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武田双雲にとっての空海を5つの質問で紐解く!

2020.10.3
武田双雲にとっての空海を5つの質問で紐解く!

多彩な分野で超人的な活躍を見せた弘法大師空海に、大いにインスパイアされると語るクリエイターやアーティストたちがいます。その一人が書道家の武田双雲さん。彼にとっての空海とは? 5つの質問をぶつけてみました。

武田双雲(たけだ・そううん)
1975年熊本県生まれ。大学卒業後、NTTに就職。約3年後に書道家として独立。NHK大河ドラマ『天地人』など数々の題字を手掛ける。講演活動やメディア出演、著書も多数。2013年、文化交流使に任命されベトナム、インドネシアで書道ワークショップを開催

Q1 空海は、どんな人?
あらゆるジャンルを飛び越えて真実を伝えるスーパーマン。

Q2 ご自身と空海の共通点は?
生きる上で大切な心の在り方を文字や言葉で伝えているところ。

Q3 空海のことを自由に語ってください。
書のカリスマ、また、真言宗の開祖でありながら書家や宗祖という枠に収まることなくあらゆるジャンルの垣根を越えてメッセージを伝える努力をしたこと。高野山で最初に空海の書『聾瞽指帰(ろうこしいき)』を直筆で見せてもらったときに鳥肌が立ったのは書のうまさだけでなく、その生きざま、人間性がひしひしと伝わってきたから。僕がこれから活動していく上でお手本となる存在。

Q4 空海のスゴイと思う部分は?
圧倒的な行動力。周りを書で説得して中国に行ったことも、行った後も、帰国後も、とんでもないエネルギーをもって具体的に行動してるところ。

『風信帖』(空海筆) 国宝/平安時代・9世紀 東寺蔵

Q5 最も好きな空海の書は?
やはり『風信帖』。なんといっても、一つひとつの個性、かたちの美しさ、線質、すべてうっとりします。柔らかくも勢いがあり、品格に満ちあふれています。

読了ライン

text: Emiri Suzuki photo: Yoshihiro Mori
2019年5月号 特集「はじめての空海と曼荼羅」


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