FOOD

富山の地酒を巡る旅へ
見て、味わって、持ち帰る【中編】

2021.12.17 PR
富山の地酒を巡る旅へ<br>見て、味わって、持ち帰る【中編】

美しい冬の富山は、海の幸、山の幸が豊富に出揃う季節でもある。中編では、昔ながらの蔵で愉しむ新しい酒ツーリズムを紹介。富山ならではの味、文化に出合いに行こう。

≪前の記事を読む

まだまだ進化中!
昔ながらの蔵で愉しむ
新しい酒ツーリズム

KOBO Brew Pubの店内に入るとまず目に入るのが、立派な蔵の梁や一枚板の木のテーブル。まずは4種類のビールが味わえるテイスティングセット1400円がおすすめ

釋永さんがアトリエにしている建物は30年以上放置されていた空き家を修繕したもの。友人がつくってくれた格子戸など自分に縁のある人や、好きなものを新たに加え、建物をよみがえらせた。そんな空間は、釋永さんの作品をより引き立てている。

3周年を迎える「沙石」は、100種類の満寿泉を満喫できるスタンディングバー。回船問屋・宮城家の住宅を再生したという店舗には、大きな杉の木が。聞けば、南砺市の瑞泉寺境内で落雷を受けた杉というから驚きだ。

伝統的製法のチェコビールが味わえる「コボ ブリューパブ」も、回船問屋・馬場家の米蔵を改装した建物が特徴的だ。店を切り盛りするのは、チェコ出身の醸造家・コチャスさんと、スロバキア出身の店長・ボリスさん。二人は富山のクラフトビールフェアで出会い、意気投合。日本人の奥さんとともに岩瀬に根を張った暮らしを送る。店内のカウンターには、二人と桝田さん、岩瀬の人々のイラストが描かれている。描いたのは岩瀬在住のフランス人イラストレーターで、いまの岩瀬の街の活気が伝わってくる。近々、岩瀬町内にビールの醸造所を増設する予定というから、期待が高まる。

このほかにも、寿司店やゲストハウス併設のショップなどが建ち並び、富山の食と文化に出合える街へと進化を続けている。

日本各地の料理人から
注目される陶芸作品

陶芸家・釋永岳さんのアトリエ。自然の造形美を感じさせるうつわから、ごく薄く削られた繊細な磁器まで、酒や料理をより美しく、魅せる作品が並ぶ。日本各地のレストランの食器も手掛けている。

光が透けるほど極薄に軽量化し、口先をシャープにした、その名も「呑みすぎる杯」。日本酒を入れると光が反射し、美しい
釋永さん「日本酒が美味しくなる杯で、富山の酒を嗜んでください」

釋永 岳 アトリエ
住所|富山県富山市東岩瀬町146
Tel|090-6812-9549
※訪問は事前に要問い合わせ

オーク樽熟成のMVシリーズも
飲み比べできる

満寿泉が試飲できる

桝田酒造店の酒が試飲(200円〜)できる。檜の一枚板カウンターの隣には冷蔵ケースがあり、セルフで飲み比べが楽しめる。店オリジナルのMVシリーズ3種がおすすめ。

沙石(させき)
住所|富山県富山市東岩瀬町93
Tel|080-2962-6683
営業時間|10:00〜17:00
定休日|火曜

地元の素材を使った季節限定ビールも!

米蔵を改装した店内で、チェコ醸造スタイルで造るビールが味わえる。4種類を嗜めるテイスティングセットや、店長・ボリスさんのファミリーレシピを再現したソーセージが人気。

ボリスさん「チェコスタイルを堪能して」

KOBO Brew Pub
住所|富山県富山市東岩瀬町107-2
Tel|080-3047-9916
営業時間|11:00〜18:00
定休日|火曜

岩瀬エリア
交通アクセス|JR東京駅から北陸新幹線で富山駅へ約2時間8分。JR富山駅北口から富山地方鉄道で競輪場前駅へ約23分

 

美しい渓谷を目前に
温泉と美食に癒される

 
≫後編を読む
 
  

text: Hiroko Yokozawa photo: Kiyono Hattori map: Alto Dcraft
2022年1月号「酒旅と冬旅へ。」

富山のオススメ記事

関連するテーマの人気記事