渋谷パルコ《キャンプ道具展》②
millio[ミリオ]|鍛造フライパンや鉄のクラフトが魅せるアウトドア道具
自然の恵みを活かす日本の道具には、日々の暮らしを豊かにする力がある。鍛冶職人の手仕事によって生まれたナイフや調理器具、チタン製カトラリーなど、上質なキャンプギアが揃う。東京・渋谷パルコのDiscover Japan Lab. では、2025年5月24日(土)~6月1日(日)にかけて《キャンプ道具展》を開催。鍛造フライパンや鉄のクラフトが魅せる、millioのアウトドア道具とは?
Discover Japan公式オンラインショップでは、本展の一部作品を5月27日(火)20時より順次販売予定です。(店頭の販売状況により日程・内容が変更になる場合があります)
millio[ ミリオ ]
兵庫県三木市。3代続く鍬製造元「安隨製作所」が手掛ける新ブランド。槌目やひねりをキーワードに、鍛冶職人ならではの技を生かした鉄製キッチン&インテリア雑貨を展開する。近年はアクセサリーなどの小物類にも力を入れる。
鍛冶屋の手仕事が生み出す
使いやすさ

くるくるとひねりを加えた鍛造フライパン。金槌でたたき上げる槌目が利いていて、キャンプ映えする。millioの代表・安隨誠さんは、ブランド立ち上げ当初から、この鉄製のフライパンをつくり続ける。
「かれこれ6~7年経ちますが、実は微妙に改良を加えているんです。神戸にあるホテルの料理長に使い比べてもらい、いただいた意見をフライパンに反映していて。たとえばハンドルの角度。以前よりも斜めに上げていて、よりつかみやすい形状に仕上げました。ユーザーの声から側面の立ち上がりも深めにし、焼く以外にも煮たり、揚げたり、これ一本で何役もこなせるようになりました」

フォークスプーンは長さ13㎝×直径9㎜の丸棒を、19㎝になるまでひたすら金槌でたたき上げ、口触りよく仕上げていく
現状にあぐらをかかず、よりよいものを追求する安隨さん。近年は鉄以外のアイテムにも力を入れていて、中でもチタン製のフォークスプーンは自信作のひとつ。
「チタンは軽量で錆びにくく、強度もあって抗菌作用もある。アウトドア向きの素材。ただ加工が難しく、納得のいくかたちにするまでに長い年月がかかりました」
チタン製の丸棒を高温で加熱し、ひたすらたたいて理想のフォルムに成形。クラフト感あふれる一本は、意外にもカップラーメンと相性がいいと安隨さんは言う。
「お湯を注いで3分待つ間、蓋の上にフォークスプーンを置いてみてください。かっこいいですよ。口触りもよく、味わいが増します」

企画展ではバラエティに富んだ作品を用意。手づくりならではの温もりを体感してほしい。
使いやすさを日々追求。
millioの金属製プロダクト
鍛造フライパン22㎝(ひねりあり)

millioの定番商品。適度な深さがあり、焼く、煮る、揚げる、これひとつで調理が完結! アート作品のようなデザインも人気の理由。
ステン角皿(大)

角皿なので四角いテーブルに置いたとき、スペースを無駄なく使うことができる。アクセサリー入れや玄関先のカギ置きにも使える。
チタンフォークスプーン

チタンには抗菌作用があるので、アウトドアでも衛生的で安心。経年変化はほぼしないので、購入時の美しい質感をキープできる
チタンバングル M

金属アレルギーの人にも安心のチタン製。凹凸感のある槌目模様が手元を華やかに飾る。SSからLLまで豊富なサイズ展開もうれしい。
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本展作品の一部がオンラインで買える!
公式オンラインショップ
キャンプ道具展
会期|5月24日(土)~6月1日(日)
会場|Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~21:00
定休日|不定休
※詳細は公式Instagram(@discoverjapan_lab)にてご確認ください。
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。
ext: Misa Hasebe photo: Shiho Akiyama
2025年6月号「人生100年時代、食を考える。」

































