中秋の名月に因んだイベントが開催される9月
~京都行事カレンダー2019~
一年で月が最も美しく輝く季節、各地の神社仏閣では中秋の名月に因んだイベントを開催。街の和菓子店では、京都ならではの里芋のかたちをしたお月見団子が販売されるのでぜひ一緒に味わいたい。
梨木神社の「萩まつり」
1885(明治18)年創建、明治維新の功労者、三条実万・実美父子を祀る神社。「萩の宮」と呼ばれ、見頃の時期を迎えると約500株の萩が境内を侘び寂びある景色に彩る。「萩まつりの時期は俳句が萩の枝につるされます」。
住所|京都市上京区寺町通広小路上ル染殿町
開催日|9月第3または第4日曜前後
安井金比羅宮の「櫛まつり」
境内北側にある久志塚(櫛塚)で使い古したくしやかんざしに感謝を込めてお清めし、供養する祭礼。舞踊『黒髪』の奉納のほか、各時代の髪型・風俗衣装を着た女性たちの行列が祇園界隈を練り歩く。「久志塚は美容美顔、美髪に御利益がありますので参拝してみてください」。
住所|京都市東山区下弁天町70
開催日|9月第4月曜
大覚寺の「観月の夕べ」
嵯峨天皇が大沢池にて中秋の名月に舟を浮かべ、文化人や貴族の人々が遊んだことが起源。「龍頭鷁首(げきす)舟が大沢池に浮かぶ様子は、平安時代にタイムトリップしたかのよう。夜空の月が水面に水鏡のように映り、幻想的です」。
住所|京都市右京区嵯峨大沢町4
開催日|中秋の名月を含む3日間
今熊野観音寺の「お砂踏法要」
参拝者は御朱印が押された笈摺(おいずる)を着用し、道場内に敷き詰められた四国八十八ヶ所各霊場の砂を一番から八十八番まで順に踏んでめぐる。京都の地にいながら四国八十八ヶ所巡拝をしたのと同じ御利益がある。
住所|京都市東山区泉涌寺山内町32
開催日|9月21~23日
「お月見団子」
関東ではあんのない丸形だが、京都のお月見団子は里芋のかたちを模したお団子に雲がかかるようにあんでくるむのが主流。これは中秋の名月に秋の実りである里芋をお供えした風習に由来。京都では、中秋の名月を「芋名月」とも呼ぶ。
住所|京都市内の和菓子店
開催日|中秋の名月の前後に販売
二條若狭屋の「やき栗と家喜芋」
大粒の栗を上質な栗あんで包み、こんがり焼いた「やき栗」。山芋で仕上げる「薯蕷(じょうよ)饅頭」は大(こしあん)、中(つぶあん)、小(しろあん)の3種が揃う。「旬を迎えた栗と山芋の素材の美味しさが伝わる和菓子ですね」。
住所|京都市中京区二条通小川東入ル西大黒町333-2
Tel|075-231-0616
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