小路口力恵|ガラス作家
≪日本の夏に涼を運ぶガラスのうつわ≫
暑い夏。ガラスで涼を感じてみてはいかがでしょう。食卓に涼やかさを運んでくれるガラスのうつわが、渋谷PARCOにある小誌の直営店「Discover Japan Lab.」に到着しました。各地を拠点に活躍する人気作家3名の作品から、厳選したうつわを、期間限定で、特別展として展開します。店頭に足を運べない方も、オンラインショップでお買い求めいただけるので、ご安心を。眺めて、触れて、癒される。作家の真心が込められたガラスを、夏の暮らしにぜひ。
小路口力恵(しょうじぐち りきえ)
1972 年、富山県富山市生まれ。’95 年、富山美術工芸専門学校デザイン学科研究課程修了。2000 年、富山ガラス造形研究所研究科修了後、富山ガラス工房に所属。’05年、“小路口屋”硝子工房を設立。「やさしく、やわらかく、ここちよい。」をコンセプトに制作を行い、その作品は、石川県能登島ガラス美術館、東京ミッドタウン ガレリア、インターコンチネンタルホテル大阪、韓国陶磁財団などの収蔵品に選ばれている。
Instagram|@shojiguchi.rikie
ガラスだけれど温かい、
〝手で視る〞うつわ
研磨機によって施された美しい模様。うつわは、さらさらと優しい肌触り
「『やさしく、やわらかく、ここちよい。』をコンセプトに制作を行なっています。ガラスって『硬い』とか『冷たい』といった印象をもたれる方が多いのですが、つくる工程ではオレンジ色をしていて、とても温かみがあるんですね。私にはそのイメージが強くて」
小路口力恵さんのガラスは、陽だまりのような温もりをまとっている。触れた質感は和紙を思わせ、肌にじんわりと馴染んでいく。
「『手で視る』という感覚を大事にしているんです。眼では見落としてしまうことも、手なら感じ取れる。子どもの頃、数年ですが全盲だった父方の祖母と暮らしていたので、こう思えるようになったのかもしれません」
作品は吹きガラスで成型したガラスを冷ました後、手作業で削りを施す。デザインの専門学校在学中に椅子をつくる授業があり、その体験から「手で立体物がつくりたい」と思い立ち、富山ガラス造形研究所へ進んだ小路口さんにとって、この手法にたどり着いたのは自然な流れだった。
「現在、主に制作しているのは、ガラスの表面を削って生み出す模様が特徴の『はつり』シリーズ、ふっくらと柔らかな雰囲気をもつ『ふくら』シリーズ、溶解炉の中で溶けるガラスの様を雲のような自由なかたちで表現した『くもい』シリーズです。うつわは使っていただいてこそ、生きるもの。楽しい時間や笑顔をお届けできる作品になれたら嬉しいです」
小路口力恵さんのガラスのうつわを
オンラインショップで購入できます!
オンラインショップで購入できます!
Discover Japan公式オンラインショップにて、小路口力恵さんの作品を販売中! 小路口さんが生み出す美しくも温かみのあるガラスのうつわを実際に見て触って愉しもう。
Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~20:00
定休日|なし
※うつわはすべて数量・期間限定販売
※営業時間の変更の場合がありますので、最新情報は渋谷PARCOの営業時間(https://shibuya.parco.jp)をご確認ください
Discover Japan Lab.で出合う、ガラスのうつわ
・田井将博
・安土草多
・小路口力恵
text: Nao Ohmori, Discover Japan photo: Shimpei Fukazawa
2021年7月号「ととのう発酵。」