FOOD

ユーグレナ社 / ヤンマー / JAL / キユーピーが伝えるニッポンの「食」
一歩先ゆくライフスタイルが見つかる
100年後の未来を担う、いま注目の企業①

2023.7.22
ユーグレナ社 / ヤンマー / JAL / キユーピーが伝えるニッポンの「食」<br><small>一歩先ゆくライフスタイルが見つかる<br>100年後の未来を担う、いま注目の企業①</small>

食料問題に環境問題と、未来への課題が山積する昨今。問題解決への糸口を探るべく、新しいモノやコトに目を向けている人や企業は、どんな取り組みを行っているのか。趣向を凝らした事例から、一歩先ゆくライフスタイルを見つけたい。 今回は「食」をテーマに、大手企業が伝えるニッポンの食について紹介します。

月面ラーメンづくりの未来へ
ユーグレナ社の宇宙食への挑戦

ユーグレナを加えた植物性代替肉やウチワサボテンなど、トッピングも宇宙栽培の可能性を秘める
提供:ユーグレナ社

近年、現実味を帯びてきた宇宙での長期滞在。課題となっている食料自給において、ユーグレナは宇宙での“地産地消”に着目した。その第一歩として、宇宙栽培の可能性を秘めた微細藻類ユーグレナなどの食材でつくる、即席カップ麺が誕生。未来の味はいかがなものか!?

2040年サステナブルラーメン
問い合わせ|ユーグレナ コーポレートコミュニケーション課
Tel|03-3453-4907
www.euglena.jp

ヤンマーは米を軸に全国の食を発信

4月上旬まで限定開催された「全国首長丼プロジェクト」の第1弾では、つやのある熊本県産米「くまさんの輝き」と黒毛和牛を使用した丼が登場

産業機械メーカーとして知られるヤンマーが、長年に渡って関わってきたものといえば、日本の主食である米。そこで、1月に東京駅に誕生したのが、米の新しい可能性を発信する複合店舗「YANMAR MARCHÉ TOKYO」である。

全国の食が集まる“美味しさのターミナル”として、米と楽しむイタリアン「ASTERISCO」や、名産品を通じて地域と出合うショップ「TOCHI−DOCHI」などが集結。食べたくなる仕掛けが満載のため、訪れたら最後。「食」への探求が止まらなくなるに違いない。

YANMAR MARCHÉ TOKYO(ASTERISCO)
住所|東京都中央区八重洲2-1-1YANMAR TOKYO 2F
Tel|03-3277-6606
営業時間|ランチ11:30〜15:30(L.O.14:30)、ディナー17:30〜22:30(L.O.21:30)
定休日|なし
www.yanmarmarche.com

JALは空から大地へ

収穫された果菜はレストランで使われるほか、オンラインショップで購入できるオリジナル商品や、国際線で提供されるデザートといった加工品に姿を変えて登場することも

日本航空とアグリビジネスを手掛ける「和郷」の共同出資による農業法人「JAL Agriport」。成田市の休農地を活用した体験型農園施設の開園や、空港周辺の9つの市町の農産品を使った地産地消のレストラン「DINING PORT御料鶴」のオープンなど、農業を通した地域活性化を促進。消費者側であった企業自らが生産者となることで、後継者不足や販路拡大といった日本の農業が抱える課題に向き合っている。

自社農園では一年を通してさまざまな果菜の収穫を目指しており、栽培から取り組んだプライベート商品も続々と誕生。都心からのアクセスのよさもあってか、いちご狩りなどの収穫体験や、苗植えから楽しめる年会費型体験農園も好評だが、大切なことは、これらの体験に触れること。体験こそが、成田ブランドを国内ひいては海外へと発信することにつながるのだ。

JAL Agriport 農園
住所|千葉県成田市川上245-1002
Tel|0476-37-6965
営業時間|10:00〜16:00
定休日|月曜
https://jalagriport.com

穫って、学んで、買って、食べる
キユーピーの新名所

散策するだけでも学びがある体験農園。収穫後の野菜は持ち帰り可能で、調理法も教えてもらえる
地産地消の先駆け的存在の音羽和紀(おとわかずのり)シェフ、音羽創(そう)シェフが監修。深谷の野菜を中心に、素材の持ち味を生かした料理が心を満たす

2022年5月に誕生した「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」。野菜の魅力が体験できる複合型施設で、約1万7600㎡の敷地内には、体験農園、マルシェ、レストランと、野菜が好きになるコンテンツが満載。年間100種以上の野菜が植えられる体験農園では、野菜の命と彩りに触れることができる。

キユーピーグループでは調理法の提案や総菜商品の開発を通して野菜摂取を促しているが、ファーム内でもその理念は揺るがない。食育にもつながる野菜教室や、野菜の豆知識や無駄なく使える方法を教えてくれる野菜ソムリエから美味しいヒントをもらえば、毎日の食卓がいまよりも彩り豊かになるはずだ。

深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム
住所|埼玉県深谷市黒田字上反54
Tel|048-580-7550
営業時間|マルシェ9:00〜18:00、
レストラン[ランチ]11:00〜17:00(L.O.16:00)、
[ディナー]18:00〜21:00
(金〜日曜のみ営業、完全予約制)
定休日|不定休
www.kewpie.co.jp/farm

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デジタル×食の融合で
日本の食生活はどう変わるのか?

 
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《100年後の未来を担う、いま注目の企業》
1|ユーグレナ社 / ヤンマー / JAL / キユーピーが伝えるニッポンの「食」
2|デジタル×食の融合で日本の食生活はどう変わるのか?
3|デジタル技術がつくる新たなアート体験
4|進化する令和の建築デザイン
5|究極のサステイナブルファッション
6|過去と未来をつなぐ「まちづくり」

text: Natsu Arai
Discover Japan 2023年6月号「愛されるブランドのつくり方。」

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