〈été〉庄司夏子シェフが手掛ける、
「ブルー ボックス カフェ」で味わう
夏のアフタヌーンティー
ティファニーのアジアにおけるフラッグシップ「ティファニー 銀座」。店内の「Blue Box Café by Natsuko Shoji」では、1周年を迎えるこの夏、カフェを監修する庄司夏子さんによる特別なアフタヌーンティーが登場する。ティファニーのジュエリーに通じるクリエーションへの想いをうかがった。
庄司夏子(しょうじ なつこ)
1989年生まれ。2014年に1日1組のレストラン「été」、2021年にケーキ専門店「Fleurs d’ été」を開業。独創的な美学を込めた料理やスイーツは世界を魅了し、「世界のベストレストラン50」でアジアのベストパティシエ賞、最優秀女性シェフ賞を受賞している。2025年よりティファニー 銀座「Blue Box Café by Natsuko Shoji」の監修を務める。
庄司夏子さんといえば、各界のVIPが足を運ぶ「été(エテ)」のオーナーシェフであり、旬の果実のボックスケーキで世界を魅了してきた人だ。ティファニー 銀座のカフェでは監修という枠にとどまらず自身の店を休み、料理から厨房におけるチームづくりまで全力で手掛けている。そんな庄司さんにアフタヌーンティーへの想いをうかがった。

「根底にあるのはクラフトマンシップへの敬意です。ティファニーの工房を訪れた際、一心にジュエリーと向き合う職人たちの姿がとても印象的でした。私たちも同じく、ピンセットを使いながら食材の魅力を引き出し、手仕事にしか宿らない美しさを大切にしています。素晴らしい食材を育てる生産者や、確かな目で食材を選び届けてくれる人たちもまた、ものづくりを支える職人です。アフタヌーンティーとは、2時間のおしゃべりに優雅に寄り添うもの。それを支えてくれる彼らに恩返しをしたいという気持ちが強いです」

ジュエリーのように繊細で華やかなセイボリーやスイーツが並ぶアフタヌーンティー。中でも象徴的なのがキュウリのサンドイッチだ。丸く抜いたパンでキュウリのフィリングを挟み、上に薄いスライスを一枚ずつピンセットで丁寧に並べ、キャビアを添える。その緻密な手仕事は、ジュエリー制作と通じるものがある。

芽キャベツは葉を一枚ずつ剥がしてフィリングを包んでいる。トマトに見える愛らしい一品はカプレーゼで、中にバジルペーストが忍ばせてある。山梨県のブランド魚「富士の介」を使ったサーモンとアボカドのワカモレサンド、フルーツでつくるピクルスなど旬の日本の美味を盛り込んだ。
スイーツは、バニラビーンズをたっぷり使ったチーズケーキに、2層仕立てのチョコレートケーキ。ティファニー ブルーのマカロンには抹茶のガナッシュを忍ばせた。トップを飾るのは、庄司さんの名を知らしめたフルーツタルトの世界観をミニサイズで表現したひと皿。

庄司さんの卓越した感性はどこで育まれたのだろう。幼い頃の記憶をたずねると、原点には料理と洋服を愛した母の存在があった。
「母は和菓子が好きで、老舗和菓子店の上生菓子を定期的に取り寄せていました。白い箱に詰め合わされたそのお菓子は、夕暮れや紫陽花など日本の四季の美しさを象徴するもので、とても印象的でした。そういえば私の入学祝いのとき、母が和菓子店に紅白饅頭をお願いして、“夏子”という焼き印まで入れて親戚に配っていました。そんな母から日本の季節や節句を大切にする心を教わった気がします」
7月からはじまる、1周年を記念した夏のアフタヌーンティーは、桃が主役になるそう。みずみずしい夏野菜や果実を使い、より軽やかに仕立てると庄司さん。バーテンダーが考案するモクテルも、涼やかな夏を演出してくれる。
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Blue Box Café by Natsuko Shoji
住所|東京都中央区銀座6-9-2 ティファニー 銀座 4F
Tel|03-5005-0107
営業時間|10:30〜20:30
定休日|不定休 ※毎月1日に、1カ月先の1日から月末までの予約が可能。当日枠もあり
www.tiffany.co.jp/stories/tiffany-ginza/blue-box-cafe/
text: Yukie Masumoto photo: Maiko Fukui
2026年7月号「納涼、しましょ。」



































