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近江茶丸吉に学ぶ、
自宅で極上のほうじ茶体験を。
ほうじ茶の知られざる世界へ

2022.1.20
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近江茶丸吉に学ぶ、<br>自宅で極上のほうじ茶体験を。<br><small>ほうじ茶の知られざる世界へ</small>

大手コーヒーチェーンに登場したほうじ茶フラペチーノが話題になるなど、人気が高まりつつあるほうじ茶。その魅力を「近江茶丸吉」にたずねました。今回は、茶葉の部位、焙煎温度&時間など、一つひとつでガラリと変わるほうじ茶の香りと味わいをひも解きます。

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香りや味のチャートから、茶葉の種類もヒントに

「近江茶丸吉」には、“茶の目利き”である吉永さんが100種類以上の中から茶葉を選び、ブレンドしたほうじ茶が並ぶ。開発の際は、「香りと味を重視」、「香りと甘みを生かす」など、味や風味の方向性を定めて焙煎方法を変えた。こうして、それぞれの香りや味の違いが際立った10種類以上のほうじ茶が完成する。五感を働かせてお茶を楽しんでもらいたいという思いから、メインのほうじ茶にはパッケージの情報量は最小限とし、一番から十番のナンバーを振る。

好みのほうじ茶を探すには、チャートから選ぶのも楽しいが、茶葉の種類を手掛かりにする方法も。たとえば一番は、1番茶の新芽の上部が中心のお茶。新芽の先は旨みが凝縮されるため、高級煎茶に用いられることも多く、一番も後からくる旨みが特徴。二番・三番・四番は茎や葉脈を使った「かりがね」。「かりがね」は香り高くあっさりとした後味が多い。九番・十番では10月頃に摘採する秋冬番茶を使用。さっぱりとして甘みのある独特の味わい。

変化に富むほうじ茶の数々。自分好みの茶葉をじっくりと選びたい。

丸吉流ほうじ茶の美味しい淹れ方を学ぶ

①1人分3gの茶葉を急須に入れる。急須は中で茶葉が泳ぐタイプを
②やかんで沸騰させた湯約200㏄(1人分)を湯飲みに注ぐ
③湯飲みに入れて少し温度を下げた湯を、急須に注ぐ
④茶葉の種類に合わせて、30秒から1分程度蓋をして蒸らす
⑤茶葉が適度に開いたかどうか、蓋を開けて目で確認を
⑥数回に分け急須のお茶を均一に注ぐ。最後の1滴まで注ぎ切ること

水出しもラクラク!

水1ℓに対し8〜10gの茶葉を入れ冷蔵庫で3時間以上冷やせば完成。写真左の右側は飲み頃の色。その日に飲み切ること

実は家でも簡単に!お茶の焙煎方法を知る

①炒り器をコンロに置き、火をつけて温める(フライパンでもOK)
②弱火で約30〜40秒、炒り器を温めたら約10gの茶葉を入れる
③火の上で回しながら茶葉を炒り、煙が出てきたら火を止める
④少し冷めるまで炒り器を回し続けるか、茶葉を皿に出す

ほうじ茶のお供はほうじ茶スイーツで

「糖蜜ほうじ(ほうじ茶ラテシロップ)」
粉末のほうじ茶とハチミツなどを合わせたシロップ。濃厚なほうじ茶の風味が手軽に楽しめる(1404円)
一瞬でほうじ茶ラテ完成!
9:1の割合で牛乳にシロップを注いでかき混ぜる
「焙じ茶ぷりん」
香り高くコクのあるほうじ茶ぷりんと、蜜煮小豆ゼリーがひとつになったスイーツ(378円)

近江茶丸吉
住所|滋賀県甲賀市土山町大野2723
Tel|0748-67-1333
営業時間|9:30〜18:00(ショップ)、10:00〜18:00(茶房)
定休日|火曜(茶房のみ)
www.houjicha-maruyoshi.com
 

  

text:MakikoShiraki(ArikaInc.) photo:AkaneYamakita
Discover Japan 2021年11月号「喫茶のススメ」

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