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「山椒」の使い方・アレンジレシピ
|料理研究家・寺本りえ子伝授の和スパイス

2025.12.28
「山椒」の使い方・アレンジレシピ<br>|料理研究家・寺本りえ子伝授の和スパイス

熟す前の実山椒(青山椒)に、熟した赤山椒。乾燥させた果皮を粉に挽いた粉山椒。産地ごとに品種も異なり、山椒はとても奥が深い。
今回は山椒を使ったアレンジレシピ3つを、料理研究家・寺本りえ子さんに教えてもらった。

寺本りえ子(てらもと りえこ)
宮崎県出身。フードディレクター、料理研究家、発酵食愛好家。飲食店のアドバイザー、フリースクールでのランチづくり、食育にも力を入れる。スパイス・ハーブ料理やぬか漬け、柚子胡椒のワークショップも人気。10〜11月まで開催の柚子胡椒ワークショップのお知らせはInstagramを参照(@rieko_teramoto)。

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山椒を深く知る!

山椒は、一般的な粉山椒のほかに、ドライの赤山椒や塩漬けの実山椒などを乳鉢ですりつぶして加えても。山椒の風味の違いを楽しめる

日本では縄文時代から利用されていた山椒。春先の新芽(木の芽)は日本料理に欠かせない存在だ。初夏に咲く小さな花が花山椒、その実が実山椒で、乾燥させたものが粒山椒、果皮を粉にしたのが粉山椒。日本の山椒は、ぶどう山椒、朝倉山椒、飛騨山椒など産地特有の品種があり、粒の大きさや香りが異なる。山椒に実がなる季節、寺本さんは1年分の実山椒を塩漬けや醤油漬けにし、料理に使う。粒山椒はお気に入りのミルで挽く楽しみがある。

〈おすすめレシピ〉
01|切り干し大根煮

寺本さんの常備菜。切り干し大根に豚肉、油揚げが加わり、食べ応えのある一品。実山椒を加えて煮ることで、味わいが一気に引き締まる。ご飯のおかずにも、酒のあてにも。

【材料】
切り干し大根(乾燥) 30g
干しシイタケ 1~2個
ニンジン 30g
油揚げ 1枚
挽き肉(鶏または豚) 100g
実山椒(佃煮または醤油漬け) 大さじ1
醤油 大さじ1
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
白炒りゴマ 少々
植物油 少々

【つくり方】
①切り干し大根、干しシイタケは一緒にボウルに入れ、ぬるま湯で戻す。戻し汁50㎖を取り置く。
②ニンジンは千切りにする。戻した干しシイタケ、油揚げは細切りにする。
③鍋に植物油を熱し、挽き肉を炒める。肉の色が変わったらニンジンを加えて炒め、少ししんなりしたら水気を絞った切り干し大根、干しシイタケ、油揚げを加えて炒め合わせる。
④ ③に実山椒、醤油、酒、みりん、1の戻し汁を入れ、沸騰したら弱火にして5分ほど煮る。味を見て塩(分量外)で調え、仕上げにゴマを振る。

02|ジャガイモのアチャール

インドやネパールで漬け物を指すアチャール。フェネグリークを油でテンパリングし、メープルシロップのような香りを立たせるのがポイント。ほくほくのジャガイモ、挽きたての山椒がよく合う。

【材料】
ジャガイモ 200g
ターメリック 小さじ1と1/2
塩 適量
フェネグリーク 小さじ2
すりゴマ 大さじ2
山椒 大さじ1
レモン汁 小さじ2~大さじ1
油 大さじ2

【つくり方】
①ジャガイモは柔らかく蒸すかゆでて皮をむき、ひと口大に切る。
②ボウルに1、ターメリック、塩を入れて軽く混ぜる。
③フェヌグリークは、黒くなってメープルシロップの香りがするまでゆっくりテンパリング(油にホールスパイスを入れて弱火でゆっくり加熱し、スパイスの香りを油に移す)をする。
④ ②の上から熱々の3を油ごと回しかけ、すりゴマ、山椒、レモン汁を、味見をしながら加えていく。

03|甘酒+粉山椒

寺本さん手づくりの米麹の甘酒に、粉山椒をトッピング。青山椒はフレッシュな香り、赤山椒はマイルドな辛みがほどよい。甘酒は市販のものでもOK。

【材料】
甘酒(冷温はお好みで) 適量
粉山椒 適量

【つくり方】
甘酒はミキサーにかけるとよりなめらかな舌触りに。好みの山椒を適量振りかける。

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今回使った山椒をご紹介

挽きたてが格別!
木工ヤマニの胡椒挽き

長野の「木工ヤマニ(Instagram|@yamani_woodworks)」のペッパーミル。樹種に合わせて手づくりする美しいかたちに惚れぼれする。和歌山の紀の川市「しおん(https://sion77.com)」の赤実山椒(粒)は、完熟の赤山椒の濃厚でマイルドな香りが特徴

 

手づくり和のスパイス弁当
 
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text: Yukie Masumoto photo: Atsushi Yamahira
2025年11月号「実は、スパイス天国ニッポン」

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