「ホテル 雅叙園 東京」
ミュージアムに泊まるようなアートを感じる滞在
90年以上にわたり人々から親しまれてきた東京・目黒の「ホテル雅叙園東京」。結婚式の場としても有名な、美術工芸品に囲まれたこのミュージアムホテルでは、唯一無二のアートなステイを心ゆくまで堪能することができる。
絢爛豪華な美空間から、清らかな客室へ。
静と動の共演
閑静な東京・目黒の地に約3万7000㎡の敷地を有し、昭和・平成・令和の約90年間、時代の移り変わりに寄り添ってきた“日本美のミュージアムホテル”。2500点に及ぶ日本画や美術工芸品に彩られた館内に足を踏み入れれば、時代も場所も超えた非日常の時間に包まれる——。
「ホテル雅叙園東京」のルーツは、創業者で実業家の細川力蔵が東京・芝浦にあった自宅を1928年に改築した高級料亭「芝浦雅叙園」にある。1931年には現在の目黒の地に移り、料亭「目黒雅叙園」となった。その際「訪れる人が夢見心地になり、忘れられないほど非日常の空間をつくりたい」と、細川力蔵は当時の芸術家たちに壁画や天井画、彫刻を手掛けさせたことで、ミュージアムホテルの礎が築かれた。その後、1938年には日本初の総合結婚式場となり、2017年には全60室、すべてが80㎡以上のラグジュアリーなホテルとして生まれ変わった。
ホテルの美の根底にあるのは、江戸時代から受け継がれてきた日本の伝統的な美意識である。創業当時から脈々と引き継ぐ豪華な装飾美や、漆と蝶貝の工芸品の螺鈿、鮮やかな日本画や彩色木彫板などを至るところで愛でることができる。多彩な日本美とともに極上のステイができる「ホテル雅叙園東京」は、唯一無二のミュージアムホテルなのだ。
約2500点の美術
工芸品に彩られた館内
日本美のアートに囲まれて過ごす
華やぎと寛ぎの時間
ホテル雅叙園東京の宿泊者は、特別に「雅叙園アートツアー」が楽しめる。朝9時からスタートするツアーは、揮毫した芸術家の名を冠した部屋を彩る作品や、館内に点在するアートを解説付きで見学できる。ツアー参加を目的に宿泊する美術愛好家も多いそうだ。また、1935年築の木造建築「百段階段」もホテルを象徴するアート空間である。
宿泊者の楽しみはアートにとどまらない。独立系の小規模なラグジュアリーホテルだけで構成された「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド」に加盟するホテル雅叙園東京は、全客室が80㎡以上の広々としたスイートルームで、スチームサウナとジェットバスを完備する。2018年に改修した和室12室は、茶室をイメージし、光の演出や自然への畏敬をデザインに反映。茶席で使われる「風炉先屏風」をモチーフとした西陣織を張り込んだヘッドボードや、伝統的な日本の文様、草花がゲストを迎える。
また、日本古来の伝統技法を現代的な感性で表現する日本料理をはじめとし、「食医同源」の想いを込めた中国料理、イタリアン、グリル、カフェ&バーと、シーンや気分に合わせたチョイスができるので、リピーターにも好評だ。
さらに、宿泊者だけが利用できるエグゼクティブラウンジからは目黒川を眼下に晴れた日には富士山が望め、朝食やアフタヌーンティーなどを楽しむことができる。夜は、ライブラリーラウンジ「椿」で、ゆったりと読書や書き物で寛ぎの時間を過ごすのもいい。
豪華絢爛なアートに代表される「動」の世界と、清らかで「静」な時間。料亭、結婚式場、ホテルと多くの人の「ハレ」の時とともに歩んできた「ホテル雅叙園東京」だからこその幸せがここにある。
読了ライン
日本料理「渡風亭」の匠の技が光るモダンな和食
宿泊者だから感じられる“もてなし”
ホテル雅叙園東京
住所|東京都目黒区下目黒1-8-1
Tel|03-3491-4111(代表)
客室数|60室
料金|1泊朝食付6万6000円〜(税・サ込)
カード|AMEX、Diners、DC、JCB、VISAなど
IN|15:00 OUT|12:00
夕食|各レストラン、ルームサービス
朝食|エグゼクティブラウンジ
アクセス|車/首都高速道路2号目黒線目黒ランプから約3分 電車/JRほか目黒駅から徒歩3分
施設|レストラン7店舗、パティスリーショップ、宴会場、会議室、フォトスタジオ、ブライダルサロン、ギャラリー、ショップ
ネット|Wi-Fi