とらや パリ店 開店40周年
記念展『京の伝統産業 × Paris × Wagashi』を開催
とらや パリ店が40周年の節目を迎えることにちなみ、京都の若手職人が 「パリ」をテーマに制作した、和菓子を楽しむための様々な工芸作品の展示会を2020年9月26日(土)〜11月1日(日)まで開催。京版画、京焼・清水焼、京漆器など、パリの風薫る中にも伝統の技が光る。また、「ピエール・エルメ・パリ」とコラボレーションした新しいお菓子も登場。
1980年10月6日。前年に開かれたパリ国際菓子見本市(インターサック)にて、和菓子は大変好評だった。それをきっかけに、16代黒川光朝は「菓子を通じて日本文化を海外に紹介したい」と、パリへの出店を決意し、「とらや パリ店」がオープンした。
和菓子の老舗「とらや」が「TORAYA」になるまでの記事はこちら
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三つのコーナーで魅せる
京の伝統産業 × Paris × Wagashi
[贈答]フランスからの逆輸入品を思わせる木版の羊羹パッケージには、艶っぽく羊羹を口に運ぶ浮世絵美人が描かれ、薔薇をモチーフにしたミニ風呂敷の内側には、色あせない純金で幸せを呼ぶフランス語のメッセージが…。趣がありながらも一味違った贈答品を演出する作品は、 伝統の重みは損なわず和菓子の新たな魅力を引き出す。
[ディスプレイ]パリ店40周年を記念して実現した、フランス菓子の巨匠ピエール・エルメ氏の代表作 “イスパハン”の風味を生かした、とらやの生菓子を中心に、和菓子を魅せるディスプレイを工芸品で演出。作品の精緻な職人技はもちろん、器と菓子との取り合わせや、天井から吊り下げた提燈や表具、帯など全体で表現するトリコロールと、見どころたっぷり。
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ピエール・エルメ氏
21世紀のパティスリー界を先導する第一人者。常に創造性あふれる菓子作りに挑戦し続け、その鬼才ぶりは世界的に認められ、ヴォーグ誌から“パティスリー界のピカソ”と称賛される。2016年、《世界のベストレストラン 50アカデミー》より「世界の最優秀パティシエ賞」を受賞
[和菓子でもてなす空間]40年を経た現在、とらや パリ店のお客さまの多くは地元パリの方。和菓子を自宅でお客様とともに楽しむというパリっ子もいることでしょう。今回はそんな日本好きのパリっ子のリビングを、贅沢な京都の工芸品を取り揃えてご用意。
隣接の喫茶では、“イスパハン”の生菓子にあわせて特別に作られた、菓子皿や抹茶碗を用意。若手職人の意欲作を、見て楽しむだけでなく、実際に使うことで菓子とともに楽しめる。
【協力】京の伝統産業わかば会
昭和 44 年(1969)設立の京都の伝統産業若手職人で構成する団体。職人同士の交流と連携により、伝統 技術を守り発展させていくことを目的としている。インスタグラムでオンライン展示会を実施中。
虎屋 京都ギャラリー第22回企画展
とらや パリ店 40 周年記念 京の伝統産業 × Paris × Wagashi
期間|2020年9月26日(土)〜11月1日(日)
営業時間|10:00〜17:00/入場無料
休館日|9月28日(月)、10月26日(月)
場所|虎屋 京都ギャラリー(虎屋菓寮 京都一条店横)
アクセス|地下鉄今出川駅 6番出口より徒歩約7分
展示品|京版画、京友禅、西陣織、京仏具、京漆器、京焼・清水焼、京人形、京指物、京表具、京七宝、京都の金属工芸品、提燈など、12ジャンル19人の若手職人の工芸作品