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「桂離宮」
日本における建築・庭園の最高峰
《京都観光、秋の予約の定番をめぐる》

2021.10.26
「桂離宮」<br>日本における建築・庭園の最高峰<br> <small>《京都観光、秋の予約の定番をめぐる》</small>

この秋に京都市中を訪れるなら、キーワードは“予約”。一度は訪れたい定番スポットから、いまだから見られる特別拝観まで、事前予約ならゆとりをもって楽しめます。今回は、秋の京都観光の代名詞、桂離宮についてご紹介します。

一生に一度は行きたい、不動の定番
「桂離宮」

秋の京都観光の定番スポットとしてご紹介するのは桂離宮。江戸時代に造営された、日本における建築・庭園の最高峰とも称される皇室関連施設だ。広大な敷地内につくられた数々のスポットは、当時の皇族方の美意識と雅な遊びが詰まったテーマパークさながら。

たとえば敷地内には「月波楼」や「月見台」など、月に関連するものが多く存在しているが、これらは室内や庭園から月見を楽しむためにつくられたもの。もともと月見の名所として知られていたこの地に離宮が造営されたことからも、月見が皇族や公家にとっていかに重要な行事であったかがわかる。

桂離宮の見どころは月のほかにも多くある。そのひとつが建築や内部デザインの在り方だ。造営から数百年経っても古さを感じさせないのは、当時の美意識を研ぎ澄ませた究極のデザインが採用され、それらが日本伝統のモダンデザインとして受け継がれているから。そぎ落とされた美でありながら、ときに大胆でユニークな意匠も採用されるなど、遊び心もあり飽きさせない。参観はオンラインでも予約できるため、この秋はぜひ、皇室伝統の日本文化の神髄に触れてみよう。

現代に通じる、優れたデザインの宝庫

桂離宮の中でも特に格式の高い茶屋「松琴亭」。注目すべきは、襖や壁の大胆な白と藍の石畳模様。17世紀に採用されたと思えないほどの斬新さだ
茶屋「笑意軒」の中の間では、南側の腰壁に注目。ビロードを石畳模様に貼り付けたところに金箔を菱形に配置。窓の外の風景と合わせて一枚の絵のように演出される

中秋の名月に行きたい
観月のためのふたつの空間

その名の通り、月見のために建てられた茶屋「月波楼」。屋根裏は船底のように組まれ、茶屋そのものを舟に見立て、舟上から月を眺めている気分に浸れる
古書院から突き出た竹簀子張りの「月見台」。中秋の名月を正面にとらえられるようにつくられている

桂離宮
住所|京都府京都市西京区桂御園
Tel|075-211-1215(宮内庁京都事務所)
拝観料|1000円(高校生以下無料)
拝観時間|9:00〜、10:00〜、11:00〜、12:00〜、
13:00〜、14:00〜、15:00〜
拝観休止日|月曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始

 

さまざまな用途で堪能できる、秋の京都の特別拝観

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text: Miki Yagi plan: A2WORKS
Discover Japan 2021年10月号「秘密の京都?日本の新定番?」

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