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カフェ《KULM》
柏井 壽さんと巡る、京都・大原の美味しい店③

2023.12.2
カフェ《KULM》<br><small>柏井 壽さんと巡る、京都・大原の美味しい店③</small>

山間の集落に、ひっそりと佇む古刹が集まる大原はかつて平安貴族が隠棲していたという歴史ある地。そんな大原にいま、こぞって星付きレストランのシェフやオーガニック野菜を育てる農家さんが集まっているという。豊かな山里で育つ野菜を使った美食を提供する店も増え、盛り上がっている、新たな癒しの地・大原を柏井 壽と探る。
 
今回紹介するのは、大原のバス停そばにあるカフェ「KULM」。大原産の野菜をふんだんに使ったワンプレートランチは必食だ。

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大原の旬を知りたいならKULMのワンプレート

野菜は直売所「里の駅 大原」から。「朝採れの野菜をすぐ料理に使える。そのスピードも美味しい理由です」

大原のバス停すぐ近くに建つ「KULM」は2018年のオープン。ここもまた大原産の野菜をふんだんに使ったランチで人気の高い店です。
 
大原サラダとパルマ産の生ハム、クワトロチーズ、ハチミツののった日替わりピザか、ランチプレートか、大いに迷うところです。
 
内容はその日の食材によって替わるそうですが、やはり中心になるのは野菜。この日のキャロットラぺや、ナスのフリット、カボチャの冷製スープなどは、野菜を苦手とする人でも完食間違いなしの、洗練された味つけです。

コーヒーは20年来の付き合いがある「oeuf(ウフ)コーヒー」の有機豆を愛用。深煎りで香りのパンチが強いコーヒーに、プリン風チーズケーキ(600円)が合う

食後はやや深煎りの東ティモール産コーヒーと、自家製デザートでゆったり過ごしましょう。
 
店の裏には高野川が流れ、目の前には田んぼが広がる、のどかな光景を眺めながら過ごすひとときは、至福という言葉がぴったりです。

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ランチプレート(日替わり)1400円
大原野菜でつくるサラダやフリット、地元産のご飯(古代米入り)に柴漬け、この日のメインは牛サガリのグリルと大満足

KULM(クルム)
裏が川で目の前が田んぼという「抜け感」に惹かれたオーナーの白石峰人さん。隣の漬物店に直談判し、倉庫をカフェに改装。大原の野菜を使った料理をいろいろ楽しんでもらいたいと、ワンプレートランチに力を入れる。
 
住所|京都市左京区大原来迎院町117 
Tel|090-9234-0770
営業時間|11:30〜16:00 ※要予約 
定休日|不定休
https://kulm.kyoto

 

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photo: Makoto Ito
Discover Japan 2023年11月号「京都 今年の秋は、ちょっと”奥”がおもしろい」

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