恩湯、潮路亭、Mt.Resort 雲仙…
あの名所と合わせて訪れたい!
《いま行きたい温泉2022》
温泉大国・ニッポンには、魅力的な温泉が盛りだくさん。長年地域で愛されてきた老舗旅館から、この冬誕生する注目の宿まで、いま行きたい温泉をシチュエーション別に紹介します!今回は、お伊勢参りや雲仙地獄などを極上の温泉とともに愉しめるプランをご案内。
山口県・長門湯本温泉
神授の湯を中心に温泉街をそぞろ歩き
「恩湯」
約600年の歴史をもち、山口県最古の温泉といわれる長門湯本温泉。2020年3月にリニューアルオープンした立ち寄り湯恩湯は、浴室に神さまが鎮座することもあり、別名「神授(しんじゅ)の湯」とも呼ばれている。泉源のある岩盤の真上に建ち、浴槽には足下から湧出する湯がじかに流れ込んでいる稀有な温泉だ。街には恩湯を起点に、川床や広場、足湯が点在し、カフェや食堂などの飲食店も充実。’21年7月には、クラフトビール醸造所「365+1(さんろくろく)beer」も誕生した。神さまがいる湯で身も心もリフレッシュした後は、そぞろ歩きで街全体を満喫して。
温泉Data
泉質|アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ温泉)
泉温|39.0℃ 加温|冬季のみあり
加水|なし かけ流し|〇
適応症|筋肉痛、神経痛、冷え性、軽度のぜんそく、自律神経不安定症など
風呂|大浴場内湯男女各1
恩湯(おんとう)
住所|山口県長門市深川湯本2265
Tel|0837-25-4100
料金|大人800円、12歳以下400円 ※3歳以下は無料
営業時間|10:00〜22:00
https://onto.jp
三重県・鳥羽温泉
お伊勢参りの拠点にふさわしい清めの湯
「鳥羽国際ホテル 潮路亭」
伊勢神宮の参拝客に、長年愛されてきた三重県・鳥羽温泉。夫婦岩で有名な二見興玉(ふたみおきたま)神社でみそぎをしてけがれを落とし、外宮と内宮を参拝し、最後に朝熊山(あさまやま)に登るというのが江戸時代のお伊勢参りといわれている。そのスタート地点、二見興玉神社の近くにある和風旅館「潮路亭」は、純和風建築を基調とした快適な空間が特徴。疲労回復などに効果の高い湯に浸かれば、日頃の疲れも吹き飛び、身も清められる。
温泉Data
泉質|ナトリウム-塩化物泉 泉温|34.2℃
加温|あり 加水|あり かけ流し|×
適応症|疲労回復、冷え性、関節症、筋肉痛など
風呂|大浴場内湯男女各1、露天風呂男女各1(パールオーロラ風呂)、客室露天風呂5
※大浴場内湯のみ温泉
鳥羽国際ホテル 潮路亭(しおじてい)
住所|三重県鳥羽市鳥羽1-23-1
Tel|0599-26-5477
料金|1泊2食付2万2800円〜(税・サ込)
客室数|46室
施設|ラウンジ、ライブラリー、大浴場、サウナ、ショップ
www.shiojitei.jp
長崎県・雲仙温泉
地獄谷が湯に浸かりながら楽しめる
「Mt.Resort 雲仙 九州ホテル」
日本初の国定公園に指定された温泉保養地、長崎県・雲仙温泉。キリシタン殉教の舞台として知られ、雲仙地獄で有名な地だ。この場所で100年を超える歴史をもつリゾートホテル「雲仙九州ホテル」は、異国情緒あふれる雰囲気の中で、四季折々の雲仙岳の自然と岩肌が客室から楽しめる。カフェを併設したテラスや宿泊者専用ラウンジもあるため、雲仙地獄の空気を感じながら滞在したい人におすすめだ。近隣には、雲仙の在来野菜を主役にしたレストラン「BEARD(ビアード)」などもあり、あわせて訪れたい。
Mt.Resort 雲仙(うんぜん)九州ホテル
泉質|硫黄泉 泉温|72.5℃ 加温|季節によりあり
加水|季節によりあり かけ流し|〇
適応症|皮膚病、リウマチ、糖尿病など
風呂|〔宿泊棟〕全室客室半露天風呂、〔はなれ棟〕内風呂1、外風呂1
宿Data
住所|長崎県雲仙市小浜町雲仙320
Tel|0957-73-3234(予約受付は9:00〜17:30)
料金|1泊2食付3万400円〜(税・サ込)
客室数|25室
施設|レストラン、ラウンジ、カフェ
https://kyushuhtl.co.jp
text: Discover Japan
Discover Japan 2022年2月号「美味しい魚の基本」