FOOD

《連載第5回》「SIIDA®」×日本の出汁文化
SIIDA®×アセビマコトのうつわが
かなえる、“出汁の新体験”とは?

2025.10.27 PR
<small>《連載第5回》「SIIDA®」×日本の出汁文化</small><br>SIIDA®×アセビマコトのうつわが<br>かなえる、“出汁の新体験”とは?

「SIIDA®」(シーダ)の出汁を愉しむためのアセビマコトさんのうつわが、いよいよ完成した。このコラボレーションの原点は、SIIDA®でつくったうどんだ。「本当に美味しくて、思い出に残る味だと思いました」とアセビさん。そのときに使ううつわは、出汁の美味しさの記憶と結びついていく。

アセビマコト(右)
1964年、北海道生まれ。多摩美術大学を卒業後、1994年にうつわの制作を開始。1997年、横浜市に築窯。2001年より鎌倉で、妻のキクタヒロコさんと制作を続ける。

村瀬健哉(左)
「味の素㈱」ブランドディレクター。出汁のベースとなる鰹節の奥深さを多くの人に知ってもらいたいと、2020年頃からSIIDA®の開発にかかわる。かねてからアセビさんのうつわに惹かれ、日常で使用している。

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SIIDA®を愉しむどんぶりとお猪口、
完成しました!

鰹節を燻し分けて個性を際立たせた3種類の出汁パックに合わせ、丼とお猪口、それぞれ3タイプを用意

鰹節の特徴をはっきりと打ち出した、香りも味わいも異なる3種類の出汁パック・SIIDA®。力強い風味の荒節を使う「焚(HUN)」、スモーキーな薫香の「燻(KUN)」、カビ付けによる本枯れ節がまろやかな「酵(KOU)」。これまで出汁に親しんできた人でも、これだけ豊かな出汁の表現には驚くだろう。それに寄り添ううつわが、アセビマコトさんが新たにつくった丼とお猪口だ。

うつわの底には、「2025 SIIDA + Asebi」の印が。両者で新たな出汁文化を若い世代にも伝えていこうとする、貴重なコラボレーション

いずれも3タイプあり、白マット、黒サビ、黄瀬戸、草色の4色展開。これらは2025年11月1日(土)〜11月7日(金)の日程で、渋谷PARCO「Discover Japan Lab.」で開催されるアセビマコトさんの個展で販売される。

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自分に合ったうつわが見つかる
3種4色のラインアップ

SIIDA®の出汁をより味わい、全部飲んでもらえるように、うつわのかたちは3種類ともすっと手に持てるようにしている。

側面に丸みを持たせつつ、縁に変化をつけた包容力のある丼。うどん、出汁茶漬け、おでんなどに。各5500円〜
僧侶が托鉢で使う鉢をかたちのベースにした丼。両手で包むと収まりがよい。出汁をたっぷり愉しむ麺類、卵とじ丼などに。各5500円〜
口を直線的に開いたシャープな印象の丼。食卓に置いたときに、より料理を立体的に見せられるため、盛り付けの幅が広がる。煮物や野菜の揚げ浸しなどに。各5500円〜

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SIIDA®を通して愉しみ方が広がる、
日本の出汁文化

暮らしに寄り添うSIIDA®とうつわ。二人にものづくりへの思いを語ってもらった。

村瀬 SIIDA® を通して“出汁の新体験”をより多くの人に届けたいと、オリジナルのうつわ制作をアセビさんに依頼したのですが、まさかその前にSIIDA®でうどんを召し上がっておられたとは!

アセビ そうなんです。妻がつくってくれたのがお揚げとネギだけのシンプルなうどんで、せっかくだからと、神奈川・秦野でくんできた湧き水で出汁を取りました。びっくりするほど美味しくて、このうどんは思い出に残るな、と思ったんです。そうしたら村瀬さんからコラボレーション依頼のメッセージが届いていて……。

丼らしくないものがあったらおもしろいかなと、鉢に近いかたちをイメージしたオリジナル。汁も残さずすくいやすい工夫がある

村瀬 今回、丼とお猪口を3種類も、しかも4色ずつつくってくださると聞いて、本当にありがたかったです。

アセビ どんなうつわにしようか考えているとき、大きな糸口となったのが、静岡・焼津の鰹節工場での体験でした(詳しくは第1回目の記事へ)。鰹節ができていく過程を目の当たりにして、そこで働いている人たちの顔や、煮鰹や焙乾ばいかんの匂い、音、熱などが浮かんでくる。音楽の演奏もそうだと思いますが、技術や知識にもうひとつ「思い入れ」のような要素がないと、ただかたちをなぞるだけになってしまうので。

村瀬 僕は鰹節工場には何十回も行っていますが、行くたびに感動があります。アセビさんが実際にろくろを挽くときは、どんなことを考えているのですか?

アセビ 普段使いで長く使ってもらえるよう、しっかり厚みをもたせ、なるべく集中してイメージするかたちにもっていきます。そのとき、これを買ってくれた人が食卓でどんな風に使ってくれるのだろうかと、ぼんやりと思いを馳せています。いつの日か、家族や食卓の思い出の中にこのうつわがあってほしいなと。

村瀬 そういうアセビさんの思いは作品に出ています。だから大事に使おうと思う。それって贅沢なことかもしれませんね。出汁もうつわも、そこに携わる人の思いを乗せることで、人の心に響くのだと思います。

ベトナム赴任から日本に戻り、出汁や日本の食文化の素晴らしさを再認識したという村瀬さん

出汁を最後の一滴まで飲んで、「ああ美味しかった」と温かな気持ちになる。それは日本人の記憶の中に、出汁というものが脈々と受け継がれてきたからではないか、と村瀬さん。先人たちがつないできたことに思いを馳せたり、感謝したりすることが、この先の世の中に必要なのではないかと。

出汁は、どこかの誰かのささやかな幸せをつくることに貢献できる余地が、ものすごくあるだろう。こんな時代だからこそ多くの人に伝えていく。それを大企業が率先してやるべきだと村瀬さんはいう。

いつもの家庭料理はその人の思い出の味になっていて、このうつわで食べたな、と温かな記憶と結びついていく。そこにSIIDA®の出汁があり、アセビさんのうつわがあるとうれしい。

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〈連載〉「SIIDA®」×日本の出汁文化
01|第1回 鰹出汁の美味しさの秘密
02|第2回 荒節をつくる職人の技【前編】
03|第2回 荒節をつくる職人の技【後編】
04|第3回 3種の出汁の味わい方(レシピ)
05|第4回 出汁とうつわの美味しい関係
06|第5回 アセビマコトのうつわがかなえる“出汁の新体験”

text: Yukie Maumoto photo: Maiko Fukui

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