SORANO HOTEL |ソラノホテル 立川
東京駅から40分で行けるリゾートへ【後編】
東京・立川に誕生した「SORANO HOTEL」(ソラノホテル)。「空と大地と人がつながる」と掲げ“SORA”を名に冠し、“ウェルビーイング(Well Being)”という健やかな生き方を発信。都内とは思えない大空に包まれたアーバンリゾートをご紹介します。
"ウェルビーイング"を実現するサービス
ホテルのコンセプトであるウェルビーイングの核となる重要な施設が、館内10〜11階につくられた「SORANO SPA」である。温浴施設のインドアスパ、ジャクジー、ナノミストサウナ、ジムスタジオを備え、ルーフトップには、誰もが感嘆の声を上げるインフィニティプールがつくられた。快適なこのプールからは遠く山並みが望め、好天ならば富士山までも遠望できる。
SORANO SPAのマネージャーであり、健康科学が専門の福原弘太郎氏はスパについてこう述べる。「スパ内には、理学療法士、作業療法士、アスレティックトレーナー、ヨガインストラクターなど各分野のプロフェッショナルが揃っています。目指すのは、誰もが心も身体も元気いっぱいになれるプログラムの提供」と。ホテルでは、スパに限らず、すべてがウェルビーイングに集約されている。
当然ながら、ウェルビーイングのコンセプトは食事にも共通している。料理長は、厳選された食材を「適地適作」として考え、アラカルトで自由に選べるよう考案。自由な発想でつくる新ジャンルのジャパニーズ・クロスオーバーフードスタイルだという。特に朝食は日本の伝統に基づいて、小さなポーションが6種並ぶ御膳を「晴れ(ハレ)の朝食」とし、他方、一汁三菜のシンプルな健康食を「褻(ケ)の朝食」として提供している。また、健康の基本は「美味しい“水”にある」として、客室に用意されている天然水(超軟水)「富士の湧水」が料理にも使われている。
SORANO HOTELならではの体験
好環境、身体のバランスを整える、ヘルシーで美味しい食事、快眠、アクティビティ……。ここではすべてがかないます!
①アロマで癒される
客室での施術が基本のトリートメントは疲労回復や美容など多様。手技の確かなセラピストがカスタムメイド。
②絶景エクササイズ
晴れた朝のプールサイドはヨガレッスンに最適。水中トレーニングは、自慢のプールで行ういち押しプログラム。
③身体の状態をカウンセリング
ジムで受けられる「コンディショニングプログラム」では徹底したカウンセリングを受けられる。
④ゲストラウンジは2カ所
ラウンジはロビー階のIMA LOUNGE、インフィニティプール利用者専用のINFINITY LOUN
GEの2カ所。
⑤レストランには生簀も
レストラン内には幅150㎝の2段の活魚槽がある。上段は淡水魚、下段は海水魚の活魚槽を設置し鮮魚を提供。
⑥歯ブラシもエコに配慮
歯ブラシはゲストに持参してもらうスタイル。有料になるが環境にも身体にも優しい竹製を用意(有料)。
⑦長期滞在にうれしいカトラリー
カトラリーがあるので、近隣で総菜を買ってきてもいい。スイートには電子レンジも設置され長期滞在に配慮。
⑧客室には富士の銘水を用意
客室内もレストランも、水は超軟水の天然水「富士の湧水」を使用しており、お茶もコーヒーも美味しい。
⑨奥多摩のショートトリップも
数日滞在するなら宿を基点に出掛けるのもいい。小澤酒造の酒蔵見学や藍染体験、高尾山登山などがおすすめ。
アラカルトメニューを自由に選択!
「DAICHINO RESTAURANT」では、自由な発想で創る「和食」ベースのジャパニーズ・クロスオーバーフードが新しい。
朝食は“ハレ”と“ケ”どっち?
ハレ(晴れ)とケ(褻)という日本の伝統的世界を朝食で表現。
都心から近い場所に生まれたウェルビーイングの別天地は、空と大地と人がつながるアーバンリゾートとしていまも進化の過程にある。リモートワークの場としても、週末の気分転換にも、ハイダウェイのような選択肢ではないだろうか。
SORANO HOTEL
住所|東京都立川市緑町3-1 W1
Tel|042-540-7776(宿泊予約専用9:00〜19:00)
Fax|042-540-7851
客室数|81室
料金|開業記念プラン1泊1室3万9480円〜(税別)
カード|AMEX、DINERS、JCB、VISAなど
IN|15:00
OUT|12:00
夕食・朝食|ジャパニーズクロスオーバーフード(レストラン)
アクセス|車/中央自動車道国立府中ICから約30分 電車/JR立川駅北口から徒歩8分
施設|レストラン、ルーフトップバー、インフィニティプール、ジム
https://soranohotel.com
せきねきょうこ
ホテルジャーナリスト。1994年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのアドバイザー、コンサルタントも。著書多数。
www.kyokosekine.com
text: Kyoko Sekine photo: Hiroshi Abe
2020年10月号「新しい日本の旅スタイル」