FOOD

発酵食の深淵をのぞきに西へ東へ③
伝統と歴史を地域へ継承

2019.11.22
発酵食の深淵をのぞきに西へ東へ③</br>伝統と歴史を地域へ継承

日本の発酵食文化は、地域特有の気候や文化、風習などから独自の発展を遂げ、いま新たな多様性を秘めている。発酵食の代表格であり、歴史深い、味噌、漬物、醤油づくりの地へ向かうと、発酵を軸に、それぞれつくり手が考える日本食の未来が見えてきた。

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伝統と歴史を地域へ継承するために

蔵の一部を改装し、新たにギャラリーとカフェを開設。味噌蔵にアート?  と驚くがそこにもしっかり狙いがある。アートの要素を取り入れることで、国内外のクリエイター層を誘致。そこから新たな発信が生まれ、地域のブランディングと活性化ができるという。

 カフェも地域の人や観光客が気軽に足を運べるように開放し、さまざまな文化が交流できる場として役割を果たす。海外の人にも伝統文化をハイブリッドにとらえてもらえるよう、フードメニューにもひと手間を加えている。ヤマモの活動領域は味噌・醤油づくりにとどまることはない。

100年後に残したい歴史をアートで表現 I.L.A.ギャラリー。蔵の2階を改装してつくられたギャラリー。Industry Loves Art(産業はアートに恋をする)をテーマに、
地域の歴史的な風景や味噌・醤油の醸造工程に関連したアートを展示。作品はアーティスト滝澤徹也さんが手掛ける

ヤマモの製品をアレンジしたメニュー「YAMAMO GARDEN CAFE」

味噌の仕込みに使う天日塩をベースにしたフォー880円
4種のナッツとプラリネ、ヤマモの味噌と醤油をブレンドしたオリジナルソースをマーブルにしたジェラート660円  
蔵の1階にあるカフェスペース。気軽に立ち寄ってほしいという思いから、ヤマモの味噌や醤油を使ったメニューを考案。日本の調味料に馴染みのない海外の人でも受け入れやすいよう、コーヒーやアルコールも提供する

日本を代表する伝統的な調味料、味噌と醤油。ここを訪れれば、味噌や醤油が出来上がる工程を見て、実際に味わって、知ることができます。また、スタイリッシュで洗礼されたデザインに生まれ変わった商品もショップで購入できます。

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ヤマモ味噌醤油醸造元
住所:秋田県湯沢市岩崎124
Tel:0183-73-2902
営業時間:9:00〜18:00、カフェ10:00〜16:30(L.O.)
定休日:不定休
https://salon-tea.jp

文=藤村実里 写真=野中 弥真人

Discover Japan 2019年11月号『すごいぜ!発酵』の一部を抜粋して掲載しております。

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