明治維新の舞台を巡る旅 |鹿児島編
維新のヒーローたちが生まれた場所、その生涯を閉じた場所、そして歴史の転換点となった場所。維新にゆかりの深い4つの土地にある各所を紹介していく。
まず紹介するのは、幕末の偉人である西郷隆盛の故郷・鹿児島。生誕の地・終焉の地、そして彼にまつわる展示を愉しめる施設など、西郷どんゆかりの場所を歩こう。
鹿児島市維新ふるさと館
幕末の薩摩や日本の様子と、明治維新を支えた英雄たちの姿を展示・映像・ロボットなど多彩な演出でわかりやすく紹介。幕末、明治維新が楽しく学べる。
鹿児島市 維新ふるさと館
住所|鹿児島県鹿児島市加治屋町23-1
時間|9:00~17:00(入館~ 16:30)
料金|一般300円、中小生150円
電話|099-239-7700
http://ishinfurusatokan.info
西郷南洲顕彰館
施設名に入っている「南洲」とは、西郷が書をしたためる際に用いた号。西南戦争の戦没者を弔う墓地に隣接し、館内では西郷の一生や功績に関する資料や映像のほか、薩摩藩主の島津斉彬に関する展示も。
西郷南洲顕彰館
住所|鹿児島県鹿児島市上竜尾町2-1
時間|9:00~17:00
休館日|月曜、年末年始
料金|一般200円、中小生100円
電話|099-247-1100
http://saigou.jp/
城山
西郷隆盛を盟主にして起こった士族による武力反乱、西南戦争最後の激戦地となった場所。鹿児島市街地の中心部に位置する標高107mの小高い山。展望台から望む桜島の風景は、実に鹿児島らしい。
住所|鹿児島市城山町22
■西郷隆盛武屋敷跡
明治6年から西南戦争が勃発した明治10年までの4年間を過ごした屋敷の跡。現存するのは、当時の井戸のみ。
西郷隆盛生誕地
文政10年(1827)、小姓与の吉兵衛の長男として生まれた西郷。出身地・下加冶屋町(現:加冶屋町)は、幕末、明治維新で活躍した人物を多数輩出した場所。
西郷隆盛終焉の地
明治10年9月24日、西南戦争でその生涯を閉じた西郷隆盛。終焉の地とされる場所には、当時の様子を記した記念碑がたっている。
鹿児島県歴史資料センター 黎明館
西郷の遺品や幕末の薩摩藩に関わる資料を展示する施設。
住所|鹿児島県鹿児島市城山町7-2
時間|9:00~18:00 (入館は17:30)まで
電話|099-222-5100
休館|月曜(祝日の場合は翌日休)、毎月25日(土・日曜、祝日の場合は開館)、12月31日~1月2日
https://www.pref.kagoshima.jp/reimeikan
私学校跡
西郷隆盛が設立した私学校の本校。この一帯は城山同様、西南戦争の激戦地であり、塀には当時の弾痕跡が残っている。
激動の幕末に生まれ、未来を切り開いていった人物たち。彼らが何を考え、どのようにしてこの時代を生きたのか。維新の舞台に思いを馳せながら巡ってみてはいかがだろう。
住所|鹿児島県鹿児島市城山町8
text:Discover Japan
※この記事は2018年1月6日発売Discover Japan 2月号P106の内容の一部を掲載しています。