《フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道》
神社仏閣から地元の美味まで
奈良の恵みを五感で満喫!
地域をより深く探求する旅の新しい選択肢として注目を集める、宿泊特化型ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテル」。今回は「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」を足掛かりにホテルの特徴やその周辺に点在する魅力的なスポットを編集部が体験してきた。厳かな古社から、土地の恵みを感じる美味まで。心身をふくよかに満たしてくれる山の辺の道での出合いとは?
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神社参拝、日本酒、そうめん、薬草……
全身で堪能したい奈良の魅力

ホテルを起点に、山の辺の道でまず訪れるべきは大神神社。日本最古の神社のひとつとして『古事記』や『日本書紀』の神話にもその起源が記されている。国道沿い、三輪山を背にした大鳥居をくぐり、神域へ。二の鳥居から鎮守の杜に入ると荘厳な神気に包まれ、身が引き締まるよう。三輪の大神さまは神話の中でしばしば蛇の姿で現れることから、地域の人々から「巳(みぃ)さん」と親しまれている。
参道でひと際目を引く建築は、蔵元「今西酒造」が満を持して構えた新蔵。三輪山の杉にルーツをもつ吉野杉をふんだんに用い、正倉院と同じ奈良古来の技法・板倉造り、校倉造りで建つ。日本酒の神さまを祀る大神神社のお膝元、清酒の原点といわれる菩提酛造りで醸した一本をぜひ求めたい。

自然豊かな環境でいただく美味も、散策途中の楽しみ。「洋食Katsui 山の辺の道」では、円熟のシェフによるボリューム満点のメニューを。そうめん発祥の地として伝わる三輪らしい昼食なら、「そうめん處 森正」へ。食後は「山辺の道 花もり」で、香ばしいきな粉のわらび餅でひと息入れよう。
東へ少し足を延ばし、薬の町・大宇陀を訪れるのもおすすめ。現存する最古の私設薬草園「森野旧薬園」では、四季折々の薬草木が目を楽しませる。
知るほどに興味が尽きない奈良を、心ゆくまでめぐってみたい。
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おすすめスポットをご紹介!
〈大神神社〉
三輪山を拝する日本最古の神社

三輪明神とも称される日本最古の神社。ご神体は三輪山そのもので、拝殿を通して三輪山を拝する古代の信仰形態をいまに伝える。重要文化財指定の拝殿をはじめ、杜氏の祖先神として酒造関係者から信仰を集める活日神社、病気平癒の神さまとして参拝が絶えない狭井神社といった摂社・末社からなる。
大神神社
住所|奈良県桜井市三輪1422
Tel|0744-42-6633
参拝時間|境内自由(授与所は9:00〜17:00※季節により変動)
https://oomiwa.or.jp
〈今西酒造 三輪伝承蔵〉
大神神社のお膝元で誠実な酒造りを続ける

1660年創業。「三輪を飲む」をコンセプトに、三輪山の伏流水で清らかな日本酒を醸す。2025年4月に開いた「三輪伝承蔵」では、全量を奈良県産の酒米、菩提酛造りで醸し、吉野杉の木桶で仕込む。

今西酒造 三輪伝承蔵
住所|奈良県桜井市大字三輪元馬場方552
Tel|0744-42-6022
営業時間|10:00~17:00
定休日|不定休
https://imanishisyuzou.com

中央)三諸杉 三輪伝承蔵仕込み 露葉風50 価格|3300円
左)三諸杉 三輪伝承蔵仕込み 山田錦50 価格|3300円
〈洋食Katsui 山の辺の道〉
季節に合わせた本格的な洋食を楽しむ

大阪・心斎橋の洋食店が、店主・勝井景介さんの地元である天理・柳本に2017年移転。古墳を望む奈良の雄大な風景とともに、素材感あふれる品々を。ボリューミーな朝食や定食ランチ、曜日限定のディナーも◎。
洋食Katsui 山の辺の道
住所|奈良県天理市柳本町577-1 天理市トレイルセンター
Tel|0743-67-3838
営業時間|ブレックファースト9:00~10:00、ランチ&カフェ11:00~16:30※月曜は14:00まで、ディナー17:00~21:00(L.O.20:30)※木〜日曜、祝日限定
定休日|第1月曜、天理市トレイルセンター休館日
http://katsui1999.com
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〈そうめん處 森正〉
爽やかな風とともに三輪の名物を味わう

大神神社の二の鳥居に向かって左手に位置するそうめん専門店。築100年を超える古民家の庭部分を改修した一角で、小麦の風味豊かなひねそうめんを供する。柿の葉寿司が付くセットも。
そうめん處 森正
住所|奈良県桜井市三輪535
Tel|0744-43-7411
営業時間|10:40~15:30、土曜、祝日10:30~16:00、日曜10:00~16:00、朔日8:00~13:30
定休日|月・火曜
www.morishomiwa.net
〈山辺の道 花もり〉
緑の中で優しい味わいに安らぐ

山の辺の道沿いに佇む一軒家カフェ。和食の経験を積んだ店主が、そうめん付きの御膳やデザート、ドリンクで旅人をもてなす。目の前で大豆を挽き、できたきな粉を振りかけるわらび餅がユニーク。
山辺の道 花もり
住所|奈良県桜井市茅原222-4
Tel|0744-46-4260
営業時間|10:00~17:00
定休日|月曜(祝日、朔日の場合は翌日休)
https://y-hanamori.amebaownd.com
〈森野旧薬園〉
四季折々の薬草木が彩る日本最古の薬園

1729(享保14)年、初代森野藤助が幕府から拝領した薬草6種と自ら採集した薬草を、自宅裏山の畑で栽培したのを機に創始。現在も四季を通して約250種もの薬草木を見ることができる。

森野旧薬園
住所|奈良県宇陀市大宇陀上新1880
Tel|0745-83-0002
開園時間|9:00~16:30
休園日|不定休
料金|500円
https://morino-kuzu.com/kyuyaku
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text: Aya Honjo photo: Sadaho Naito
2025年8月号「道をめぐる冒険。」



































