TRAVEL

《聖徳太子のふるさと奈良・明日香村へ》
歴史だけじゃない!明日香村の楽しみ方

2021.10.24
<small>《聖徳太子のふるさと奈良・明日香村へ》</small><br>歴史だけじゃない!明日香村の楽しみ方

歴史探訪の後は、土地の恵みが詰まった食、癒しの宿でひと息を。明日香村の最新ニュースにも精通している飛鳥観光協会の方に、とっておきを教えてもらいました。

≪前の記事を読む

教えてくれたのは……
前田真由子さん
飛鳥観光協会スタッフ。2017年に画家のご主人とともに奥飛鳥に移住。住民としての視点から、豊かな風景と古代の香りを伝えるべく奮闘中

吉本幸史さん
事務局長・道の駅飛鳥駅長。雑誌編集者を経て、天理市職員として駅前広場コフフンの開設に従事。2021年より現職。故郷・飛鳥の魅力を発信中

【EAT】
DINNER
野菜が主役のリストランテ
「Da terra」

日替わり約15種の野菜で仕立てるサラダ「大地から」

シェフ・中井宏和さんの生家を改装し、2020年春に開店。自慢は、代々守ってきた畑でご両親とともに育てる、年間100種に及ぶ野菜。その日の収穫物にインスパイアされて生まれるメニューは、季節の香りや滋味が凝縮された大地のごちそうだ。ビーツ、オクラ、大和牛など、料理名を「食材ひとつ」で表すスタイルも斬新。想像を超えて、素材の持ち味をクリエイティブに堪能させてくれる。

住所|奈良県高市郡明日香村川原884
Tel|0744-41-9072 ※要予約
時間|ランチ/12:00〜15:00(L.O.13:30)、ディナー/18:00〜22:00(L.O.20:00)
定休日|水・木曜
料金|ランチ/4950円〜 ディナー/7150円〜
※いずれもコース料理。ドリンク代別

LUNCH
元・農協倉庫に誕生した話題のカフェ
「Matsuyama Cafe」

ランチプレート1350円

飛鳥駅から徒歩1分。築80年の木造倉庫を、店主の松本昌さんがセルフリノベーションし、地元の人も旅人も寛げる空間に。地産地消をモットーに明日香産の食材でつくるランチやフルーツケーキが美味しい。

住所|奈良県高市郡明日香村越2-1-1
Tel|0744-35-1003
時間|平日/11:00〜17:00(L.O.16:30)、土・日曜、祝日/11:00〜18:00(L.O.17:30)
定休日|水曜、第2・3火曜

SWEETS
土地の恵みを絶品ジェラートに
「げんきな果実工房」

ジェラートパフェいちじく700円(9〜10月限定)

メロンやシャインマスカットなど、店主の乾順彦さんが自家農園で育てた農作物、地元産イチゴ「あすかルビー」で手づくりするジェラテリア。完熟・採れたてを仕込むので、みずみずしさと甘さ、酸味のバランスが最高!

住所|奈良県高市郡明日香村飛鳥207-7
Tel|090-4760-8907(代表直通)
時間|11:00〜17:00(3〜11月)
定休日|月・火・水・木曜(祝日は営業)
※12月〜翌2月末日まで冬季休業

【STAY】
31時間ステイが可能なお宿
「あすか癒俚の里 森羅塾」

納屋だった空間を寝室に

万葉集でも詠まれた雷丘の麓に佇む、1日1組限定の宿。築80年の古民家を、オーナーの島田昌則さんが営む地元工務店がリノベーション。趣のある梁や土間を生かした上質な和の空間で、31時間のロングステイを楽しめる。門屋をくぐれば非日常のはじまり。中庭には濡れ縁がしつらえられ、北側の部屋の向こうは広大な田園風景。鳥や虫の声、雨音も心を癒すBGMとなり、宿に居ながら明日香の自然を満喫できる。名門ホテルを経て、明日香に惚れ込んで移住したマネージャー・池川寿宏さんのおもてなしも細やか。記憶に残る滞在を約束してくれる。

住所|奈良県高市郡明日香村雷35
Tel|0120-957-087
客室数|1棟貸し。6名まで宿泊可
料金|1名1泊1万9800円〜(税・サ込、食事別)
カード|AMEX、DINERS、JCB、Master、VISAほか
IN|9:00
OUT|16:00

窓の向こうはのどかな里山の風景
濡れ縁をしつらえた主屋と中庭

【SEE】
棚田に咲き誇る彼岸花
「彼岸花祭り」

明日香村の自然のアイコン「稲渕の棚田」が真っ赤に。農道に並ぶオリジナル案山子のコンテストもウェブ投票にて開催。

夜の明日香をライトアップ
「飛鳥 光の回廊」

飛鳥寺や橘寺、石舞台古墳をはじめ、村内各地をろうそくの明かりで演出。今年は事前予約制で開催する。

日本の原風景の中歴史資産をめぐる

飛鳥ハーフマラソン
第1回大会を2022年3月13日(日)に開催。エントリーは今年10月頃を予定。

https://asuka-marathon.jp

明日香村へのaccess

◎大阪方面
西名阪自動車道大和郡山ICから明日香村まで約60分
電車|近鉄大阪阿部野橋駅から飛鳥駅まで約45分

◎京都方面
車|奈良市を経由して大和郡山ICまで約15分
電車|近鉄京都駅から橿原神宮前駅を経由して飛鳥駅まで約1時間15分

◎名古屋方面
車|名阪国道針ICから明日香村まで約60分
電車|近鉄名古屋駅から大和八木駅まで約1時間50分

コンパクトな村内の移動には、飛鳥駅前でレンタルできる2人乗り電動超小型モビリティ「MICHIMO」もおすすめ

奈良土産は新ランドマーク「鹿猿狐ビルヂング」で!

日本を代表する建築家の一人、内藤廣氏が設計を担当。周囲の町家や路地に馴染むような開放的なガラス窓と瓦屋根が特徴
中川政七商店 奈良本店

近鉄奈良駅のほど近くに今年誕生した「鹿猿狐ビルヂング」。1716年創業の麻織物の老舗で、日本の工芸をベースにした生活雑貨を手掛ける「中川政七商店」が、創業の地で営む複合商業施設だ。同社の奈良本店のほか、ミシュラン一つ星のsioが手掛けるすき焼き店「㐂つね」などが出店。ここでしか出合えない限定品も多数。お見逃しなく!

鹿猿狐ビルヂング
住所|奈良県奈良市元林院町22(近鉄奈良駅から徒歩7分)

Tel|0742-25-2188(中川政七商店 奈良本店)
営業時間|中川政七商店 奈良本店/10:00〜19:00
猿田彦珈琲/9:00〜21:00
㐂つね/11:00〜15:00(L.O.14:00)、17:00〜21:00(L.O.20:00)
JIRIN/9:00〜21:00
茶論 奈良町店/10:00〜19:00(L.O.18:30)
定休日|なし

赤膚焼の小皿 鹿猿狐/4400円
伝統的な奈良の焼きもの「赤膚焼」の小皿で、尾西楽斎氏に製作を依頼。素朴な絵付けに心和む
張子飾り 鹿猿狐/ 4180円
1862年創業の「中島めんや」(石川県)とつくった張子飾り。鹿の首が動き、ぺこりとおじぎも
かや織ふきん 鹿猿狐 /440円
奈良の工芸「かや織」で仕立てた吸水性抜群のふきん。柄は職人が1枚ずつ手捺染で染めている

text: Noriko Yamaguchi photo: Mitsuyuki Nakajima
Discover Japan 2021年10月号「秘密の京都?日本の新定番?」

 

敬老の日の起源は聖徳太子だった!?
 

≫記事を読む
 

奈良のオススメ記事

関連するテーマの人気記事