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香川の工芸と暮らす。
BEAMS JAPANが惚れ込むクラフトに、
東京で出合えます。

2022.11.24 PR
香川の工芸と暮らす。<br><small>BEAMS JAPANが惚れ込むクラフトに、<br>東京で出合えます。</small>
「讃岐のり染」の技法で、飛び跳ねる鯛を手染めした「さぬきんちゃく」(7480円)。素材には国産木綿を使用。マチ部分まで鯛が表現されており、ダイナミックな印象に

2022年12月1日〜2023年1月9日まで、香川県とBEAMS JAPANがコラボレーションしたポップアップストアが開催。現代のライフスタイルに合わせて進化した、伝統的工芸品の数々に会いに行こう。

左から川口屋漆器店の「クラワンカ型椀 バイカラー」(1万1000円)、一和堂工芸の「hanabi 3号」(7260円)、さぬきうるし Sinraの「Zoukoku コップ 小」(1万1000円)

日本で生まれ、育まれてきた魅力的なコンテンツを、独自の審美眼を通して発信しているBEAMS JAPAN。地域とコラボレーションした取り組みも多数実施しており、土地に根ざした産品、モダンな美しさをまとう伝統的工芸品、ユニークな民芸品など、さまざまな名品との出合いを提供している。

BEAMS JAPANがはじめて香川県とタッグを組んだのは2019年。旗艦店「ビームス ジャパン」にて、香川県の伝統的工芸品や特産品、BEAMS JAPAN別注品などが並ぶポップアップストアを開催するやいなや、多くの人々を魅了した。それもそのはず、香川県は「アート県」とも呼ばれており、優れた文化芸術を創出する土壌が形成されている。ゆえに伝統と技術に裏打ちされた、現代のライフスタイルに寄り添うプロダクトが生み出せるのだ。

フクシンが展開するブランド「GlovesDEPO」の、チーゼルという植物を使って職人が裏起毛させたモコモコの手袋。ポップアップストアではBEAMS JAPANの別注品を展開する

香川県を「アート県」へ導いた立役者は、1950〜74年まで香川県知事を務めた金子正則さんである。金子さんはアートやデザインの重要性を説き、香川県庁舎(現・香川県庁舎東館)の建設にあたり、建築家・丹下健三さんへ依頼。これを契機に県内では、ものづくりやアートの発展が促されていった。

伝統を重んじ、進化を続けてきた香川県の工芸品。日常に彩りを添え、使えば使うほどに愛着は増していくことだろう。

オリーブオイルで鞣したエールックオリジナルの革素材、オリーブレザーの名刺入れ(4950円)とカードホルダー(4180円)。BEAMS JAPAN別注で、ロゴが刻印されている

時間と手間をかけてこそ、
“使いやすさ”と“美”につながる。

BEAMS JAPANと香川県のコラボレーションは今年で4回目。「ビームス ジャパン」で開催されるポップアップストアでは、同社の実力派バイヤーたちが伝統工芸や地場産業に携わる県内の事業者を訪ね歩き、厳選した品々をラインアップする。「美しいもの」であることは大前提。そこにつくり手の実直な仕事や真摯な姿勢が息づき、日用品としての使い勝手のよさが備わったものだけをセレクトしたという。

たとえば蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、彫漆(ちょうしつ)、後藤塗(ごとうぬり)、象谷塗(ぞうこくぬり)の5技法を特長とする「香川漆器」も、日常使いに最適なうつわといえる。木を素材とする漆器は熱が伝わりにくいため、熱いコーヒーを入れても手に持つことができ、衝撃や酸にも強い。デザインや色合いは事業者ごとに異なり、個性豊かで実にモダン。和食、洋食、デザートまで、どんな料理にもマッチし、いつもの食卓をより豊かにしてくれるだろう。職人による修理も可能なので、気に入った漆器と一生のつき合いができるのもうれしいポイントだ。

さらに香川の伝統的工芸品「讃岐のり染」の巾着、国産手袋の一大産地・東かがわ市の手袋メーカーがつくる靴下、バッグメーカーが開発したオリーブレザーの小物類のほか、「丸亀うちわ」や「讃岐桶樽(さぬきおけだる)」、高級石材「庵治石(あじいし)」のプロダクトなど製品カテゴリは多種多様。ビームス ジャパンでしか手に入らない別注品も多数揃う。

店頭ではスタッフがものづくりの背景を丁寧に説明してくれる。香川県の名品が一堂に会するこの機会、ぜひお見逃しなく。

さぬきうるし Sinra

松本さんは、さぬきうるし Sinraで漆器の制作に携わりながら、漆芸家として作家活動も行っている

大切にしている想いは「本物の素材を用い、使いやすくて丈夫な漆器をつくる」こと。庵治石の粉末を漆に混ぜて塗る「石粉塗り」を考案し、傷がつきにくい漆器を実現。香川漆器の未来を見据えたさまざまな活動を行っている。

住所|香川県綾歌郡綾川町畑田3399
Tel|087-810-1327
見学|可(要事前問い合わせ)
https://sinra.official.ec

漆芸家 松本光太さん
コーヒーを飲むのも、カレーを食べるのも、自宅で使ううつわは漆器が中心だという
多彩な色遣いが特長で、いまの暮らしに合わせた漆器を提案

一和堂工芸

1917年の創業以来、香川漆器の制作を行う。伝統技法や手間暇かけた昔ながらの工程を守りつつ、新しい感性を取り入れた漆器を提案している。アニマル柄の「動物園シリーズ」(上写真)では香川漆器の5技法を採用。

住所|香川県高松市屋島東町1572
Tel|087-841-1531
営業時間|10:00~18:00
定休日|土・日曜、祝日ほか不定休あり
見学|可(要事前問い合わせ)
http://ichiwadou.net

熟練した職人が、丁寧な手仕事を行っている。「多くの方に漆器のよさを知っていただき、ご愛用いただけるよう、挑戦を続けていきます」と道子さん
代表取締役社長 浅野道子さん(右)
取締役営業部長 浅野正廣さん(左)

川口屋漆器店

「いつもの暮らしの中で、幸せを感じられる道具。」をコンセプトとした、漆器ブランド「87.5」を展開。ツートンカラーの色漆の漆器は、香川漆器の伝統的な手法「独楽塗」から着想を得て生み出したという。

住所|香川県さぬき市長尾西2041
Tel|0879-52-2260
営業時間|10:00~17:00(土・日曜、祝日は要事前問い合わせ)
定休日|不定休
見学|可(要事前問い合わせ)
www.87ten5.com

ショップ兼ショールームには、「87.5」のほぼすべての製品が揃う。「漆器は決して扱いが難しい道具ではないので、日々の生活で気軽にお使いいただけたら」と佐々木さん
主任 佐々木康之さん

大川原染色本舗

創業200余年の染物店。「讃岐のり染」の技法を用い、獅子舞衣装の油単や暖簾など、一枚一枚丁寧に仕上げている。「未来と過去はつながっている。だから伝統的なことも新しいことも、両方取り組むのです」と大川原さん。

住所|香川県高松市築地町9-21
Tel|087-821-5769
営業時間|9:00~18:30
定休日|第2土曜、日曜、祝日
見学|可(要事前問い合わせ)
www.ok-flag.co.jp

代表取締役 大川原誠人さん

エールック

革製品のOEMのほか、「A-LOOK」、「LIME」など自社ブランドも手掛ける。姫路のタンナーと、小豆島で精製されたオリーブオイルで革を鞣し、保湿力の高いオリーブレザーを開発。劣化しにくく、しっとりした質感が続くという。

住所|香川県東かがわ市川東823
Tel|0879-25-1133
見学|可(要事前問い合わせ)
www.a-look.jp

代表取締役 長田祐治さん

フクシン

手袋のまち・東かがわ市に拠点を構える手袋メーカー。モコモコの裏起毛を職人の手作業でつくり出す「てぶくろ屋さんがつくった靴下」や、永久修理保証の付いた「ecuvo,」など、人気ブランドを多数展開している。

住所|香川県東かがわ市白鳥78-1
Tel|0879-25-2285
見学|可(要事前問い合わせ)
www.fukushin.co.jp

代表取締役 CEO 福﨑二郎さん

今冬、BEAMS JAPANに
香川の手仕事が集結!

「ビームス ジャパン」で、香川県とコラボレーションしたポップアップストアを開催。伝統的工芸品やBEAMS JAPANの別注品、美味しい食品類など、香川県の多様な手仕事の魅力が勢揃いする。

「KAGAWA JAPAN, BEAMS JAPAN –ビームス ジャパンが伝える香川の工芸–」
期間|2022年12月1日(木)~2023年1月9日(月・祝)
場所|ビームス ジャパン及びビームス公式オンラインショップ
住所|東京都新宿区新宿3-32-6 1F
Tel|03-5368-7300(新宿店)
営業時間|11:00〜20:00
定休日|不定休(会期中無休)
 

≫公式サイトはこちら

 

text: Nao Ohmori photo: Norihito Suzuki
Discover Japan 2022年12月号「一生ものこそエシカル。」

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