人気

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《夏》
知床の大自然を冒険する
ウォーターツーリズム

北海道には7つの国立公園、5つのジオパーク、13のラムサール条約登録湿地があり、ヒグマやタンチョウ、キタキツネ、エゾシカなど、日本ではここでしか見られない野生動物が生息している。自然のダイナミックな魅力を体験するのに最適な場所が、2005年に世界自然遺産に認定された知床半島だ。

羅臼らうすの海をクルージングする「知床ネイチャークルーズ」。5~7月には運がよければシャチのジャンプシーンに出合えるかも⁉

オホーツク海に突き出した知床半島は、火山活動によって形成された急峻な知床連山や湿原、湖沼が点在し、独自の自然の姿と野生動物との共生の生態系が維持されている。そんな夏の知床では「水」をテーマにしたATが楽しめる。

半島の東側、羅臼町は、明治末期から大正時代にかけて昆布漁をはじめとする漁業の町として発展した。雄大な自然とそこに生きる人々の暮らしや文化を知るためには、「知床ネイチャークルーズ」のツアーがおすすめ。春先はシャチやミンククジラ、夏はイシイルカやマッコウクジラ、冬にはオオワシやオジロワシ、そして流氷――と、クルーズ船で「海を冒険」しながら多様な海洋生物に出合える。

知床五湖の高架木道は自由に散策が可能。地上遊歩道はヒグマの活動期間によっては、ライセンスをもったガイドとともにツアーでめぐる

一方、西側の斜里町では、一周約40分~1時間半で知床五湖を散策するトレッキングや、知床硫黄山の山麓にあるカムイワッカ川で湯の滝のぼりなど、「山の冒険」が体感できる。知床で生きる動物の生態系に触れたり、湯しぶきを全身に浴びて滝を乗り越えたりなど、ほかでは体感できないアクティビティが魅力だ。

小さな滝を乗り越えながら上流を目指す「カムイワッカの湯ノ滝のぼり」は、上るにつれ湧き出る温泉の温度が変化する不思議体験も

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《秋》
北海道の食の季節は秋にあり!
道央の新旧食文化を堪能する旅

カロリーベースの食料自給率で全国トップの213%、日本の食料生産量の約20%を占める食料供給基地・北海道の秋は「美食」のシーズンだ。

ぶつ切りにした鮭の身やアラをキャベツやタマネギと一緒に味噌煮にした「元祖鮭鱒料理割烹 金大亭(きんだいてい)」の石狩鍋。旨みを引き出すために山椒をかけるのが本場流

まずは、秋を代表する味覚のひとつ「鮭」。
北海道の鮭の歴史は古い。鮭を使った鍋料理「石狩鍋」発祥の地の石狩市では、縄文時代の遺跡から鮭を捕まえる仕掛けが発見され、江戸時代には鮭を干物(トバ)やカズノコにし、交易品として大量に松前藩に送ることで栄えたといわれている。

「石狩の鮭が美味しいのには理由があります」と話すのは、石狩市で1880年創業の「元祖鮭鱒料理割烹 金大亭」4代目当主の石黒聖子さん。「石狩川は北海道でもっとも長い河川です。その河口に位置する石狩市では、長い石狩川を遡上するために脂肪をたくさん蓄えた鮭が獲れるのです」。金大亭では地元産の鮭・鱒だけを余すところなく使い、創業以来の伝統を守った鮭尽くしのコースを提供する。

©Tateyuki Tabuchi
ワイン産業が盛んな余市町では、ワイナリーやブドウ農家が農作業や醸造のボランティアを募集。中には200人以上の応募がある人気ワイナリーも

一方、石狩市から石狩湾に沿って東に約50㎞、積丹しゃこたん半島の付け根に位置する余市町は「果樹の産地」だ。全国有数のワイン用ブドウの生産地であり、世界品質のワインを生み出す「ワインの町」としても注目される。秋の収穫シーズンには、全国から愛好家が集まり、ワイン用ブドウの収穫ボランティア体験に勤しむ。収穫の合間には産地ならではのワインが飲め、数年後には自身が収穫したブドウのワインがリリースされるとあって、ファン垂涎のアクティビティとなっている。

「ワイン、ときどき豚」では余市のワインと「北島豚ワインポーク」の料理が名物。写真の白ワインは「モンガク谷2022 杤-tochi-」、料理はワインポークを使用した「前菜盛り合わせ」

そんな収穫ボランティアたちが集まるのが、余市駅から徒歩3分の「ワイン、ときどき豚」だ。余市町産の「北島豚ワインポーク」を使った料理をワインなどとともに提供。地元産のワインは常時6種を試飲でき、地元ワイン×食材の自由なペアリングが楽しめる。2階は6部屋のゲストハウスになっているので、収穫ボランティアの拠点としてもぴったりだ。

北海道の郷土料理の鮭料理、そして近年注目される道産ワインの収穫とペアリング体験。秋は、北海道の新旧食文化を味わう「美味しいAT」に出掛けよう。

美しく雄大な自然の中で、さまざまなアクティビティが楽しめるATの聖地・北海道。独自の食文化や先住民族の固有の文化など、四季折々、日本最北の大地ならではの体験をぜひ積み重ねてほしい。

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今回紹介したスポット

《冬》

尻別岳ヘリスキー 6ラン・ビッグマウンテン
問|北海道バックカントリークラブ
住所|北海道虻田郡ニセコ町曽我885-3
Tel|0136-44-1144
営業期間|2025年12月23日~2026年3月15日(予定)
料金|24万円
www.hokkaidobackcountryclub.com/jp/homepage-2

ルスツリゾートホテル&コンベンション
住所|北海道虻田郡留寿都村字泉川13
Tel|0136-46-3331
料金|ウェルネスルーム・スイート/1泊1室14万8500円~(税・サ込)
※料金は1室2名利用の場合の1名分になります。
https://rusutsu.com/rusutsu-resort-hotel-and-convention/

 

《春》

五稜郭
住所|北海道函館市五稜郭町44
Tel|0138-31-5505
開園時間|11~3月は5:00~18:00、4~10月は5:00~19:00
休園日|なし
料金|無料(園内に有料施設あり)

松前城
住所|北海道松前町字松城144
Tel|0139-42-2216
開城期間|4月10日~12月10日
開城時間|9:00~17:00(最終入館16:30)
料金|360円

松前藩屋敷
住所|北海道松前町字西館68
Tel|0139-42-2726
営業時間|9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日|なし
料金|360円

 

《夏》

知床ネイチャークルーズ
住所|北海道目梨郡羅臼町本町27-1
Tel|0153-87-4001
営業期間|夏季4月25日~10月12日、冬季1月20日~3月10日 ※2026年シーズン
営業時間|7:00~18:00
料金|夏季9000円、冬季5000円~
www.e-shiretoko.com

知床五湖トレッキング
問|知床斜里町観光協会
住所|北海道斜里郡斜里町本町29-8
Tel|0152-22-2125
営業期間|植生保護期4月下旬~5月9日、8月1日~11月8日、ヒグマ活動期5月10日~7月31日
料金|植生保護期250円、ヒグマ活動期3500円~
https://www.shiretoko.asia/

カムイワッカ湯ノ滝のぼり
問|知床斜里町観光協会
住所|北海道斜里郡斜里町本町29-8
Tel|0152-22-2125
営業期間|要問い合わせ
料金|要問い合わせ
https://www.shiretoko.asia/

 

《秋》

元祖鮭鱒料理 割烹 金大亭
住所|北海道石狩市新町1
Tel|0133-62-3011
営業時間|11:00~18:00(予約制)
定休日|木~金曜

余市町収穫ボランティア
問|余市町農園応援サポーター「チアーズ」
住所|北海道余市郡余市町黒川5-43
Tel|0135-22-4115
https://yoichi-kankoukyoukai.com/2023/01/30/cheers/

ワイン、ときどき豚
住所|北海道余市郡余市町黒川7-60-23
Tel|0135-25-4368
営業時間|12:00~15:00(L.O.14:30)、18:00~23:00(L.O.22:00)
定休日|水曜
Instagram|@wine.and.pig

text: Tomoko Honma photo: Kazuya Hayashi

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