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《NOMCRAFT Brewing》
和歌山・有田川町発!
グローカルなビールに出合う

2026.3.9
《NOMCRAFT Brewing》 <br>和歌山・有田川町発!<br>グローカルなビールに出合う

和歌山県有田川町から、世界基準のクラフトビールを発信する「NOMCRAFT Brewing」。廃保育所を再生した複合施設からはじまった挑戦は、いまや国内外のビールファンを魅了する存在へ。地方の未来を変える、革新的なビールづくりに迫る。

NOMCRAFT Brewing(ノムクラフトブリューイング)
2019年、田殿保育所跡地に誕生した複合施設「THE LIVING ROOM」で創業。「クラフトビールを通して愉快なコミュニティを作る」をミッションに掲げる。

有田川町発、グローカルな一杯

持続可能な有田川町を目指す
ふるさと納税の返礼品に採用されるなど、有田川町を代表する産業のひとつに。観光客の誘致を通して、まちづくりに参画する

4割の自治体が消滅可能性自治体に挙げられる昨今。人口2万人強の和歌山県有田川町も例外ではなく、状況を打破しようとはじまったのが、アメリカ・ポートランド市との特別連携プロジェクト。

ポートランドといえば、地方創生に携わる者なら地域経済を発展させたラストフロンティアとして、ビール通であれば、廃校を再生したマイクロブルワリーが点在するビール天国として一度は耳にしたことがあるはず。そんな町を手本にまちづくりを進める有田川町では、廃保育所を複合施設へと再生する構想が始動していた。

複合施設の中身を模索していた有田川町のまちづくりメンバーは、大阪で開催していたポートランドフェアに出店。そこで、ビール醸造に関心のあった、日本で英語講師をする2人のアメリカ人に出会う。「どうにか日本でクラフトビールが飲みたい」と画策していた彼らと意気投合し、複合施設でのビール醸造計画が前進した。

「有田川町の水は白いキャンバスのよう。調整さえすればなんだって醸造できるのが魅力です」とPR担当で、有田川町に住んで20年のGarethさんが話すよう、醸造の地としてこれほどの環境はない。いまでは国内外のビール審査会で受賞を重ねているが、そのはじまりは意外にも偶然の連続だった。

ワールドワイドなチームでつくり出す
アメリカ・シカゴ出身のAdamさんをはじめ、各国で醸造経験を積んだ精鋭5名で構成。月に1万2000ℓ以上醸造している

当初はアメリカンスタイルからはじまったというが、近年は国を問わずなんでも取り入れる実験的な試みにシフト。その挑戦を実現可能にしているのが、英語教師から醸造長へと転身したBenさんの存在。本場の最新技術やトレンドをいち早くキャッチすることで常に進化を続けている。

2025年、大阪市内と和歌山市内にタップルームを開設したが、ここから生まれる交流もまちづくりのひとつ。「いまのところ和歌山は活気があるように見えるので、消滅可能性自治体というのは実感していません。とはいえ、どうにかして食い止めたいとは思っているので、NOMCRAFT Brewingが有田川町に来ていただく理由や和歌山全体のPRになればと。もう少し有田川町のブルワリーとして認識されたいというのが課題のひとつですね」とGarethさん。

有田川町には代え難い水をはじめ、副原料となるミカンや山椒といった特産品も豊富。しかし、酒税が安く、地産ホップも手に入るポートランドとは異なる部分も多い。国産のクラフトビールは高価格帯とあり、約6割が首都圏で消費されているのが現状。だが、気軽に楽しむ人々が一人、また一人と地元に増えていけば、町の景色は変わっていくのかもしれない。

商品ラインアップ

価格|880円/350㎖ 原材料名|麦芽(ドイツ製造)、ホップ、カラギナン アルコール度数|6.5% スタイル|American IPA

NOMCRAFT IPA
伝統的なアメリカンスタイルの手法を採用。苦味と旨みのバランスに松とシトラスが香る。

価格|770円/350㎖ 原材料名|麦芽(ドイツ製造)、ホップ、カラギナン アルコール度数|4.5% スタイル|Helles Lager

NOMCRAFT LAGER
南ドイツの伝統スタイル・ヘレス。軽いボディが天ぷらや焼き鳥などの和食を引き立てる。

価格|880円/350㎖ 原材料名|麦芽(ドイツ製造)、ホップ、カラギナン アルコール度数|6.5% スタイル|Dip Hop IPA

KNIGHT FISHERMAN
水温を管理することで、ホップのジューシーさを抽出。スッキリとした苦味のクリアな味わい。

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オンラインで買える!


公式オンラインショップ
 

Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~21:00
定休日|不定休
※詳細は公式Instagram(@discoverjapan_lab)にてご確認ください。

text: Natsu Arai photo: Shiho Akiyama
2026年4月号「地域の“旬”感へ」

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