いま、パリは“ONIGIRI” に夢中!
寿司、ラーメンの次におにぎりが人気に。
いま、パリでは、寿司、ラーメンの次に日本のソウルフード・おにぎりの人気が急上昇中!そんなパリでおにぎり屋やおにぎりづくりも習える店などをご紹介。フランス人が長蛇の列に並びおにぎりを買う理由や人気な具材とは?
多様なニーズに応え環境にもやさしい、
ニッポンのおにぎり。
味にうるさいフランス人が「美味しい・安い・早い」と三拍子揃ったおにぎりに夢中になりはじめたのは2年ほど前。マンガをきっかけに日本文化に触れたフランス人は、和食などが大好きだ。
寿司は高級なものから手に届く値段でも買えるようになり、美味しいラーメン店の前には常に行列ができる。今度は日本のソウルフード・おにぎりがメキメキと台頭してきた。
脂質が少なくヘルシーでカロリーの低いおにぎりは、ファッション界の心をまずつかんだ。1個約170キロカロリーで腹持ちもよく、梅、高菜、昆布のおにぎりならヴィーガンやベジタリアンでも満腹感を得られるので、モデルエージェンシーが注文したりファッションショーで提供されたりするように。そこから雑誌のエディターやメディア関係者がおにぎりファンになっていった。
どこでも食べられ、グルテンフリーでヴィーガンの具材も選べるおにぎりは、多様性社会にがっちり対応している。食用肉に制限があるイスラムやユダヤ教徒でも選べる具材がある。しかも手で食べられるため、ケースやフォークも必要なく環境にも優しい。
サンドイッチより小さいため時間がなくてもさくっとほお張れる。外食が高いフランスで、1個3~4€のおにぎりは腹持ちがいいのに安く、複数購入で味変もできることからさらに人気が高まるはずだ。
フランスで人気な
おにぎりのお店をご紹介
《OMUSUBI GONBEI Paris Palais-Royal》
「美味しい米の秘密は店内で毎日精米!」
一番人気はスパイシーチキン。辛いものが苦手だったフランス人の味覚が、韓国やエスニックフードの普及で変化。ピリ辛とほのかに甘い白米との相性は絶妙。シャケ、ツナマヨがベスト3。
OMUSUBI GONBEI Paris Palais-Royal
住所|27 rue des Petits Champs, 75001 Paris, France
Tel|(+33)9-84-17-60-18
営業時間|11:00~19:00
定休日|不定休
《Gili-Gili》
「おにぎりづくりも習える店」
おにぎり本の出版やYouTubeの発信など、おにぎり文化普及にも力を入れる渡辺愛さんとサミュエルさんの店。日本の味の再現にとどまらず最高の米を追求、改良を重ねるこだわりぶりだ。
Gili-Gili
住所|3 bis rue de Budapest, 75009 Paris, France
営業時間|月~金曜11:00~15:00
定休日|土・日曜、8月
https://gili-gili.fr
《O-Kome》
「日本の本物の味を良質なサービスで」
オーナーのジル・オリオルさん厳選食材の絶品おにぎりデリ。佐渡島の相田家産や加茂産の米「伝」を使用。新潟県産食材を中心に美味しさを探求し、牛丼などの料理も提供している。
O-Kome
住所|34 Rue Dauphine, 75006 Paris, France
Tel|(+33)1-42-01-22-84
営業時間|11:00~20:00
定休日|クリスマス前後
https://o-kome-onigiri.com
Instagram|@okomeonigiriparis6
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text: Toshie Kamada
Discover Japan 2024年12月号「米と魚」