創業者・本間貴裕が語る《SANU》の楽しみ方
「自然に“行く”ではなく“帰る”感覚に」
いま注目の都市と自然を軽やかに行き来する新しいライフスタイルを提案するサブスクサービス「SANU 2nd Home(サヌ・セカンドホーム)」。自身も都市で暮らしながら大自然を舞台にした趣味を楽しんでいる、創業者でありブランドディレクターの本間貴裕さんに、「SANU 2nd Home」のおすすめの利用方法について語っていただいた。
本間貴裕(ほんま たかひろ)
「自然と共に生きる。」をコンセプトに掲げるライフスタイルブランドSANUの創業者でありブランドディレクター。1986年、福島県出身。バックパッカーズジャパン元代表取締役で、日本橋兜町にあるホテル「K5」のプロデュースも。現在は北海道と東京で二拠点生活を送る。
「この空間でコーヒーを飲むだけでも幸せな時間に」
現在、SANU 2nd Homeを使用している会員は、ファミリー層や30〜40代の夫妻、引退した年配の夫妻まで幅広い。利用の仕方もさまざまで、子どもを連れて自然を楽しむ、ひとりの時間を過ごす、仕事をしに行く、作品づくりをするなど思い思いにセカンドホームの時間を過ごしているという。とはいえ、エンターテインメントではなく、自然の中のもうひとつの家として自然を体感するためには、どのように過ごしたらいいのだろう。本間さんにその楽しみ方をうかがった。
「SANU 2nd Homeでの過ごし方には段階があると思っています。第一段階は、まずは足を運んでキャビンを楽しんでいただくこと。デザインを手掛けるにあたり、キャビン内の居心地のよさも重視しているので、まずはその空間で愛する人とコーヒーを飲むだけでも、幸せな時間になると思います。大きな窓の外には緑が広がっていて、鳥の声が聞こえ、ときには鹿も遊びに来てくれます。サウナを併設したキャビンもあり、自然の中での外気浴の気持ちよさはひと際です。何よりストレスを感じない環境なので、クリエイティブな仕事をするにも最適です。」
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「そうやって2、3カ月くらい過ごしていただくと、それだけではちょっと物足りなくなってくると思います。最初の感動がいい意味で落ち着いてきたら、キャビンの外へ出てほしい。キャビンには一輪挿しと花切りはさみが置いてあるので、はさみを持って花を摘みに行ったり、焚き火やバーベキューをしたり、朝の散歩を楽しんだり。キャビンの周りの自然を楽しんでいただくのが第二段階です。」
「そして3つ目、僕が一番皆さんにやっていただきたいのが、自然を生かしたアクティビティを楽しむことです。八ヶ岳であれば山登りや自転車もいいし、美しい川で釣りをするのもいい。冬はスキーやスノーボード、海ならサーフィンやSUPもあります。自然の中でできることはたくさんあるので、ぜひ好きなものを見つけてほしいと思います。そうすると、景色を楽しむという姿勢から、自然をよく見て理解しようとする姿勢に変わります。それによって自然が暮しの一部に感じられ、自然の中で過ごすことが楽しく、つまりは日常生活がどんどん楽しくなっていきます。この段階になると、自然に『行く』じゃなくて『帰る』という感覚になっていると思います」
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「日常に自然を取り入れるハードルを下げたい」
自然の中の遊びを覚えると、定期的に自然の中に入るようになる。スノーボードが一枚あることで雪の積もり方や雪の様子、斜面の様子をつぶさに観察するようになる。釣りをするために川に足を踏み入れると、水の温度や色の変化を感じ取るようになる。本間さんは、そうやって自然を自分の日常にしていくことで、自然のすばらしさに感動すると同時に自分がちっぽけな存在であることをあらためて体感するという。その時間が、都市での生活の糧となる健康や心の余裕、明日への活力をつくり出してくれるのだとか。
「僕は、都市で生活することが悪いとは思っていません。ただ、足りないだけ。その足りない部分は、自然に身を置くことで楽しく幸せに補うことができます。僕らが目指しているのは、そうやって自然を日常生活に取り入れるハードルを、どんどん低くしていくことです」
都市での生活はそのままに、自然を足りない分だけプラスする。都市と自然をもう少しシームレスにする。サブスクリプションでセカンドホームをもつというライフスタイルは、日常を豊かにする現実的な選択肢になりそうだ。
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text=Akiko Yamamoto