三浦武明さんがオススメする
国産ジンのアレンジレシピ
最近レストランなどでよく見掛けるようになった「クラフトジン」。自分でさまざまなアレンジを考えて楽しむことができるのが、一番の醍醐味です。GIN FESTIVAL TOKYOを主催する三浦武明さんに、家でできるレシピを教えてもらいました。
フライングサーカス代表。世界の料理と東京のクラフトビール、500種類以上のジンを提供する「TOKYO FAMILY RESTAURANT」など都内に4店舗を経営。5月にはジン専門のオンラインショップ「ginbottle.shop」もオープン予定
トニック以外も試してみて
withお茶
ジンといえばトニックと考えがちですが、お茶割りするとのど越し爽やかで食事によく合います。お茶はお好みの茶葉を使って水出しもしくは氷出しにしてみてください。タンニンの苦みを抑えながら香りを抽出できて、すっきりした飲み心地になります。芋焼酎とジュニパーだけのシンプルな『AKAYANE』のジンで合わせました。
使ったジン:佐多宗二商店「AKAYANECRAFT GIN(ジュニパーベリーオンリー)」
あえて缶詰もあり
withフルーツ缶
保存食として缶詰を備蓄している方も多いはず。もちろんフレッシュフルーツを使うのもいいのですが、あえて缶詰を使いシロップも入れてソーダで割ってください。果肉が入ると見た目にも楽しいですね。瀬戸内のいよかんの缶詰を使ったので、ジンは岡山蒸溜所の『インランドシー』を選んでみました。
使ったジン:宮下酒造「ジ インランド シー瀬戸内」
ジントニックにひと工夫!
with赤ワイン
通常のジントニックにも、ちょっとしたアイデアを加えて新しい美味しさを発見しよう。赤ワインを5〜10㏄ジントニックに垂らすとびっくりするくらい美味しくなります。ボタニカルにお茶が入っている『季のTEA』を使ったのですが、ワインとお茶にはポリフェノールなど共通する成分があって相性がいいんです。
使ったジン: 京都蒸溜所「季のTEA 京都ドライジン」
オリジナルな組み合わせを楽しんで
withきゅうり/ショウガ/唐がらし
冷蔵庫の余りものでも、アレンジの可能性をぜひ試してほしいです。ジンにきゅうり!?と驚かれるかもしれませんが、イギリスだとカクテルに使われたりします。唐がらしはフレッシュでもドライでもOK、それぞれに違う味わいを楽しめます。ほかにもドライフルーツや、ショウガなどいろいろあるもので試してみてください。
使ったジン : 黄金井酒造「黄金井」
最近は日本でも、焼酎メーカーから泡盛、 日本酒・ワインの造り手までもがジンを造る一大ムーブメントが生まれている。そんな国産ジンのメーカーが一堂に会する「GIN FESTIVAL TOKYO」というイベントを6月に予定していましたが、残念ながら延期。ですが、家にあるもので十分楽しめるという、ジンの素晴らしさを今回は伝えたいです。
ジンのボトルを買って、ここで紹介したアレンジを参考に自分流で遊んでみてください。使われているボタニカルや産地など、ヒントは直感的に探せるはずです。ホームバーならではの気軽な入り口でジンに触れ、ファンになってほしいです。そして再び、バーやお店で乾杯できる日が来るのを願っています。
Tel:03-3797-3355
営業時間:12:00 ~ 24:00(L.O.23:00)
※当面営業自粛。オンラインショップ「ginbottle.shop」を5月にオープン予定
編集=中森葉月 写真=三浦武明