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長野《野沢温泉》
歩いてめぐりたい観光スポット5選【後編】
|新旧文化の混ざり合う野沢温泉の旅へ

2025.2.21
長野《野沢温泉》<br>歩いてめぐりたい観光スポット5選【後編】<br><small>|新旧文化の混ざり合う野沢温泉の旅へ </small>

日本は、約2万7000もの源泉を有する、世界に誇る温泉大国です。その歴史は保養を目的として足を運ぶ湯治場から、徐々に源泉周辺の地域文化を愉しむ温泉観光地へと変化していきました。さらにいま、温泉地の歴史、景観、文化を守りながら、温泉まちづくりに取り組む地域が増えてきています。

長野・野沢温泉村は、日本で唯一村名に「温泉」が冠された名湯地。歩いて回れる中心地に100軒以上の飲食店やショップがひしめく野沢温泉村は、伝統と新しい風が混じり合った多様なカルチャーが魅力。そぞろ歩きを楽しみながらめぐりたいスポットを厳選した。

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④里武士
野沢温泉の湧水で造るクラフトビール

イギリスのパブ文化のようにビールを介した交流が楽しい。好みを4種選べるテイスティングセットがおすすめ

野沢温泉の湧き水と長野県や世界中から集めた最高品質の自然原料で醸造する「Anglo Japanese Brewing Company」のブリューパブ。多彩な12種類のクラフトビールは外湯の湯上がりを最高な時間に変えてくれる。

野沢温泉の湧水を生かしたIPA。ホップのフルーティなアロマの後に苦みを感じる飲み応えが魅力。長野県内限定商品
野沢温泉物語 野沢グリーン
価格|600円/350㎖ 原材料|麦芽(ドイツ産)、ホップ、コリアンダー アルコール度数|6度 スタイル|IPA

里武士
住所|長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9347
Tel|080-6930-3992
営業時間|15:00~23:00
定休日|なし(4月~11月は月~木曜)
http://libushi.com

⑤村のホテル 住吉屋
郷土料理「取り回し鉢」を味わう

ステンドグラスがハイカラに彩る内湯「釜辺の湯」で癒されよう

1869年に創業した明治・大正の温泉情緒を感じる温泉宿。麻釜のそばの好立地で自家源泉かけ流しの名湯と滋味深い郷土料理が堪能できる。品格が漂う空間とほっとするおもてなしは忙しい日常を忘れさせてくれる。

和の趣で寛げる客室は、部屋ごとに意匠が異なる
塩煮芋や花豆ふっくら煮など、地物の野菜や旬の山菜を使用した馳走「取り回し鉢」はやさしい味わい

村のホテル 住吉屋
住所|長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8713
Tel|0269-85-2005
料金|1泊2食付2万3000円~(税・サ込、入湯税別)
https://sumiyosiya.co.jp

泉質|硫酸塩泉
湧出温度|約87.3℃
かけ流し|〇

野沢温泉 2泊3日のおすすめ行程

〈1日目〉
10:30 野沢温泉到着
11:00 村内のそば店で信州そばを味わう
12:00 「熊の手洗湯」で外湯を体験
13:00 野沢温泉のシンボル「麻釜」へ
15:00 「旅館さかや」もしくは
「村のホテル 住吉屋」にチェックイン
19:00 取り回し鉢など宿で郷土料理を味わう
21:00 「里武士」でクラフトビールを堪能する

〈2日目〉
9:00 「COMPASS VILLAGE」でスノー用具を購入
10:00 「野沢温泉スキー場」で
ウィンタースポーツを楽しむ
16:30 「野沢温泉ロッヂ」にチェックイン
17:30 「大湯」で汗を流す
18:30 「Hotel & Jam Factory Haus St.Anton」で
温泉料理を愉しむ
21:00 「Music Bar GURUGURU」で
酒と音楽を語らう

〈3日目〉
11:00 「真湯」で朝風呂
13:00 大湯通りで土産品を購入
14:30 「野沢温泉蒸留所」でクラフトジンを試飲
17:00 野沢温泉出発

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text: Ryosuke Fujitani photo: Kazuya Hayashi

2025年2月号「温泉のチカラ」

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