温泉のマナー知ってますか?
|スマートな入浴
療養効果のある温泉は、上手な入浴方法を知ればさらに効果的! 貴重な自然の恵みを共有するために、入浴マナーも確認しておきましょう。今回は、身も心も温まる、入浴前から入浴後までのマナーをご紹介します。
①入浴前に水分補給
入浴前に水分補給をしっかり行うことで、入浴中に脱水になることを防ぐ。「風呂上がりはビール!」派にも事前の水分補給が有効。イオン飲料もおすすめ。
②かけ湯をする
浴槽に入る前に、身体の汚れを落とすかけ湯はマスト。心臓から遠い手足の先、下半身、全体、頭と順に湯をかけていく。化粧はここで落としておく。
③半身浴で身体を慣らす
湯に浸かるときは、まずは半身浴。みぞおちのあたりまで浸かり、湯の温度や肌あたりを確かめよう。ひと息ついたら肩まで浸かって全身浴をする。
④洗髪をする
ある程度温まったら、洗髪し身体を洗う。石鹸などで肌を洗い過ぎるのは皮膚にとって負担になってしまうので、一日に複数回、温泉に入る場合は一度でOK。
⑤全身浴をする
もう一度湯船に浸かり、しっかり身体を温める。入浴時間の目安は泉質や施設により異なるので「温泉分析表」をチェックし、入り過ぎにも注意したい。
⑥タオルで拭き取る
身体についた温泉成分を流さないために上がり湯はせずに、タオルで水滴を拭き取ろう。刺激の強い酸性泉などの場合、肌の弱い人は洗い流したほうがよい。
⑦しっかり水分補給
10分程度の入浴でも数百㎖の水分が失われるので、湯上がりの水分補給は忘れずに。温泉地で湯めぐりを楽しむ場合は、ペットボトルなどを携行しよう。
⑧ゆっくり休む
入浴はエネルギーが消費され血圧も変動する活動なので、体調が安定するまで少なくとも30分は休憩をとろう。髪の毛を乾かして、湯冷めしないよう注意。
≫次の記事を読む
text:Miyuki Tominaga, Akiko Yamamotoi
llustration:Mariya Arai 協力=日本健康開発財団(主席研究員 後藤康彰 医学博士)
2016年4月「30分で納得 ニッポン文化集中講座 マナー」