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琵琶湖周辺のパワースポットへ!
醒井宿の名水と名建築
滋賀県 秘密の琵琶湖

2024.9.20 PR
琵琶湖周辺のパワースポットへ!<br>醒井宿の名水と名建築<br> <small>滋賀県 秘密の琵琶湖</small>

滋賀県・琵琶湖の湖北をめぐる旅の終着地は、米原市の宿場町・醒井宿(さめがいしゅく)へ。霊仙山から流れ出る豊富な湧き水と清流、ノスタルジックな町並みが名水の伝説とともに伝えているのは日本で失われた水の郷の面影だ。

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醒井宿の名水と名建築でチャージ!

地蔵川の源泉「居醒の清水」は清らかな水がこんこんと湧き出る。そのほか平安時代に天台宗の僧が開いた「十王水」、西行法師の伝説が残る「西行水」の「醒井三水」が名高い

米原市の醒井宿は、中山道六十九次のうち六十一番目の宿場町。鈴鹿山脈の最北に位置する霊仙山からの良質な水が湧き出る水の郷であり、旧街道に沿った地蔵川沿いに江戸情緒を残す風情豊かな街並みが広がる。この地を訪れて向かったのは「旧醒井郵便局」。瀟洒な洋風建築は建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズが手掛けたことで知られ、現在は資料館として町の歴史を知ることができる。

旧醒井郵便局局舎は1973年まで郵便局として使用されていた

そこから清流沿いを散策する。目に入るのは、きれいな淡水にしか見られない水中花「梅花藻(ばいかも)」、川で冷やされるスイカ、水しぶきを上げ川遊びに興じる子どもたち。

「醒井宿はどこにいても水の音が聞こえます。目で見て、耳で感じて、手で触れ、五感で楽しんでください」と米原市教育委員会文化財保存活用推進室・小野航さん。

水温14℃前後の川底に群生する梅花藻は夏の間、可憐な白い花を咲かせる

最後に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊吹山の神の化身との戦いの際に負った傷を癒したという神話が伝わる「居醒の清水(いさめのしみず)」に触れ、明日への活力を蓄えて旅を終えた。

日本武尊の像

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水神へ祈りを捧げる、
雨乞い踊りも欠かせない

米原市朝日では古来、水神に祈り雨乞い踊りを奉納する神事「朝日豊年太鼓踊」が行われている。八幡神社の境内で踊り手たちが太鼓を打ちながら踊る民衆芸能は、市内唯一の国の選択無形民俗文化財にも選ばれている。

水辺の豊かな暮らしと風土に触れ、琵琶湖の知られざる魅力を発見できる湖北の旅を楽しんでみてはいかがだろうか。

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醒井宿資料館(旧醒井郵便局局舎)
住所|滋賀県米原市醒井592
Tel|0749-54-2163
開館時間|9:00~17:00(最終入館16:30)
料金|大人200円、中小生100円
休館日|月曜(祝日の場合は翌日休)

朝日豊年太鼓踊
開催日|2024年10月6日(日)
場所|八幡神社
住所|滋賀県米原市朝日1472
問|一般社団法人びわ湖の素DMO
Tel|0749-51-9082

text: Ryosuke Fujitani photo: Sadaho Naito, Robert Ippei
2024年10月号「自然とアートの旅。/九州」

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