陶芸作家《田中信彦》
柔和な色合いのうつわが生活を明るく彩る
田中信彦さんの「色のうつわ」は、光と響き合う透明感ある色彩が魅力。モダンで日常に寄り添い、使う人の心をふわりと高める。東京・渋谷パルコのDiscover Japan Lab. では「色のうつわ展」が、2025年9月13日(土)~9月23日(火)にかけて開催される。日常に彩りを添える“色”の世界を味わおう。
※個展初日の入店について、一部時間帯に整理券が必要です。詳細は公式Instagram(@discoverjapan_lab)、または公式オンラインショップをご確認ください。
Discover Japan公式オンラインショップでは、本展の一部作品を9月16日(火) 20時より順次販売予定です。(店頭の販売状況により日程・内容が変更になる場合があります)
田中信彦(たなか・のぶひこ)
1966年、東京都生まれ。京都で陶芸を学び、滋賀の窯元や東京の工房を経て、1994年に埼玉県入間市に開窯。「色のうつわ」をはじめとする作品は、デンマーク「noma」など数々の店で愛されてきた。
光と色が響き合う、
田中信彦の「色のうつわ」

透明感のある磁器に、光と交わるようなゆらぎのある絵付けが施された「色のうつわ」。15年ほど前からつくりはじめたシリーズである。その原点は、釉薬に凝っていた学生時代にたまたまきれいに赤の発色ができたことだと田中さん。銅で赤を発色させる釉裏紅という技巧だが、従来の血のような色合いではなく、明るく透明感のある赤だ。
「伝統工芸感は薄めてモダンな質感にしたくて、つやを抑えたマットな釉薬で表現しました」
理想は奥行きや情感のある色。赤からはじめ、青、緑、黄と、ひとつの絵の具の調合を何十回となく試して色を決めていった。
「持ちやすさや丈夫さも大事。日常のうつわとして使うときに気持ちが少しでも上がるようなら、つくり手として最高です」
作品ラインアップ

色のうつわ(あられ)リム皿(24㎝)
ハレの食卓で活躍する大きめのリム皿。リムに点描であられ紋を施しながらも甘くなり過ぎず、温もりとモダンさが共存する。

色のうつわ 取り鉢
朝焼けの空を思わせる色合いは、手に取るたびに気持ちが弾む。ほどよい深さと厚みがありつつも軽やか。電子レンジの使用も可能。

色のうつわ とびかんな湯呑み
伝統的な技法「飛び鉋」を用いた湯飲み。やさしい色合いとリズミカルな模様が印象的。口縁の反りやほどよい厚みで口当たりがよい。

荒磁 掛分け片口
土の力強さと絵付けの柔らかさが響き合う「荒磁」シリーズ。厚みのある器肌に描かれた、大胆で伸びやかな模様が食卓を引き締める。
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「色のうつわ展」の作品が
オンラインで買える!
公式オンラインショップ
色のうつわ展
会期|9月13日(土)~23日(火)
会場|Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~21:00
定休日|不定休
※初日に整理券配布予定。
※詳細は公式Instagram(@discoverjapan_lab)にてご確認ください。
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。
text: Yukie Masumoto photo: Shiho Akiyama
2025年10月号「行きたいまち、住みたいまち。/九州」


































