本や映画から学んで、知って、深める
「発酵」のこと。
菌による発酵パワーの恩恵にあずかっている私たち。日々の生活で当たり前過ぎて忘れがちな発酵の魅力をあらためて知ることができる文化活動に注目!
伝説的パン&ビール店
「タルマーリー」の新刊発売
純粋培養のイーストを使わず野生の菌でパンとビールを醸し、カフェを営む「タルマーリー」の渡邉格・麻里子夫妻が新刊を発刊。ベストセラーとなった『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』から8年。コロナ禍で新しい生活様式がうたわれるずっと前から、新しい生き方を実践してきた二人が“ものづくり”に欠かせない要素を見つけ出し、未来への手応えをつかんだ記録。地域循環型の経済も学べる。
『菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案』
価格|1980円
問|ミシマ社
Tel|03-3724-5616
https://mishimasha.com
コロナ時代を生きるヒントになる
ドキュメンタリー映画
食育で知られる保育園を描いたドキュメンタリー『いただきます みそをつくる こどもたち』の続編。ナレーションは小雪さんが担当している。「菌ちゃん先生」こと吉田俊道さんなど発酵を知り尽くしたオーガニックファーマーから、微生物を生かした農法を教わって畑保育や食農教育を受ける子どもたちを描く。いまの時代に、 楽しく免疫力を上げるヒントが満載。
『いただきます ここは、発酵の楽園』(2020年/81分)
監督|オオタヴィン
問|まほろばstudio
https://itadakimasu2.jp
毎日の発酵生活、解像度を高めてみる
発酵食品の製造販売を行う企業が行ったアンケートによると、新型コロナ流行前より「腸活」への意識が高まったと答えた人は約5割。発酵食品があらためて注目されていることがうかがえる。自分の身は自分で守る時代、発酵検定で知識を学び、一歩進んだ腸活ライフを楽しんでみては?
発酵検定
検定日|2021年11月28日(日)
検定開催地|東京・オンライン
申込期限|2021年11月23日23:59まで
受検料|6200円
問|日本発酵文化協会
Tel|03-5708-5255
https://hakkou.or.jp
答え:Q1① Q2① Q3④ Q4③
text: Akiko Yamamoto photo: Atsushi Yamahira illustration: Saki Obata
Discover Japan 2021年7月号「ととのう発酵。」