冬至のかぼちゃや大晦日…『師走』 の祭礼と行事
京都ツウになれる年中行事
本物の京都は暮らしの中にあり…綿々と受け継がれる文化や祭り、四季を映し、歴史を物語る伝統や風習。京都の日々の暮らしに息づく年中行事を知れば京都の素顔が見えてくる。今回は12月「師走」です。
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12月頃
「大根焚き」
寺院などで煮大根を仏前に供え、参拝者に振る舞う。千本釈迦堂では慈禅上人が大根に梵字を書き魔除けとしたことにはじまるという。
※2020年は中止となりました。
12月
「終い縁日」
北野天満宮の天神市(毎月25日)など、社寺の境内や門前で開かれる市のうち、年の最後に行われるもの。
12月頃
「吉例顔見世興行」
東西の歌舞伎俳優が京都南座に会して行う舞台。江戸時代、毎年11月に入れ替わる俳優がお披露目の名乗り口上をしたことが起源。
12月頃
2020年は12月21日月曜日が「冬至」
二十四節気のひとつ。一年で昼が最も短い。古くはこの日から暦がはじまり、万物が蘇生するとも考えられ、無病息災を願い邪気をはらう風習が生まれた。
かぼちゃ
南瓜(なんきん)など「ん」がふたつつくものを食べると縁起がよいと伝わる。右は鹿ケ谷南瓜。
12月31日
「大みそか」
旧暦では月の最後の日を晦日(三十日)またはつごもりと呼んだ。大晦日(またはおおつごもり)は一年の最後の日。晦の字は月が隠れることを意味する。
年越しそば
京都では、かけそばに、にしんの甘露煮をのせたにしんそばも好まれる。
除夜の鐘
大晦日の夜半から元日にかけて寺院で鐘を突くこと。108回突くことで煩悩消滅を祈願する。
をけら詣り
八坂神社で夜通し焚かれるをけら火を火縄に移して持ち帰り、その火で雑煮をつくって新年を祝う。
八坂神社
住所|京都市東山区祇園町北側625
Tel|075-561-6155
text: Miyu Narita illustration: Mariya Arai 編集協力=京都市文化財保護課 画像協力=planmake、京都旅屋
2019年10月 特集「京都令和の古都を上ル下ル」