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《旅の駅 kawaguchiko base》
富士河口湖町に新しい「旅」の拠点が誕生

2022.8.3
《旅の駅 kawaguchiko base》<br><small>富士河口湖町に新しい「旅」の拠点が誕生</small>

雄大な富士山を望み、豊かな自然に包まれた山梨県・富士河口湖町。富士山の北麓に位置し、河口湖を囲むように広がる、人気のリゾートタウンに新たな商業施設「旅の駅 kawaguchiko base」が誕生。サステナブルなまちづくりに配慮した観光地(地域)づくりに取り組むとともに、こだわりの地産・特産の商品が並ぶにぎやかなマルシェから、地産地食を味わうレストランまで、富士・山梨、近隣の魅力をまるごと楽しむことができる。または、8月中旬に河口湖初のワイナリーが誕生するほか、宿泊施設も順次オープンが予定されている。

新世代型”道の駅”

多様な旅人を受け入れる山梨県富士河口湖町の全景

山梨県富士河口湖町で宿泊施設の運営を手がける大伴リゾートは、富士山、山梨、河口湖の魅力を発信し、人々の交流の場として誕生した「旅の駅 kawaguchiko base」。都心から自動車にて約90分でアクセス可能なことや甲府市〜富士吉田市をつなぐ交通量の大きな幹線道路に接するこの立地の優位性を活かしインバウンド観光やマイクロツーリズムなど多様な旅人を迎えるだけでなく、地域住民も含めた、世代を超えて集まれる場を目指している。

敷地内は、10年20年の先を見据えた、地球環境にも配慮したランドスケープを目指し、木々や花々がたくさん植えられている。また、施設のさまざまな場所で河口湖のライフスタイルの体験や、清麗な自然で育った地産野菜や果物の販売を定期的に行う予定だ。

四季折々の木々や花々が楽しめる
富士河口湖町で挑戦する生産者

「旅の駅 kawaguchiko base」は、さまざまな地域の魅力が集まる場所としての機能だけでなく、地域の新しい価値や、元々ある魅力を小さくても丁寧に紡いでいくことで地域資産の掘り起こしも行っていく。地域資産を掘り起こすだけにとどまらず、現代のニーズにあった形で発信し、富士河口湖町に関わる人がこの地域に愛着を持ち、関わる人自ら、自分の住む地域の価値を磨き上げていくようなより良い地域づくりの土台を創出していく。

洗練されながらも、
あたたかさを感じるデザイン

旅の駅 kawaguchiko base ロゴ(画像左)|artless inc.:CEO 川上 シュン(Shun Kawakami)(画像右)

「旅の駅 kawaguchiko base」のロゴには、家紋である「中輪に土佐柏」の紋をあしらい、柏は春になり新芽が出るまで葉を落とさないことから「代が途切れない、家が続く」という由縁から本事業が末長く続いていくようにという願いが込められている。また、書体は墨で筆書したような柔らかな印象の明朝体をベースとし、文字1つ1つのディテールをより美しく整えることで温かさのあるロゴになっている。

ロゴの制作は、artless inc.のCEO・川上シュン氏が手がけ、施設のトータルブランディングも担当している。

さまざまな機能を複合した
「旅」の拠点

「旅の駅 kawaguchiko base」は、あらゆる商品や体験が揃った「出会い」を楽しむ新世代型”道の駅”。4000坪あまりの広大な敷地には地産食材などを豊富に取り揃えたストアや、山梨の自然の恵みを楽しめるレストラン、その時々の「旅」の出会いを楽しむイベントスペースなど大きく3つの機能を複合した施設で、河口湖をまるごと楽しめる。

こだわりづくしの地産マルシェ
「あさま市場」

天窓から光の差し込む広々とした店内

「本物のおいしさ」にこだわって選び抜かれた2000品目を超える商品を取り揃えた、こだわりづくしの地産マルシェで富士のふもと、清麗な自然で育った地産野菜や果物、地元農家で丁寧に作られた四季折々の味を楽しめる。歴史ある老舗の味から、若手生産者の作る新たにこの地で育っていく味まで、地産の魅力が詰まった多種多彩な商品を豊富に集めた。ストアの一角には山梨県を中心とした多彩な地産ワインをずらりと陳列した売り場を併設し、実力のあるワイナリーのワインをテイスティングしながら購入できる。

また、富士山の麓で70年間愛され続ける手作りパン工房「サンクルー」が新店舗を出店し、定番のパンから、ぜいたくを味わえる新商品まで豊富なパンを毎日焼き立たて用意。

あさま市場では選び抜かれた商品だけでなく、独自開発により地域にゆかりのある「本物のおいしさ」を集めたブライベートブランドを立ち上げるそうだ。おいしいことはもちろん、作り手のこだわりによって、人や地域、社会がつながり発展していく、そんな「めぐり、めぶく、しあわせ」を届けたいという想いを込めた商品が販売される。

地域にゆかりのある「本物のおいしさ」を集めたプライベートブランド

ゆかりを味わう地産レストラン
「テラスキッチン」

オープンエアーの広いテラスを備えた開放的なレストラン

地域に生まれ育った自慢の味をベースにした創作料理が楽しめる富士河口湖町のゆかりを味わう地産レストラン。ご当地グルメにとどまらない、地元に愛される食卓の味、レシピ、お祝いの味をヒントにした創作料理をオープンエアーの広いテラスを備えた開放的な空間で楽しめる。

テラスキッチンでは食に関するイベントやワークショップなどを開催し、食の魅力によってもたらされる、さまざまな可能性を広げ、豊かな食文化がこの地から育っていくような取り組みを行なっていく。

また、小規模宿泊施設の多い河口湖では食事提供のない素泊まりの施設が多く、地域全体として宿泊者に食事を提供する機能が不足している。そのような観光地である富士河口湖町特有の地域課題を解決する試みとして、「旅の駅 kawaguchiko base」では素泊まり宿泊者の利用も想定した朝食の提供を企画している。大伴リゾートが運営する宿泊施設の利用者はもちろん、そのほかの宿泊事業者と連携した食事提供サービスを展開していくそうだ。

テラスキッチンの代表的なメニュー「甲州牛ローストビーフ丼」

ここにしかない、
「旅」の出会い。

広々とした屋内イベントスース

「旅の駅 kawaguchiko base」では、屋外マルシェやワークショップ、オープンカレッジなどの、出会いや学びを楽しむ定期イベントも開催。屋外のオープンスペースで開催される期間限定マルシェでは、食べ物やグッズのポップアップショップやカフェスタンド、蚤の市など、お買い物を楽しめる。屋内では、薬膳料理やワインおつまみなど、気軽に参加できる「おとなのワークショップ」を計画中。

深い軒下空間の全天候型屋外イベントスペース

河口湖北岸エリアの中心地(拠点)となる
今後の展開

2022年8月開業のワイナリー外観イメージ

自然に囲まれた4000坪あまりの広大な敷地の一画や隣接する敷地では「旅の駅 kawaguchiko base」のみならず、醸造家とぶどう農家の個性あふれるこだわりの小ロットワインを醸造する、富士河口湖町初のワイナリー(2022年8月開業予定)や、ワイナリーで醸造されたワインを地産食材とともに楽しめるレストラン併設のワインショップ(2023年春頃開業予定)、こだわりのワインを楽しみながらゆっくりとした時間を過ごすことのできるグランピング施設(2023年春頃開業予定)の開業を予定している。

豊かな自然の中に佇む、「旅の駅 kawaguchiko base」。この地ならではの魅力を堪能してみてはいかがだろうか。

旅の駅 kawaguchiko base
住所|山梨県南都留郡富士河口湖町河口521-4
営業時間|9:00〜17:00
https://www.kawaguchikobase.com/

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